「多頭飼いが向かない犬にはどんな特徴がある?」
「犬を多頭飼育する場合のメリットやデメリットは?」
といったように、ワンちゃんの多頭飼育をお考えではないでしょうか。
この記事では、他の犬と一緒に飼うことが向かない犬の特徴や性格などについて以下の内容でご紹介します。
- 多頭飼いに向かない犬の特徴6選!
- 犬を多頭飼いするメリットデメリット
この記事を読むことで、多頭飼いに向かない犬の特徴や多頭飼いのメリットデメリットなどについて知ることができるでしょう。
多頭飼育を検討されている飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
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多頭飼いに向かない犬の特徴6選!
多頭飼いを考える際、すべての犬種や個体が他の犬との共生に適しているわけではありません。
以下の6つの特徴を持つ犬は、多頭飼いには不向きかもしれませんので、注意が必要です。
- 攻撃性がある犬
- 独占欲が強い犬
- 臆病な犬
- 問題行動がある犬
- 年齢差が大きい犬たち
- 協調性がない犬
それぞれの犬の性格や特徴などについて見ていきましょう。
攻撃性がある犬
一部の犬種や個体は、縄張り意識が強かったり、他の犬に対して攻撃的な行動を取ることがあります。
これは犬種固有の性格や、幼少期の環境や経験によって形成されることが多いです。
攻撃性がある犬を多頭飼いすると、他の犬との間にトラブルが発生するリスクが高まります。
特に新しい犬を家に迎え入れる際は、予めその犬の性格や歴史を知っておくことが重要です。
独占欲が強い犬
独占欲が強い犬は、飼い主の愛情や注意を一人占めしたがる傾向があります。
他の犬が飼い主の近くに来ると、嫉妬や不安を感じてしまうことがあります。
このような性格の犬は、多頭飼いの際に他の犬との関係構築が難しくなることがあります。
また、独占欲が強い犬と他の犬との間でのおもちゃや食事などの奪い合いが起きることも考えられます。
臆病な犬
臆病な犬は、不慣れな環境や未知の物音、人や他の動物に対して恐怖や不安を感じることが多いです。
この性格は犬種固有のものである場合や、過去の経験、特に幼少期の環境やトラウマによって形成されることがあります。
臆病な性格の犬は、適切なソーシャル化やトレーニングが不足している場合、過度に恐れる反応を示すことがあります。
飼い主としては、恐怖心を和らげるための環境作りや、安全な空間の提供が重要となります。
また、徐々に新しい経験をさせて、自信を持たせるトレーニングが効果的です。
問題行動がある犬
問題行動を示す犬は、吠え癖、破壊行為、トイレの失敗など様々な行動を示すことがあります。
これらの行動は、ストレス、過度なエネルギー、不適切なトレーニングなど、多岐にわたる原因によって引き起こされることがあります。
問題行動を示す犬を飼っている場合、まずはその原因を特定することが重要です。
行動の背景には、犬自身が持つニーズや欲求が存在します。
適切なトレーニングや生活環境の見直し、場合によってはプロのトレーナーや獣医との相談を通じて、問題行動の解消を目指すことが重要です。
年齢差が大きい犬たち
年齢差が大きい犬同士の共同生活は、その差によるエネルギーレベルや体力、興味の対象に違いが出ることが一般的です。
若い犬は活発で遊びたがり、高いエネルギーを持っていますが、高齢の犬は落ち着きがあり、穏やかな時間を過ごすことを好むことが多いです。
このような年齢差がある場合、若い犬の行動が高齢犬にストレスを与える可能性があります。
飼い主としては、それぞれの犬のニーズや体調に合わせて、適切なスペースや遊びの時間を提供することが重要です。
また、共通の活動を通じて、2匹の関係性を深める工夫も必要です。
協調性がない犬
協調性がない犬は、他の犬との共同生活や、グループの中での活動が難しい場合があります。
このような犬は、自己主張が強い、あるいは他の犬に対して不安や警戒心を持つことが原因で協調的な行動を取ることが難しいことがあります。
協調性が低い犬を多頭飼いする際には、各犬の性格やニーズを理解し、対応策を考える必要があります。
飼い主としては、犬同士の関係を常に観察し、必要ならば介入を行うこと。
また、適切なトレーニングや社交的な環境を提供することで、協調性を高める努力が必要です。
犬を多頭飼いするメリットデメリット
犬を多頭飼いするメリットデメリットに分けてご紹介します。
メリット
犬を多頭飼いするメリットは以下のとおりです。
- 社会性が育ちやすい
- 留守番に寂しい思いをさせない
- 犬同士遊べる
- 先住犬のおかげでしつけが楽になる
- さまざまな犬種を飼える
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
社会性が育ちやすい
多頭飼いを行うと、犬同士が日常的にコミュニケーションをとる機会が増えます。
このような環境下で育つ犬は、他の犬や動物、そして人間との関係構築において、より社会的なスキルを身につけることが期待されます。
特に、幼少期から多頭飼いの環境にいる犬は、自然と社交的な性格を形成しやすくなります。
留守番に寂しい思いをさせない
