「いつしか、うちの子が触らしてくれなくなった。なんでかしら?」
「前まで触ると喜んでたのに、今は噛もうとする。いったいどうして?」
といった愛犬が触ると怒るようになって、悲しい飼い主様。
前まで喜んでたのに、今では触らせてくれないとなんだか悲しくなりますよね。
愛犬が触らしてくれなくなった原因は、複数考えられます。
この記事では、「考えられる原因」と「原因ごとの対処法」を解説します。
愛犬にまた触って、愛情を注ぎたいと考えている飼い主さんは必見の内容です。
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犬が触ると怒るようになったときに考えられる6つの原因
犬が触ると怒るようになった時に考えられる原因は、以下の6つです。
- 触られたくない部位を触ってしまった
- 病気・ケガで触られると痛い
- 触られる対象のことを自分より下だと思っている
- 犬が嫌がることをしてしまった
- 触られることが怖い
- 食べ物を奪われたくない
原因①.触られたくない部位を触ってしまった
犬には、触られたい部位と触られたくない部位があります。
触られたくない部位は、以下の部位です。
- 足(特に足先や指の間の水かき部分)
- お腹
- 尻尾
- 目の周り
- 口周り(口の中)
- 耳の中
ただし触られたくない部位でも、愛犬との関係が非常に良好であれば、触らせてくれる場合もあります。
つまり人が違えば、触られたくない部位でも喜んで触らせてくれます。
原因②.病気・ケガで触られると痛い
病気やケガの状態で、触られると痛みを感じる場合もあります。
触る際に、痛みを感じる部位を触ってしまっている場合があるのです。
「愛犬はまた触られるのではないか」と思い、触らせてくれない場合も。
愛犬がひとつひとつの動作をする時に、不自然な動かし方をする部分がないか観察してみてください。
原因③.触られる対象のことを自分より下だと思っている
犬は上下関係をつけています。
自分より下とみなした者については、怒ることがあります。
また下の者に対しては、指示を受け入れません。
触られたくない相手に触られると、怒って触らせてくれなくなります。
原因④.犬が嫌がることをしてしまった
犬が嫌がることを、過去にしてしまうと、信頼関係が壊れてしまいます。
壊れてしまうと、どの部位を触ろうと怒ってしまいます。
- 無理に触る
- 無理矢理近づく
- 嫌がる部位を執拗に触る
などのことは犬が嫌がることに値します。
原因⑤.触られることが怖い
- 過去のトラウマ
- 嫌な経験・悪い経験
これらが原因で、触られることに恐怖を抱いている場合があります。
恐怖を味わいたくないので、抵抗して怒っているのです。
原因⑥.食べ物を奪われたくない
犬が食事中の場合、
- 食べ物を奪われたくない
- 食事中は邪魔しないで欲しい
という意図で、怒って触らしてくれない場合もあります。
犬が触ると怒るようになった原因ごとの対処法
まずは怒るようになった原因を特定しましょう。
これから原因ごとの対処法を解説します。
- 触られたくない部位を触らない
- 動物病院で診てもらい安静にさせる
- 信頼関係を作り上下関係を認識させる
- 部位を特定して嫌がることを辞める
- 危なくないことを認識してもらう
- 食事中はちょっかいを出さない
対処法①.触られたくない部位を触らない
触られたくない部位を特定して、今後は触らないようにして下さい。
あなただけでなく、家族にも同じルールで過ごすようにしましょう。
犬が嫌がることをせず、喜ぶことだけをするようにすれば、また触らしてくれるようになる機会が来ます。
それまではなるべく、安静に過ごすようにしましょう。
対処法②.動物病院で診てもらい安静にさせる
愛犬の動きに異常がある場合は、病院で診てもらいましょう。
自己判断で済ませず、専門家に治療してもらってください。
場合によっては、体内に腫瘍ができている場合もあります。
早期発見が、回復に重要なこともあるので、早めに診てもらってください。
対処法③.信頼関係を作り上下関係を認識させる
犬に下の者として認識されている場合、トレーニングやしつけを通じて上下関係を明確にしましょう。
- 甘やかしすぎない
- 基本的なしつけは覚えさせる
- アイコンタクトをとるようにする
- 叱るときは叱る
これらのことを徹底してください。
最近はyoutubeやSNSでもしつけの情報発信をしているケースが多く見られます。
正しい方法を学び、愛犬との関係性を改善していきましょう。
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対処法④.部位を特定して嫌がることを辞める
愛犬の反応を見て、嫌がる部位を特定しましょう。
嫌がる部位とその周りは触れないようにして下さい。
愛犬が喜ぶ部位以外は触らないようにすると、触られることに対して、犬はストレスを感じなくなります。
対処法⑤.危なくないことを認識してもらう
長時間一緒に過ごして、危なくないことを認識してもらう必要があります。
丁寧に接して、愛犬の認識を「飼い主=安全」というふうに改めてもらいましょう。
無理に触ったりせず、愛犬との距離が近くなるまでは、触らないようにして下さい。
愛犬が離れるようであれば、それ以上距離を縮めないようにしましょう。
対処法⑥.食事中はちょっかいを出さない
食事中に触られることを喜ぶ犬はあまりいないので、極力触らないようにすべきです。
ご飯が終わったら、触ってあげるようにして下さい。
食事中はごはんに集中できるように、邪魔をしないようにしましょう。
犬が撫でられてうれしい部位
犬が撫でられてうれしい部位は、以下の通りです。
- 背中
- 身体の横
- 顎下
- 首の後ろ
- 首周り
- 顔周り
- 耳の後ろ
などです。
逆にお腹や指先、鼻先、尻尾などの「体の先端」は、嫌がります。
犬が喜ぶ場所・嫌がる場所を把握し、喜ぶ場所のみ触るようにして下さい。
まとめ
犬が触ると怒るようになった原因とその対処法について解説しました。
犬が怒りの反応を示す原因は
- 触られたくない部位の刺激や痛み
- 自分より下の者に触られていると認識している
- 嫌がる行動や過去のトラウマ
- 食べ物の保護欲
などがあります。
それぞれの原因に応じた対処法としては
- 触られたくない部位を避けることや獣医師の診断を受けること
- 信頼関係の構築や上下関係の明確化
- 嫌がる行動を避けること
- 犬の恐怖心を和らげる接し方
- 食事中の配慮
などが挙げられます。
犬が触られることで怒りを示す一方で、撫でられると喜ぶ場所もあります。
大切なのは犬の快適さと安全を考慮し、犬とのコミュニケーションを深めることです。
犬との関係性を築きながら、触られることに対する犬の怒りを解消していきましょう。