犬がなつかなくて困った経験がある人もいるでしょう。
特に飼いはじめは、新しい環境や飼い主に緊張して、逃げたり食事をとれなかったりして苦労しますね。
この記事では、犬がなつかない原因や逃げる理由、なつかせる方法などを解説します。
犬が安心して過ごすためにも、参考にしてくださいね。
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犬がなつかない原因
犬がなつかないのは、主に9つの原因が考えられます。
- 原因①.犬に対して感情的になったことがある
- 原因②.嫌がることをしている
- 原因③.しつけが曖昧で分かりづらい
- 原因④.お世話ができていない
- 原因⑤.まだ環境になれていない
- 原因⑥.愛情不足
- 原因⑦.自分の方が飼い主より上だと思っている
- 原因⑧.何度もしつこく叱る
- 原因⑨.初対面なのに距離感が近い
原因をもとにアプローチしていくと良いでしょう。
原因①.犬に対して感情的になったことがある
犬に対して感情的になったことがあると、強く印象が残り、なつかなくなる可能性があります。
人の感情を察して、人の顔色を見て行動する犬が多く、感情的に対応されると大きなストレスになるのです。
穏やかな人や環境を好むため、感情的にならないようにしましょう。
原因②.嫌がることをしている
犬にとって嫌がることをしていると、なつかない可能性があります。
人間にとっても嫌なことをされるとストレスを感じるように、犬にとっても大きなストレスとなるため、警戒したり不安になったりするでしょう。
犬が嫌がることをやめて、愛情をもって関わり、安心できる環境をつくる必要がありますね。
原因③.しつけが曖昧で分かりづらい
犬は明確な指示やルールを好むため、しつけが曖昧で分かりづらいと、なつかなくなる可能性があります。
例えば、前はよかったのに今はダメだと指示すると、混乱の原因にもなるでしょう。
指示がいつもと違う場合や、長くて理解しづらい場合も、犬にとって戸惑いの原因になります。
しつけが曖昧にならないように、明確な指示やルールを伝えていきましょう。
原因④.お世話ができていない
犬のお世話ができていないと、なつかなくなる可能性があります。
例えば、汚れたトイレシーツを替えてくれないと、綺麗好きの犬にとっては不快感があり、飼い主に不満をもつでしょう。
ただ、おやつを食べたがるから与えるといった、わがままを聞くのが良いとは言えません。
トイレ・食事・運動・環境など、犬にとっても過ごしやすいように、お世話をしてあげましょう。
原因⑤.まだ環境になれていない
犬は新しい環境への適応に時間がかかるため、まだ環境になれていないと、なつかない可能性があります。
新しい場所や人など、なれていない環境に対して警戒心があり、犬にとってもストレスでしょう。
犬が安心できるように、穏やかな環境で見守り、信頼関係を築くと良いですね。
原因⑥.愛情不足
犬は、飼い主からの愛情不足で、なつかない可能性があります。
飼い主に撫でてもらったり、散歩に連れて行ってもらったりと、愛情を受けると安心して過ごせるでしょう。
コミュニケーションをとり、信頼関係を築き、愛情不足にならないように気をつけると良いですね。
原因⑦.自分の方が飼い主より上だと思っている
犬は階層意識がある動物のため、自分の方が飼い主より上だと思ってしまうと、なつかないでしょう。
飼い主が犬にしつけをして従わせると、飼い主をリーダーとして認識し、安心して過ごせます。
飼い主より優位に立たないように、犬に対して愛情を注ぎ、尊重しつつ一貫したしつけを行いましょう。
原因⑧.何度もしつこく叱る
犬は何度もしつこく叱られると、なつかない可能性があります。
飼い主の感情や気持ちを読み取る力がある犬にとって、しつこく叱られると、不安や恐怖を感じるでしょう。
一貫した指導やしつけを行い、指示が聞けたら褒めてあげるといったコミュニケーションをとると良いですね。
原因⑨.初対面なのに距離感が近い
初対面なのに距離感が近いと、不安や警戒心を感じてなかなかなつかない可能性があります。
新しい環境や人に慣れるまでに時間がかかったり、ストレスを感じたりする犬がいるため、犬のペースに合わせてコミュニケーションをとってあげると良いでしょう。
いきなり距離を詰めすぎず、犬の気持ちに寄り添って信頼関係を築くと良いですね。
なつかない犬をなつかせる方法
なつかない犬をなつかせる方法を5つ紹介します。
- 散歩・ご飯などのお世話をしてあげる
- 犬の立場に立って接する
- 落ち着いて接する
- 環境になれるまで待つ
- しゃがんで低い姿勢で接してあげる
愛犬に合った方法があるかお試しください。
方法①.散歩・ご飯などのお世話をしてあげる
犬をなつかせるには、犬が満足に生きられるように散歩やご飯などのお世話をしてあげると良いでしょう。
お腹が空いているのに食事が提供されなかったり、排泄したいのにトイレが汚かったりすると、飼い主のことを信頼できません。
お世話を通して愛情を伝え、信頼関係を築いていきましょう。
方法②.犬の立場に立って接する
犬の立場に立って接すると、犬はニーズに応えてもらえて安心し、飼い主になつきやすいでしょう。
犬のニーズも難しくはなく、衣食住や運動などの生理的な欲求に応えてもらうと、安心して生きられます。
