「犬と目を合わせてはいけないの?」
「愛犬が目を合わせてくるときは何を考えている?」
といったように、犬と目を合わせて良いのか悪いのか気になっていませんか?
犬と目を合わせてはいけないとされていたり、しつけのときは目を合わせるのが大切とされていたりするためどっちかわかりませんよね。
一般的には、犬が目を合わせてくるのには、愛情表現や要求、警戒、敵対心などがあります。
同じ目を合わせるという行動でも場面ごとに意味は異なります。
そのため、状況に応じて対応することが大切です。
今回は、犬が目を合わせることについて以下の内容でご紹介します。
- 犬が目を合わせる5つの理由
- 犬と目を合わせた時の注意点
- 犬が目をそらす5つの理由
- 犬が目を合わせる以外の愛情表現
この記事を読むことで、犬が目を合わせる理由やそらす理由などについて知ることができます。
犬の目を合わせる行動について気になる人は、ぜひ参考にしてください。
【獣医師監修】ドッグフードおすすめランキング|人気137種の評判&安全性を比較
犬が目を合わせる5つの理由
犬とのアイコンタクトは多くの意味を持つことがあります。
以下に、犬が目を合わせる主な5つの理由を解説します。
- 飼い主さんへの愛情表現
- 何かを要求している
- 飼い主さんの行動を見ている
- 相手のことを警戒している
- 相手に敵意がある
それぞれの犬が目を合わせる理由について見ていきましょう。
飼い主さんへの愛情表現
犬は感情豊かな動物であり、目を通して多くのことを伝えようとします。
飼い主と目を合わせることは、彼らの愛情や信頼を示す一つの方法です。
犬が愛情表現として目を合わせる時は、犬はリラックスした表情や尾の振りを伴うことが多いでしょう。
何かを要求している
犬が何かを欲しいと思ったとき、目を合わせて飼い主さんの注意を引こうとします。
例えば、食べ物を欲しがっている、散歩に行きたい、遊びたいなどのさまざまな要求のサインとなることがあります。
目を合わせることで、飼い主さんに自分の気持ちや欲望を理解してもらおうとしているのです。
犬が何を求めているのかを考えて、要求に答えてあげることが大切です。
飼い主さんの行動を見ている
犬は高度な社会性を持つ動物であり、飼い主さんの行動や様子を観察しています。
飼い主さんの日常の動きやリアクションを学習することで、次の行動を予測しようとしています。
犬が見てくるのは飼い主さんの行動が気になるからですね。
相手のことを警戒している
一方で、相手のことを警戒している時に犬は目をしっかりと合わせることがあります。
犬は知らない人や動物を見るときに多いです。
新しい環境や不明な存在に対しての警戒心を表しています。
犬は目を利用して、その存在の危険度や意図を判断し、自分自身を守るための行動を取ることが多いです。
犬が警戒して見てくる場合は、目を合わせないほうが良いとされています。
相手に敵意がある
目を固く合わせ、表情が硬くなることは、犬が相手に敵意を抱いているサインの一つです。
このような場合、他のサインとして唸り声を上げる、毛を逆立てるなどの行動が伴うことがあります。
犬は極度に興奮しており、予測不可能な行動を取ることもあるため注意が必要です。
犬と目を合わせた時の注意点
犬と目を合わせる際には、その行動や意味を理解することが重要です。
特に、知らない犬や興奮している犬とのアイコンタクトには注意が必要です。
以下は、犬と目を合わせた際の主な注意点を解説します。
- 目が合った状態で近づいていかない
- 目をこちらからそらす
目が合った状態で近づいていかない
知らない犬や興奮している犬と目が合った際、突然近づいていくのは避けましょう。
犬によっては、目を合わせながら近づいて行くことは脅威と感じる可能性があります。
目を合わせて近づく行動は、犬の中で挑戦的な態度と解釈されることがあるため十分に注意が必要です。
目をこちらからそらす
犬とのアイコンタクトは、長く続けると犬が不安や圧迫感を感じる可能性があります。
したがって、犬と目を合わせた際には適度に目をそらしてあげることで、緊張を和らげることにつながります。
特に、知らない犬と初めての接触するときには、目を合わせる行為には注意が必要です。
犬が目をそらす5つの理由
犬が目をそらす行動には、さまざまな理由が考えられます。
それぞれの犬の性格や状況によって異なる意味を持つことがあるため、注意深く観察することが重要です。
以下に、犬が目をそらす主な5つの理由を解説します。
- 都合が悪いとき
- 自分より上に見ている
- 自分を落ち着かせようとしている
- ストレスから逃れようとしている
- 相手に敵意がないことを示している
それぞれの犬が目をそらす理由について見ていきましょう。
都合が悪いとき
犬は都合が悪いと感じる瞬間に、目をそらすことがあります。
