「うちの子、全然目を合わしてくれない!なんで?」
「うちに来て、もう2か月。全然懐いてくれてる気がしない」
といった愛犬が目を合わせてくれなくて、お悩みのそこのあなた。
犬が目を合わせない理由は、複数あります。
犬が目を合わせる時は、威嚇していることを意味する場合もあることを知っていましたか?
この記事では、犬が目を合わせない理由やアイコンタクトのしつけ方も解説します。
愛犬とより良い関係性を築きたいという方は、必見の内容です。
犬が目を合わせない5つの理由
犬が目を合わせない理由として、考えられるものは以下の5つです。
- イタズラをしてしまって気まずい
- 飼い主さんを上に見ているから
- 自分を落ち着かせるため
- 苦手なことをさせられるから
- ストレスを和らげるため
1. イタズラをしてしまって気まずい
犬は衝動でイタズラや物を壊してしまうことがあります。
失態をしてしまった時に、普段通りの行動がとれず、結果的に目を合わせなくなることがあります。
罪悪感はあるので、目を合わせられなくなってしまうのです。
下の動画はその例として、目を合わせられなくなってしまっています。
2. 飼い主さんを上に見ているから
飼い主さんのことを立場の存在として認識していると、目を合わせなくなることもあります。
犬の社会では、「目を合わせる=喧嘩を売る」というシグナルになります。
上の立場の人に喧嘩を売るのは、避けたいので目を合わせなくなると考えられます。
主従関係をしつけられているので良いことでしょう。
3. 自分を落ち着かせるため
犬が人間の目を見つめないのは、自分を静めるための行動の一部であることもあります。
興奮しすぎてしまった時に、目をそらして自分を落ち着かせているのです。
つまり、何かに不安や恐怖を感じたとき、犬は自分を落ち着けるために目をそらすことがあります。
4. 苦手なことをさせられるから
- 爪切り
- 病院
- トリミング
- シャンプー・お風呂
- ブラッシング
- 耳掃除
などの愛犬にとって、不快なことをするのを察知すると、犬は目を合わせることを避けます。
苦手対象のものから、目をそらして、緊張を和らげたい・逃避したいから避けるのです。
5. ストレスを和らげるため
犬にとって目を合わせ続けることは、ストレスになる子もいます。
目をそらして、ストレスを和らげているのです。
動物は喧嘩や威嚇をするとき、目を合わせます。
つまり、動物である犬は目を合わせることで、ストレスになってしまうことも。
目をそらしたり、体の向きを変える時は、ストレスを和らげたいからという可能性が高いです。
犬が目を合わせないからといって嫌われているわけではない
先述の通り、犬にとって「目を合わせる=威嚇する」の意味合いを持つときがあります。
目を合わせる事は、犬にとっては緊張状態になるケースもあるのです。
目をそらすこと意図は、そらすことで緊張状態から逃れているということも想定できます。
ですので、犬が目を合わせないからといって、必ずしもあなたを嫌っているわけではありません。
逆に目を合わせてくる時の方が注意すべき時もある
犬が長時間直視してくる場合、それは領域を主張するか、あるいは威嚇するサインであることが多いです。
特に他の犬や人間に対しての長時間見続けるのは、攻撃的な行動の場合もあります。
犬が目を合わせてくる時はその意図を理解し、適切な対応をすることが大切です。
犬が初対面の人と目を合わせない時の理由
犬にとって目を合わせることは、敵意を示すことになります。
目を合わせることは、緊張状態に入ってしまうのです。
信頼関係のない人との目を合わせる行為は、犬にとってはストレス。
ですので、無理やり目を合わせたり、触ったりなどはしないようにすべきです。
犬が嫌がっている・避けている時は、無理矢理に距離を縮めることは避けてください。
犬に目を合わせるためのしつけの仕方
この訓練は、犬が落ち着いている時にしましょう。
興奮しているとき・ストレス状態の時には、しないようにしてください。
迎え入れ立てで行うのではなく、犬が家の環境に慣れた状態で行うようにしましょう。
目を合わせるためのしつけの手順は、下記の通りです。
- 犬を落ち着いた状態にする
- 愛犬の名前を呼ぶ
- こちらを向いて、アイコンタクトができたら褒める
- 屋外など、別の環境でもアイコンタクトを試す
- アイコンタクトの時間をできる限り伸ばす
以上の流れです。
アイコンタクト出来たら、褒めてOK。
ただし、執拗に褒める必要はありません。
場合によっては、おやつをご褒美に与えた方が効果的なこともあります。
愛犬の好みを把握して、適切な対応をしましょう。
犬と目を合わせる時の注意点
犬と目を合わせる時の注意点は、以下の2つです。
- 無言で目を合わせ続けるとストレスになる
- 警戒中・威嚇中に見つめるのはNG
無言で目を合わせ続けるとストレスになる
無言で長時間にわたり犬の目を合わせ続ける行為は、犬にとってストレスとなり得ます。
これは、犬にとって直接視線を合わせることは脅威と解釈されることがあるからです。
目を合わせる際は、声をかけたり、体を傾けるなど、優しい態度でアプローチし、犬がリラックスできる状態を作り出すことが重要です。
警戒中・威嚇中に見つめるのはNG
犬が警戒中や威嚇中の時に目を合わせると、犬にとっては攻撃のサインと解釈されることがあります。
特に不安を感じている場合や、テリトリーを守るために威嚇している場合などは、犬の視線を避け、静かに状況を見守ることがおすすめです。
これにより、犬がリラックスし、その後の行動につなげることができます。
犬が安心して目を合わせられるようにするためのポイント
犬が安心して目を合わせられるようにするためのポイントは、以下の3つです。
- パワーオブポジティブリンフォースメント
- ゆっくりと進める
パワーオブポジティブリンフォースメント
犬と目を合わせる時は、いつもポジティブリンフォースメントを使用することを忘れないでください。
目を合わせる行為に対しておやつや褒め言葉を与えることで、犬は目を合わせることがポジティブな経験であると学びます。
ゆっくりと進める
無理に長時間目を合わせさせるのではなく、少しずつ時間を増やしていくことをお勧めします。
初めは数秒間目を合わせるだけでも十分で、犬がそれに慣れてきたら徐々に時間を伸ばしていきます。
まとめ
この記事では、犬が人間と目を合わせようとしない理由について解説しました。
以下がまとめです。
- 目を合わせない理由は複数ある
- 犬にとって目を合わせる事は威嚇している意味合いがある
- 目を合わせないからと言って、必ずしもネガティブではない
- 目を合わせてくる方が注意すべき場合もある
- アイコンタクトを訓練する時は、愛犬が落ち着いている時にしよう
- アイコンタクト出来たら、褒める・おやつを与えるなどのご褒美を与えよう
愛犬が目を合わせてくれないからと言って、落ち込む必要はありません。
ネガティブに捉える必要もなく、アイコンタクトの訓練を行うだけで改善する場合もあります。
愛犬の気持ちを汲み取って、思いやりのある振る舞いを心がけてくださいね。
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