犬は言葉で伝えられない分、体で愛情や信頼を表現します。
飼い主さんは愛犬がどんな気持ちで過ごしているか、行動の背景を知っておくと愛犬への理解も高まるでしょう。
この記事では、犬が信頼する主人にしかしない行動15選や、信頼される方法も解説します。
ぜひ参考にしてください。
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犬が信頼する主人にしかしない行動15選
犬が信頼する主人にしかしない行動を15選紹介します。
当てはまる数が多いほど信頼度は高いでしょう。
主人に対して仰向けの姿勢になる
主人にお腹を見せて仰向けの姿勢になっているのは、信頼している証拠です。
攻撃されると致命傷になるお腹を愛犬が自ら見せるようになると、主人に安心しているといえるでしょう。
名前を呼んだら振り向く
興奮状態でも名前を呼んだ時に振り向くのであれば、信頼している証拠です。
何かをしている途中でも主人からの呼びかけで近くに来たら、信頼度も高いでしょう。
主人からの呼びかけを大切にしてよく聞いているとわかりますね。
口周りを舐めてくる
犬が口周りを舐めるのは、母犬に甘えているのと同じです。
主人の口周りを舐めて、甘えたい気持ちや愛情を伝えているのでしょう。
愛犬が舐めてきたら、優しく撫でてあげるときっと喜びますね。
主人におしりをくっつけてリラックスする
主人におしりをくっつけてリラックスする行動には、信頼している人に背を向けて安心できるという心理が表れています。
仮に野生の犬が敵におしりを向けたら狙われてしまいますね。
信頼しているからこそおしりを向けられ、触れているだけで安心を得られるのでしょう。
主人に寄り添って眠る
主人に寄り添って眠るのは、身を預けて安心している証拠です。
犬は敵が寄ってきても大丈夫なように、群れで寄り添って眠る習性があります。
寝ている無防備な時こそ、信頼できる相手に寄り添って眠ると安心です。
ただし、主人がいないと寝られない心配性な子もいるため、依存させないように注意は必要ですね。
アイコンタクトができる
じっとアイコンタクトができる関係は、信頼されているといえるでしょう。
犬にとってアイコンタクトは、知らない敵を警戒する時に行う仕草で、アイコンタクトが自然にできるのは信頼関係ができている証拠です。
じっとアイコンタクトをしてきたら、愛情を伝えていると捉えて、優しく撫でるとより信頼も深まるでしょう。
大好きなおもちゃを持ってくる
主人に楽しさを共有したいという気持ちから、自分が大好きなおもちゃを持ってくる姿が見られます。
人が信頼できる人に話を共有するのと同様で、犬も信頼できる人と楽しさや幸せを共有したいのです。
おもちゃを持ってきたら可愛がってあげましょう。
主人の服の上で休んでいる
犬は、信頼している主人の匂いがついた服や枕などが大好きです。
ひとりで眠る時は、飼い主さんの匂いを感じながら休めると安心できるでしょう。
他にも休める場所があるのに、服の上で過ごしていると可愛らしいですね。
笑顔を見せる
信頼している人に対しては、犬も口を開けて笑顔のような表情を見せるでしょう。
一方で、普段何気ない時や、ストレスを感じたり緊張したりと安心できない時は口を閉じて過ごしています。
飼い主さんに笑顔を見せて、愛を伝えているのですね。
主人の体に前足を乗せてくる
主人の体に前足を乗せてくる姿は、甘えたい気持ちの表れでしょう。
この仕草は、子犬期に母犬に前足を乗せ、母乳を求める行動がもとになっています。
ただ、両足を乗せてくる場合は、犬が優位性をアピールしている可能性もあるため、マウンティング行動かどうかを見極めて上下関係に注意しましょう。
主人の体に顎を乗せてくる
主人の体に顎を乗せてくるのは、撫でてほしい、リラックスしたいという気持ちの表れです。
敵に顎を乗せるケースは無いため、信頼されているといえます。
ただ、身体の大半を乗せてマウンティングをとる様子があれば、犬が優位に立とうとしているため、上下関係が逆転しないように体から降ろしましょう。
身体をくまなく触らせてくれる
あまり触られたくない部分であっても、くまなく身体を触らせてくれるのであれば、主人を信頼しているといえるでしょう。
耳や歯などの敏感な体の部分はなかなか触らせてもらえず、耳掃除や歯磨きに苦戦する飼い主さんも多いですね。
身体をくまなく触れるくらい信頼関係を築けていれば、病気の早期発見にも繋がるでしょう。
しっぽを振っている
犬は感情がしっぽに表れるため、しっぽを振っていると相手を信頼しているとわかります。
大きく速く振っているととても興奮して嬉しい状態、笑顔で振っていると構ってほしい状態など、しっぽの振り方からもテンションの違いがわかるでしょう。
