犬は嬉しい時や甘えたい時に唸ることがあります。
しかし、唸る理由を考えると、威嚇や怒りを表現しているのではと、考える人も多いでしょう。
この記事では、犬が唸るのに甘えてくるのはなぜか、犬が喜ぶことは何かなど解説します。
愛犬を深く理解して信頼関係を築きましょう。
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犬は嬉しいときにも唸ることがある
犬は、ネガティブな理由で唸るイメージが多いですが、実は、嬉しいときのようなポジティブな理由でも唸ることがあります。
気持ちが高まっている時や、遊んでほしい時など、唸り声とポジティブな感情は深く関係しているのです。
唸る理由を深く知ると、愛犬への理解も深まりますね。
犬が甘えてくるのに唸る5つの理由
犬が甘えてくるのに唸るのには、次の5つの理由が考えられます。
- 撫でて欲しいわけではない
- 撫でて欲しい箇所が違う
- 苦手なところを撫でられて唸ってしまっている
- 気分が上がって唸ってしまっている
- 満足感から唸ってしまっている
唸る理由によってはしつけも必要なので、なぜ唸るのか探ってみましょう。
撫でて欲しいわけではない
撫でて欲しいわけではないという理由で、唸り声を発する場合があります。
唸り声は犬にとって、不快感や注意心を表すコミュニケーションの一つです。
撫でて欲しいわけではない場合、「もう触らないで」というメッセージを込めて唸っている可能性もあるでしょう。
撫でて欲しい箇所が違う
犬は撫でてほしいと感じる箇所に触れると喜びますが、撫でてほしくない箇所を触られると、警戒や不快感を示す犬もいるでしょう。
例えば、痛みや感じが悪い箇所がある場合は、その部位に触れられるのに抵抗があり、唸り声を発するかもしれません。
また、個体差があって好みや感じ方も異なるため、撫でてほしい箇所によっては唸る以外にも別の反応に変わることがあります。
苦手なところを撫でられて唸ってしまっている
犬は苦手なところを撫でられると、唸り声を発することがあります。
人間のように言葉を発せないため、唸り声や鳴き声が感情表現の一つです。
唸り声で不快感やストレスを表現している可能性もあります。
「苦手だから撫でないで」というメッセージを伝えようとしているのかもしれませんね。
気分が上がって唸ってしまっている
気分が上がっていると、明るいウキウキした表情になり、唸ってしまうことがあります。
テンションが高いため、唸りながら、口元が笑ったような表情も見られるでしょう。
犬にとって、何が楽しくて喜んでいるのかを、理解してあげるとよいですね。
満足感から唸ってしまっている
気持ちよさや満足感を感じると、唸り声を発することがあります。
唸り声を通して、喜びや楽しみを伝えようとしているのでしょう。
どんなことに満足感を得ているのか観察して、愛犬が喜ぶことを知っていくと良いですね。
犬が唸るのはどんな時?
犬が唸るのは次のような場面や感情を持っている時が多いです。
- 大切なものを守る時
- 自分が優位だと伝えたい時
- 縄張りを主張する時
- 恐怖を感じた時
- 痛みを感じた時
- 嬉しくて楽しいポジティブな感情を伝えたい時
- 遊んでほしい時
特に、犬にとって大切な人や子犬、おもちゃ、縄張りなどを守りたい時に、唸る様子がみられます。
鼻の上に皺を寄せて怒っている様子であれば、ネガティブな感情を伝えており、尻尾を振りながら唸っているのであれば、ポジティブな感情を伝えているでしょう。
唸り声以外にも、表情や尻尾などのサインを観察して、ネガティブな感情かポジティブな感情か考えてあげると良いですね。
犬にすると喜ぶこと8選
犬にすると喜ぶことを、8選紹介します。
- 褒めてあげる
- 撫でてあげる
- 一緒に運動する
- おやつを与える
- ドッグランに連れてってあげる
- マッサージ&マッサージをしてあげる
- フードにトッピングを乗せる
- 犬用おもちゃを与える
特に愛犬が喜ぶことを探してみてくださいね。
褒めてあげる
犬は褒められると、尻尾を振って喜んだり、嬉しくて唸ったりします。
特に、飼い主さんの指示を聞いた時や、犬自身が頑張った時は、しっかりと褒めてあげると良いでしょう。
褒められると、良い行いをしたと学習ができて、しつけにもなります。