言葉で要求できない分、犬が何を欲しているのか、犬の立場に立って接すると良いでしょう
方法③.落ち着いて接する
落ち着いて接すると犬は安心でき、なつきやすいでしょう。
犬は、賑やかな環境や大きな声で話しかけられるよりも、落ち着いた雰囲気のほうが安心できます。
例えば、子どもよりも大人になつきやすいのは、落ち着いた大人が多いからでしょう。
犬が安心して過ごせるように、落ち着いて接してあげると良いですね。
方法④.環境になれるまで待つ
犬が環境になれるまで待つと、飼い主になつきやすいでしょう。
新しい環境や人との出会いは、不安や緊張、ストレスを感じる犬が多く、寝られなかったり食事ができなかったりするケースがあります。
犬が環境になれるまで、ゆっくりと待ちつつコミュニケーションをとり、信頼関係を築くと良いでしょう。
方法⑤.しゃがんで低い姿勢で接してあげる
しゃがんで低い姿勢で接してあげると、物理的な距離感が近くなり、なつきやすいでしょう。
犬は背が低い分、大きな人間と対面すると恐怖や緊張を感じる可能性があります。
犬の目線に近づけるために、しゃがんで低い姿勢で接してあげると、犬も打ち解けやすく安心できますね。
犬が好きでない人にするサイン
犬が好きでない人にする主なサインを3つ紹介します。
- 近寄らない・逃げてしまう
- 背中を向けてくる
- 攻撃的な姿勢を取る
これらのサインがあると関係ができていない可能性があるので、注意が必要です。
それぞれのサインについて、詳しく説明します。
近寄らない・逃げてしまう
近寄らなかったり逃げたりするのは、まだ人に対してなれておらず、警戒しているというサインです。
例えば、過去にトラウマがあって人が苦手な犬は、人になれるのが難しく、近寄らずに逃げてしまうでしょう。
人から急に距離を詰められるのも苦手で驚いてしまうため、刺激しないように時間をかけて距離をつめる必要があります。
背中を向けてくる
犬が背中を向けてくるのは、不安や緊張を表すサインの一つで、相手を好きでない場合に見せるケースが多いです。
背中を向けて距離をとり、本能的に自己防衛を行っているといえるでしょう。
刺激を受けたくなく、何かしらのストレスを感じているケースが多いため、背中を向ける要因を考える必要がありますね。
攻撃的な姿勢を取る
攻撃的な姿勢を取るのは、自己防衛の一つで、相手に恐怖や不安を感じているサインです。
犬自身が臆病な性格である場合も考えられますが、信頼関係を築けるように配慮してあげる必要があります。
犬が怖がって攻撃的な姿勢にならないように、焦らずコミュニケーションを取り続けると良いでしょう。
場合によっては専門家やトレーナーに相談して、指導してもらうと良いですね。
犬が嫌うアイテム
犬が嫌うアイテムを身に着けていると、なつくのにも時間がかかります。
サングラス・帽子・マスクなどのアイテムは、人の表情がわかりにくいため、なつかないケースが多いです。
また、犬は人よりも視力が悪く、特に黒が色別しにくいため、なれて信頼関係が築けるまでは服装も見直してみると良いでしょう。
犬になつかれやすい人となつかれにくい人の違い
犬になつかれやすい人となつかれにくい人の違いに、穏やかか、穏やかではないかが挙げられます。
穏やかで気分によって態度を変えず、しつけも一貫して行う人であれば、犬も安心して過ごせるでしょう。
一方で穏やかではなく、気分に左右されてイライラしたり大きな声をあげたりする人であれば、犬は緊張状態が長く続き、ストレスを感じます。
犬にとって安心できる人になると良いでしょう。
犬のなつくに関するよくある質問Q&A
犬のなつきかたに関するよくある質問を紹介します。
保護犬がなつかない!どうすればいい?
保護犬はなつくまで時間がかかるため、犬のペースに寄り添って「この飼い主さんなら、危険ではないな」と思えるようにサポートしてあげると良いです。
安心して食事や睡眠ができる環境を整え、少しずつ距離を詰めていく必要があり、いきなり大胆なコミュニケーションを取らないようにする必要があります。
なれるまでの期間も、早くて3か月のケースもあれば、3か月以上かかるケースもあるため、目の前の犬に合わせて距離を詰めていきましょう。
愛犬が旦那になつかない!どうすればいい?
人によって態度が違い、旦那になつかないといったケースも多くあるでしょう。
犬は、よく世話をしてくれる人が好きでなつきやすいため、家族みんなでお世話をしてあげると、人を選ばずなつきやすい傾向があります。
いつも同じ人が散歩に行くよりも、いろんな家族と散歩に行けるほうが、犬にとっても嬉しいでしょう。
また、愛犬が嫌がる行動をしていないか見つめ、行動を改める必要もあるかもしれません。
愛犬が安心して過ごせる環境を、家族全員でつくれると良いですね。
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まとめ
犬がなつかず困ったときは、まず安心して過ごせるように関わっているか、お世話をきちんとしているかを見直す必要があります。
犬は、お世話をしてくれる人を信頼し、なつくため、家族のなかで特定の人だけなつかない場合はお世話の仕方も見直すと良いでしょう。
愛犬が安心して心を開けるように、どのようなアプローチをしたらよいのか、嫌がる行動はしていないかを、愛犬の立場に立って考えてみてくださいね。