「犬が何も食べていないのに口をくちゃくちゃさせるのはなぜ?」
「犬がくちゃくちゃさせる場合なにか問題がある?」
といったように、愛犬の口をくちゃくちゃさせる行動について気になっていませんか?
犬の「くちゃくちゃ」という行動は、私たち飼い主にとって気になることの一つでしょう。
何も食べていないときに、なぜそのような音を立てるのか、理由は何なのかに考えられる原因についてご紹介します。
- 犬が口をくちゃくちゃさせる理由
- 口をくちゃくちゃしやすい犬の特徴
- 犬が口をくちゃくちゃするときの対処法
この記事を読むことで、犬が口をくちゃくちゃさせる場合に考えられる理由や対処法などについて知ることができるでしょう。
犬が口をくちゃくちゃさせることでお悩みの飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
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犬が口をくちゃくちゃさせる理由
犬が口をくちゃくちゃさせる理由の背後には、愛犬の気持ちや健康状態、環境に関するさまざまな要因が存在します。
犬が口をくちゃくちゃさせる理由について考えられるものをいくつかご紹介します。
- 口の中に異物がある
- ストレスを感じている
- 胃の不快感や吐き気がある
- 口の中に病気や痛みがある
- カーミングシグナルを出している
- リラックスしている時や寝る前
- 寝ているときに夢を見ている
- 子犬の歯の生え変わり
- てんかんの症状
それぞれの理由について見ていきましょう。
口の中に異物がある
食後の犬の「くちゃくちゃ」は、残った食べカスや歯の間に挟まったものによることが多いです。
しかし、食事以外の時にもこの行動が見られる場合、床に落ちている小さなゴミや、犬自身の抜け毛、おもちゃの破片などが口の中に入っていることが考えられます。
異物は犬の口の中で違和感を引き起こすため、口をくちゃくちゃする行動をとることがあります。
愛犬の口内を確認し、異物を取り除くことが重要です。
ストレスを感じている
愛犬の不安やストレスが「くちゃくちゃ」という行動に現れることもあります。
特に新しい環境や急な変化に敏感な犬は、ストレスを感じやすいため、このような行動が見られることがあります。
愛犬の安心できる環境を確保し、適切に対応することが大切です。
胃の不快感や吐き気がある
犬が食物の摂取に問題がある場合や、特定の食品にアレルギーがある場合、消化不良を起こして吐き気を感じることがあります。
このとき、犬は唾液を飲み込んだり、口を舐める行動を取ることがあります。
消化不良や食物アレルギーの原因となる食事を見直して、犬に適した栄養バランスの食事を提供することが大切です。
しかし、症状が続く場合は、犬の健康状態を診断してもらうため獣医に連絡することが推奨されます。
口の中に病気や痛みがある
犬が頻繁に口を動かす場面で考えられるのが、口の中や歯に痛みや病気がある場合です。
歯周病や口内炎、歯のトラブルなどの問題は犬に大きな不快感を引き起こすことが知られています。
また、体の他の部分の痛みも、犬が口を動かす原因となることがあります。
病気や痛みなどの兆候が見られたら、早めに獣医の診断を受けることが重要です。
カーミングシグナルを出している
犬の「くちゃくちゃ」という行動は、ストレスや不安のサインとしてのカーミングシグナルの一部であることもあります。
犬は自らを安心させるため、また他者へ敵対心がないことを示すために、様々なカーミングシグナルを使用します。
この中に、くちゃくちゃという行動も含まれていることが知られています。
これは犬が現在の状況を落ち着かせようとしていることを示唆しています。
例として、目をそらす、舌で鼻や口を舐める、あくびをするなどの行動が挙げられます。
リラックスしている時や寝る前
寝る前や犬がリラックスしているときに、くちゃくちゃという行動を取るのは安心感や自己満足の表れとして一般的に考えられます。
リラックスしている時に口をくちゃくちゃさせる場合は、犬が心地よい状態であることを示す無害な行動とされます。
ただし、その他の異常な症状(食欲不振や体重の変化など)が現れる場合、何らかの健康問題の兆候として捉えることも重要です。
寝ているときに夢を見ている
犬が深い眠りの中で口を動かす場合、夢を見ている可能性があります。
犬も人間と同じくREM睡眠を経験し、夢を見ることが一般的です。
寝ているときに口をくちゃくちゃ動かしている場合は、犬が夢の中で何かを追いかけたり、食事をしたり、遊んでいる可能性が考えられます。
子犬の歯の生え変わり
特に子犬において、くちゃくちゃという行動が見られることがあります。
これは3〜7ヶ月頃の子犬が永久歯へと生え変わる過程での不快感や痛みが関係している場合があります。
生え変わりの時期には、犬が物を噛んだり、口を動かしたりする行動が増えることが一般的です。
てんかんの症状