例えば、いたずらをした後や、好きではない食物を前にしたときなど、自分の気持ちを隠すためにこのような行動を取ることがあります。
都合が悪くて目をそらす場合、犬は少し緊張しているか、罪悪感を感じている可能性が高いです。
自分より上に見ている
犬は群れの中での階級を意識する動物であり、自分より上の存在を認識すると敬意を示すために目をそらすことがあります。
飼い主さんや他の犬、自分より大きな動物に対して、目をそらすという態度を取ることがあります。
犬が自分の位置を理解し、争いを避けるための自然な行動です。
自分を落ち着かせようとしている
犬は時折、自らを落ち着かせるために目をそらすことがあります。
過度な興奮や緊張を和らげる自己調整の手段として取られることが多いです。
したがって、犬が目をそらすことで、自身の感情をリセットしようとしている場合があります。
ストレスから逃れようとしている
犬が目をそらす場合、ストレスから逃れようとしている可能性があります。
例えば、知らない人々や他の動物との接触などに対して、犬はストレスを感じる場合があります。
ストレスを避け、安心感を求めるために目をそらすことがあります。
目をそらす行動は犬が一時的な安心を得るための方法として取られることが多いです。
相手に敵意がないことを示している
犬同士の関係や、人との関係において、犬は目をそらすことで敵意がないことを示すことがあります。
アイコンタクトは犬の世界では挑戦的な行動と解釈されることがあります。
犬が目をそらすことで和解や友好的な意思表示をすることが多いです。
なお、犬が人間と目を合わせない5つの理由や合わせるためのしつけ方などについて知りたい人は、以下の記事もご覧ください。
犬が目を合わせる以外の愛情表現
犬はさまざまな方法で飼い主への愛情を表現します。
目を合わせる行動はその一例に過ぎません。
以下に、犬が愛情を示すその他の行動について解説します。
- 飼い主さんの口や顔を舐める
- 体を擦り寄せてくる
- 後ろからついて来る
- 仰向けでお腹を見せる
- 尻尾を振る
- クンクンと鳴く
飼い主さんの口や顔を舐める
犬が飼い主の口や顔を舐める行動は、愛情や尊敬の示し方として行われることが多いです。
犬は親犬から子犬への愛情の表現としてこのような行動を学びます。
飼い主さんの顔を舐めるということは、信頼感の現れと言えるでしょう。
体を擦り寄せてくる
犬が飼い主さんの足元や体側に体を擦り寄せてくるのは、安心感を得たいというサインです。
また、飼い主への愛情を示す行動としても取られます。
飼い主さんの匂いを自分の体に擦り付けようとしていることが考えられます。
愛犬が体を擦り寄せてきたら、構ってあげる、遊んであげるなどをしてあげるのが良いです。
仰向けでお腹を見せる
犬が仰向けになりお腹を見せる行動は、絶対的な信頼の表現であり、同時に自分の身を託しているサインです。
お腹は犬にとって最も守るべき部位であるため、これを晒すことで無防備な状態を飼い主さんに見せています。
犬が警戒している場合は、自分の弱点となるお腹を見せるような体勢は取らないことが多いです。
自分の弱点のなる部分を見せることで、飼い主さんを信頼していると考えられます。
尻尾を振る
犬が尻尾を振る行動は、興奮や喜びを表現する一般的なサインです。
しかし、振る速度や方向、振幅によっては警戒や不安を感じていることも示す場合があります。
そのため、他の行動や状況と合わせて判断することが大切です。
クンクンと鳴く
犬が「クンクン」と鳴く時は、飼い主さんに甘えたいという場合があります。
飼い主さんに甘えたい場合は、飼い主さんの方を向いて鳴くことが多いです。
クンクンと鳴く場合は、飼い主さんが一緒に遊んであげるなどで構ってあげるのが良いです。
犬が目を合わせるのは愛情表現や警戒などの心理がある
犬が人の目を合わせる行動は、さまざまな意味を持ちます。
愛情表現や注意を引きたいとき、または不安や警戒のサインとして行われることもあります。
犬と目を合わせる際には、背後にある意味や感情を理解し、適切な対応をすることが重要です。
今回ご紹介した、犬が目を合わせる5つの理由は以下のとおりです。
- 飼い主さんへの愛情表現
- 何かを要求している
- 飼い主さんの行動を見ている
- 相手のことを警戒している
- 相手に敵意がある
犬が目を合わせるのには、愛情表現や要求以外にもあります。
警戒心や敵対心がある時に犬は目を合わせることがあります。
犬と目を合わせたときの注意点は以下のとおりです。
- 目が合った状態で近づいていかない
- 目をこちらからそらす
犬が目を合わせる心理について気になる飼い主さんは、参考にしていただければ幸いです。
なお、当サイト(いぬの読みもの)では他にも犬のコラム記事があります。
気になる人は以下の記事もご覧ください。