愛犬の愛情表現でもあるため、撫でてコミュニケーションをとると良いですね。
首をかしげている
話をよく聞いている子は、首をかしげる行動が見られます。
信頼している相手ではない場合は、話も聞かずに無視するでしょう。
言葉がわからなくても、主人が何を言っているのか理解しようとしているのは、信頼関係があるからですね。
深くため息をしている
リラックスしている時に深くため息をつくのは、主人への愛の表れです。
深く呼吸し安心する表情であれば、「満足だ」という気持ちもあるでしょう。
一方で、短いため息が聞こえたのであれば、何かストレスを感じている可能性もあるため、注意深く観察すると良いですよ。
犬に信頼してもらうための4つの方法
犬との信頼関係はすぐには築けません。
愛犬に信頼してもらうためには、次の4つの方法に取り組むと良いでしょう。
嫌がる事や無理矢理何かをさせない
犬も人と同じように嫌がる事をされたり、無理矢理何かをさせられると、嫌な気持ちになります。
突然驚かされたり、大きな音を立てられたりすると、ストレスに感じるでしょう。
子どもがいたずらをするケースも考えられますが、寛容に許してやり過ごす犬は少ないです。
愛犬が嫌がる事や無理矢理にさせるなどの、信頼関係が築けない行動はやめましょう。
アイコンタクトを取ることを意識する
アイコンタクトを取りながらコミュニケーションをとると、信頼関係も築けるでしょう。
そもそも犬は敵意がある場合は目を合わせますが、普段過ごす中で目を合わせるのは苦手です。
真の信頼関係を築くために、目を合わせて指示をしたり名前を読んだりして、コミュニケーションを取っていきましょう。
犬に名前を覚えさせる5つのコツ!メリットやよくある質問なども紹介
愛犬に長々と説教しない
愛犬に長々と説教をしても意味がありません。
せっかくしつけができる機会でも意図が伝わらず、信頼関係も築けないでしょう。
犬に何か覚えさせるには、「おすわり」のように一言で分かりやすく伝えます。
説教を長々とするよりも、「だめ」「いけない」などと端的に注意して伝えるようにしましょう。
また、褒める時も愛犬に「よしよし」「グッド」など簡単で分かりやすく伝えると良いですよ。
散歩する時はリーダーウォークで歩く
散歩するときは飼い主さんが主導権を握って、リーダーウォークで歩くと良いでしょう。
愛犬に主導権を握られると、どんどん引っ張られて飼い主さんが散歩されているような感じに見え、事故や信号などの何か危険な状況に遭遇した時に指示が入りにくいです。
行先や歩くスピードなど、リーダーウォークで飼い主さんについて来させるようにしましょう。
犬との信頼関係が壊れるやってはいけない行動4選
犬との信頼関係が壊れる恐れがある、やってはいけない行動を4選紹介します。
犬が嫌がることをする
人も同様ですが、愛犬が嫌がることをするのはやめましょう。
愛犬が大好きなおもちゃを取り上げたり、おやつを与えるふりをしたりすると、飼い主さんのことを信じられなくなります。
おもちゃを洗わないといけない場合も、代わりを用意するといった配慮があると良いですね。
信頼関係を築き、人も犬も互いに気持ちよく過ごせるよう、嫌がる行動はしないようにしましょう。
犬を叩く
犬を叩く、蹴るといった暴力は心身共に深く傷つけてしまいます。
法律でも禁止されているため、暴力に当てはまる行動は行わないようにしましょう。
暴力がきっかけで信頼関係が崩れると、ストレスで体に不調が現れたり、問題行動が増えたりする傾向があります。
信頼関係の回復にも時間がかかるため、伝えたい内容は暴力ではなく、短く簡単な言葉で伝えるようにしましょう。
犬を大きな声で怒鳴る
いたずらや粗相をしてしまった場合でも、大きな声で怒鳴ると信頼関係が崩れる可能性があります。
怒るよりは叱る伝え方で、感情的ではなく淡々とやってはいけないと理解させる方が効果があり、愛犬にも伝わります。
ただ怒鳴っても伝わらず、信頼が崩れるだけなので気をつけましょう。
行いに一貫性がない
行いに一貫性がなく、ころころ変わってしまうと、何に従ったら良いか分からなくなるため、信頼も築けないでしょう。
前は良かったのに今はダメだと、従うべき人や指示がわからず、不信感を抱いてしまいます。
しつけをする上でも、行いには一貫性をもたせて、定着させましょう。
まとめ
犬との信頼関係を築くには、愛犬の気持ちを尊重しつつ人間に従わせるといったしつけが必要で、飼い主さんが主導権を握った状態である必要があります。
飼い主さんを尊重していると、指示を聞いたりそばに寄ってきたりと、信頼を行動で表現してくれるでしょう。
信頼関係を築くために、日頃から愛犬が嫌がることをせず、わかりやすく指示するなどの取り組みを行うのがおすすめです。
信頼関係を築き、人にとっても犬にとっても、気持ちよく過ごせるといいですね。