多頭飼いの大きなメリットの一つは、飼い主が外出時でも犬同士がお互いに寄り添い合い、寂しさを感じにくい点です。
単独で飼われている犬は、飼い主がいないときに寂しさから吠えたり、破壊行為をすることがあります。
多頭飼いの場合、そのリスクが低減するでしょう。
犬同士が互いの存在で安心感を得られるため、飼い主の不在時間でも比較的寂しがらずに過ごせます。
犬同士遊べる
多頭飼いの家庭では、犬たちはお互いに遊びのパートナーとして楽しい時間を過ごすことができます。
これにより、彼らの遊びやエクササイズのニーズが満たされやすくなります。
また、適切な遊びを通して犬同士の絆も深まり、健康的な身体とメンタルの維持にも寄与します。
飼い主としても、犬たちが互いに楽しく遊ぶ姿を見ることで、愛おしさや癒しを感じることができます。
犬同士で遊べるというのが多頭飼いのメリットの1つです。
先住犬のおかげでしつけが楽になる
多頭飼いを考える際の大きなメリットの1つが、2匹目以降の犬のしつけが簡単になることです。
これは先住犬が家のルールやマナーを後から来る犬に示してくれるためです。
具体的には、飼い主が新しい犬に対して一からしつけの指示を出さなくても、先住犬が適切な振る舞いを模範として示してくれるため、新しい犬もそれを観察し学んで行動する場合があります。
これにより犬は問題行動を起こしにくくなるとされています。
さまざまな犬種を飼える
多頭飼いの魅力は、さまざまな犬種や性格の犬との日常を楽しむことができる点にもあります。
1匹1匹の犬が持つ個性や特徴を深く理解し、異なるタイプの犬との関わりを存分に味わえるのは、多頭飼いならではの楽しみです。
そして、それぞれの犬種が持つ魅力や特徴を日々実感することで、犬との絆もより深まっていくことでしょう。
デメリット
犬を多頭飼いする場合に考えられるデメリットは以下のとおりです。
- 犬同士の相性が悪い場合がある
- 世話やしつけをするのが大変
- 金銭面での負担が増える
- 飼育スペースが必要になる
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
犬同士の相性が悪い場合がある
多頭飼いの際に考慮すべき最も重要な要素の一つが、犬同士の相性です。
全ての犬が自動的に他の犬と仲良くなれるわけではありません。
犬種や性格、年齢や過去の経験によって、相性には大きな差が生じることがあります。
不適切な相性の組み合わせは、ストレスや対立、さらには喧嘩の原因となることあります。
その結果、飼い主にとっても犬たちにとっても安心した環境を提供することが難しくなる場合があります。
世話やしつけをするのが大変
犬の数が増えれば、それに比例して世話やしつけの負担も増加します。
食事や散歩、健康管理やトレーニングの時間が倍増することもあります。
また、犬同士の関係性を良好に保つための努力も必要です。
これにより、飼い主の時間やエネルギー、経済的な負担が増大することも考慮しなければなりません。
特に、犬同士の問題行動や病気の対処が重なると、心身ともに飼い主へのプレッシャーが高まる可能性があります。
金銭面での負担が増える
犬を多頭飼いすると、食事や医療、ケア用品などの経費が倍増します。
例えば、フードやおやつ、健康診断やワクチン、病気や怪我の治療にかかる医療費など、日常的なケアに必要な費用が増大します。
また、犬たちを安心して預けられるペットホテルやトリミングの料金も、犬の数に応じて増えるため、長期的な視点での経済的な計画が求められます。
飼育スペースが必要になる
犬の数が増えれば、それだけ彼らが生活するためのスペースが必要になります。
特に大型犬を多頭飼いする場合、十分なスペースを確保することが難しいこともあります。
犬たちがストレスなく過ごすためには、適切な寝床や遊び場、トイレスペースなどの確保が必須です。
狭いスペースでの多頭飼いは、犬同士のストレスやトラブルの原因となる可能性があります。
そして、犬の健康や幸福度にも影響を及ぼすことが考えられます。
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いかがでしたか?
この記事では、多頭飼育についての内容をご紹介しました。
以下がこの記事のまとめです。
- 多頭飼いに向かない犬は攻撃性がある犬
- 独占欲が強い犬
- 臆病な犬
- 問題行動がある犬
- 年齢差が大きい犬たち
- 協調性がない犬
- 犬を多頭飼いするメリットは社会性が育ちやすい
- 留守番に寂しい思いをさせない
- 犬同士遊べる
- しつけが楽になる
- さまざまな犬との生活を楽しめる
- 犬を多頭飼いするデメリットは犬同士の相性が悪い場合がある
- 世話やしつけをするのが大変
- 金銭面での負担が増える
- 飼育スペースが必要になる
多頭飼いに向かない犬は、独占欲が強かったり、攻撃性を持っていたりすることが多いです。
また、犬種や性格によっては他の犬との相性が悪い場合があり、このような犬たちは他の犬との共同生活が難しいことがあります。
臆病な性格の犬や問題行動を持つ犬も、多頭飼いの環境ではストレスを感じることが考えられます。
飼い主としては、犬同士の相性や性格をよく理解し、適切な環境を提供することが重要です。
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