撫でてあげる
撫でられることで犬は尻尾を振って喜び、さらに撫でてほしいとアピールするでしょう。
撫でる際に、体をよせたり深いため息をついたり、眠そうに目を閉じたりしている様子であれば、リラックスして安心して過ごせている証拠です。
しっかり撫でて、愛情を伝えてあげましょう。
一緒に運動する
運動が好きな犬が多く、一緒に活動すると興奮して喜びます。
尻尾を振ったり、ジャンプしたり、走り回ったりして、喜びや興奮を表現するでしょう。
散歩に出たりおもちゃで遊んだりしてあげ、コミュニケーションをとると良いですね。
おやつを与える
おやつは嗜好性が高いため、犬にとっては大好物でとても喜びます。
おやつを見たり、おやつの袋の音を聞いたりするだけで、尻尾を振り興奮するでしょう。
お肉系やサツマイモ、チーズなど、おやつの種類によっても好物が異なるので、愛犬の好物はどれか把握してあげると良いですね。
ドッグランに連れてってあげる
ドッグランは自由に走ったり、他の犬と出会って遊んだりできるため、喜ぶ犬も多いでしょう。
広い場所でのびのびと遊べるため、いつもの散歩以上に楽しく過ごせる傾向があります。
その場にいる犬と積極的に交流し、走り回る様子をみると、飼い主さんにとっても嬉しく、気持ちよく過ごせますね。
マッサージ&マッサージをしてあげる
マッサージをしてあげると、筋肉や心の緊張をほぐし、心地よく過ごせます。
眠るようなリラックスした表情を見せたり、深くため息をついたりする姿が見られれば、気持ちが良い証拠です。
安心して身をゆだねられる環境は、犬にとって幸せな環境でもあるので、マッサージを通してコミュニケーションをとると良いでしょう。
フードにトッピングを乗せる
フードにふりかけやウェットフードなどのトッピングを乗せると、普段のフードよりも豪華になり嗜好性が高いため、喜ぶでしょう。
香りがよく、食欲が高まるトッピングが多いため、いつも以上の食いつきが期待できます。
毎日トッピングをすると手間がかかったり、いつものドライフードを食べなくなったりする可能性もありますが、ご褒美としてや食欲が落ちている時などに与えてあげると喜びますね。
犬用おもちゃを与える
遊ぶのが好きな犬は、犬用のおもちゃを与えると喜ぶでしょう。
音が鳴るおもちゃや、紐タイプ、ボールタイプなど愛犬の好みに合わせて与えると、さらに興奮する可能性があります。
コミュニケーションをとるためにも、おもちゃで一緒に遊ぶと良いでしょう。
犬が喜ぶときに見せる行動・サイン・しぐさ
犬が喜ぶ時に見せる行動・サイン・しぐさには、大きく3つの特徴があります。
- 尻尾を振る
- 表情が笑顔
- お腹を見せる
しぐさにどのような気持ちが表れているか知っておくと、愛犬への理解も深まるでしょう。
尻尾を振る
犬が尻尾を振って喜びを伝えるように、尻尾にはさまざまな気持ちが表現されます。
一緒に遊びたい時や撫でてもらって嬉しい時など、尻尾の様子を観察してみると良いでしょう。
尻尾の振り方には、緩やかなバージョンや激しいバージョンもあり、激しくなるにつれて興奮度合いが高いとわかります。
尻尾が下がっていると、怖かったり嫌だったりとネガティブな感情が表現されるので、尻尾の振り方に注目してみましょう。
表情が笑顔
犬も、口を少し開いて口角をあげ、目を細め、笑顔の表情を見せることがあります。
環境に満足し、リラックスして過ごせているため、喜びを表しているといえるでしょう。
犬の笑顔は飼い主さんにとっても癒しですね。
お腹を見せる
犬がお腹を見せるのは、相手を信頼している証拠です。
自らの急所であるお腹を見せて、撫でてほしいと催促したり、リラックスして眠りについたりする姿が多く見られます。
安心して過ごせるのは犬にとって喜ばしいですね。
まとめ
犬が唸るのに甘えてくるのは、飼い主さんが大好きな気持ちや遊んでほしいといった気持ちを表現しているといえます。
言葉が発せない犬にとって、唸る行動にはポジティブな感情やネガティブな感情が含まれるため、なぜ唸っているのか考える必要があるでしょう。
また、愛犬が喜ぶことをしてあげると、お腹を見せたり尻尾を振ったり、笑顔を見せたりして喜びを表現してくれます。
飼い主さんと犬の信頼関係を築き、喜びを感じられるように関わってあげると、お互いにより幸せな関係となるでしょう。