犬が突然口をくちゃくちゃさせる行動をとる場合、てんかんの部分的な発作の一つである可能性もあります。
てんかん発作には様々な症状があり、口を動かすだけの軽度の発作から、強い震えや硬直を伴う重度の発作までさまざまです。
犬が通常のリラックスやストレスとは異なる様子を見せている場合は、獣医に相談することが推奨されます。
犬の行動や症状には多くの要因が関係しています。
日常の観察を深め、愛犬の健康や気持ちをしっかりと理解することが、飼い主としての大切な役割となります。
口をくちゃくちゃしやすい犬の特徴
犬が口をくちゃくちゃする行動は、さまざまな原因によって引き起こされます。
以下では、この行動を示しやすい犬の特徴やその背景についてご紹介します。
- 歯周病になりやすい犬
- ものを好奇心から口に入れる癖がある犬
- 永久歯が生える前の子犬
歯周病になりやすい犬
歯周病は、犬の口内環境の乱れから引き起こされることが多いです。
特に小型犬や乳歯が残存している犬、高齢の犬、免疫力が低くなっている犬などは歯周病のリスクが高まります。
また、定期的な歯磨きがされていない犬も、口内のトラブルが生じやすくなります。
犬は不快感から口をくちゃくちゃすることが考えられるので、定期的な歯のケアが欠かせません。
ものを好奇心から口に入れる癖がある犬
探求心が旺盛な犬は、散歩中や遊びの最中に地面に落ちているものを拾って口に入れることが多いです。
落ちているものを食べる癖がある犬は、小石や葉、食べ物の残りかすなどを口にし、不快感から口をくちゃくちゃと動かすことがあります。
これらの犬には、物を拾わないような訓練や、散歩時の注意が求められます。
特に有毒なものを誤って食べるリスクもあるため、日常の監視と教育が大切です。
永久歯が生える前の子犬
歯の生え変わりの過程を経る子犬は、歯茎のかゆみや痛みを和らげるために口をくちゃくちゃと動かすことがあります。
生え変わりの時期は、子犬にとって適切な噛む玩具やガムを提供することで、不快感を緩和するお手伝いをすることができます。
口をくちゃくちゃする行動は、犬にとってのサインとも言えます。
飼い主としては、その背景を理解し、必要に応じてケアや対策を行ってあげることが大切です。
犬が口をくちゃくちゃするときの対処法
愛犬の行動の中で、特に気になるものの一つが「口をくちゃくちゃする」行為かもしれません。
この行為は単なる習慣か、それとも何か背後にある意味があるのでしょうか。
犬の口をくちゃくちゃする原因と、それに応じた適切な対応を以下にまとめました。
- 愛犬の行動を深く理解する
- 犬の口の中の健康を確認する
- 愛犬とのコミュニケーションを大切にする
それぞれの対処法について見ていきましょう。
愛犬の行動を深く理解する
犬が口をくちゃくちゃする行為には多岐にわたる原因が考えられることが知られています。
背後には、愛犬の気持ちや健康状態、外的な要因などさまざまな要素が関連している可能性があります。
そのため、愛犬が口をくちゃくちゃした際には、どのタイミングで行っているのか、その時の状態や周りの環境を注意深く観察することが大切です。
犬の口の中の健康を確認する
愛犬が口をくちゃくちゃする原因の一つに、口内の異常や病気が考えられます。
定期的に犬の口の中をチェックし、歯周病や口内の異物など、異常を感じた際はすぐに対応することが必要です。
何かしらの異変を感じたら、獣医に相談しましょう。
愛犬とのコミュニケーションを大切に
口をくちゃくちゃする行為は、犬がストレスを感じている場合もあります。
愛犬にストレスを感じさせないためにも、普段からの飼い主さんとのコミュニケーションが大切です。
普段から犬の口内を定期的に確認しよう
犬が口を「くちゃくちゃ」とする行動は、様々な原因によって引き起こされることがあります。
以下が犬が口をくちゃくちゃさせる場合に考えられる理由です。
- 口の中に異物がある
- ストレスを感じている
- 胃の不快感や吐き気がある
- 口の中に病気や痛みがある
- カーミングシグナルを出している
- リラックスしている時や寝る前
- 寝ているときに夢を見ている
- 子犬の歯の生え変わり
- てんかんの症状
リラックスしているサインの一つであることもありますが、口内に不快感や痛みを感じていることを示す場合もあります。
特に歯周病の初期症状や、異物が挟まっている場合などは、このような行動が見られることが多いです。
定期的な口内の確認は、これらの問題を早期に発見し、必要なケアを行うための第一歩です。
口の中を覗き、歯の健康や歯茎の色、異物が挟まっていないかなどを確認しましょう。
また、口臭が強くなってきたら歯周病のサインである可能性もあるため、獣医に相談することをおすすめします。
犬の口内ケアは、健康を維持する上で非常に重要です。
日常のブラッシングや定期的な口内のチェックを習慣化し、愛犬の健康な生活をサポートしましょう。
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