犬の食事回数は1日に何回か、飼い主によって2回、4回と答える人もいて、正解がわからない人もいるでしょう。
少ないと栄養不足、多すぎると肥満体型になるため、適切な回数を知っておく必要がありますね。
この記事では、犬の食事回数は1日に何回か、給餌回数や減らし方を解説します。
愛犬の健康管理のためにも、ぜひ参考にしてください。
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犬の1日当たり食事の回数はライフステージで違う
犬の1日当たりの食事回数は、子犬・成犬・老犬といった、成長段階やライフステージによって違います。
- 子犬期は2~4回程度
- 成犬期は2回
- 老犬期(シニア犬)は2~4回程度
ライフステージで必要な栄養素や栄養量が異なるため、それぞれの必要回数について詳しく解説します。
子犬期は2~4回程度
子犬期は1日に2~4回程度の食事回数が求められます。
体は成長段階で豊富な栄養が必要ですが、口や胃袋が小さいため、1回あたりの量が少なめです。
1日に必要な栄養量を2〜4回に分け、十分な栄養を摂取しつつ消化もできるように配慮してあげましょう。
成犬期は2回
成長期は子犬期や老犬期よりも少ない、2回の食事回数で十分です。
成犬は体が完成し、1度の食事で消化できる量が増えるため、1日に必要な栄養を朝と夜の2回に分けて与えると良いでしょう。
消化吸収効率も高く、必要なエネルギーを十分摂取できるため、お昼ご飯がなくても問題ありません。
老犬期(シニア犬)は2~4回程度
老犬期(シニア犬)になると、1回あたりの量を減らして調整する必要があるため、2~4回に分けて与えます。
成犬期から次第に消化器官の動きが弱くなっており、これまで通りの量を食べられなくなるからです。
消化負担を軽減するために1回あたりの量を減らし、必要な栄養を摂取できるように配慮してあげましょう。
犬に与えるべき食事回数がライフステージで違うのはなぜ?
犬に与えるべき食事回数がライフステージで違うのは、主に3つの理由があげられます。
一つ目は、成長や発達に必要な栄養量が異なるからです。
子犬は身体作りの時期であるため、栄養素やエネルギーをより頻繁に必要としており、多くて4回の食事が求められます。
二つ目は、年齢に合った消費エネルギーに合わせて、栄養を摂取する必要があるからです。
例えば、成犬では2回の食事で十分ですが、子犬と同じように4回に分けて与えると肥満気味になってしまうでしょう。
三つ目は、年齢に合わせた消化吸収に合わせる必要があるからです。
例えば、子犬や老犬は消化器官の働きが成犬に比べて弱いです。
成犬であれば一度に多くを食べても消化できますが、子犬や老犬は消化しきれないでしょう。
犬に与える食事回数は、ライフステージに合わせると適切な栄養量を摂取できますよ。
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犬がご飯を食べない時はどうすればいい?
犬がご飯を食べない時はどうすればいいか、次の対処をすると良いでしょう。
- 年齢に応じた食べやすい形状のフードを与える
- トッピングで嗜好性を高める
- 器を変えてみる
まず、年齢に応じた食べやすい形状で与える必要があります。
例えば子犬であればまだ歯が生えそろっていないため、ウェットフードやふやかしたドライフードを与えると良いでしょう。
老犬は噛む力が衰えているため、ふやかしたドライフードやソフトフードを与え、のどに詰まりにくく噛み砕きやすいように配慮が必要です。
また、ドライフードをなかなか食べない時は、トッピングを加えると風味が高まり、食いつく可能性があります。
それでも食べない場合は、食べづらい器だと感じているケースや、体調不良も考えられるでしょう。
食べない日が1日~2日以上続くようであれば、獣医師への相談が必要です。
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犬の食事に関するよくある質問
犬の食事に関するよくある質問を紹介します。
シニアの犬には食事回数は何回にすればいい?
シニアの犬への食事回数は、1日2~4回が良いでしょう。
シニア犬は消化器官や噛む力が次第に衰えるため、一度に多くの量を食べるよりも、量を調節して複数回に分けて与える方が良いです。
食欲減少も見られる傾向があるため、1日に2~4回、健康維持に必要な栄養を摂取できるよう、配慮して与えましょう。
犬に1日2食で与えるのはいつからがいい?
犬に1日2食で与えるのは、生後半年から1歳前後を目安にすると良いでしょう。
子犬期は消化器官が未発達で、身体全体の成長のために1日2~4回の食事が必要ですが、発達に応じて回数を2回までに減らせます。
個体差はありますが、愛犬の様子を見ながら生後半年ごろから回数を4回から3回、最終的に2回に減らすのは生後1年前後と考えると良いでしょう。
愛犬が1日1食しか食べないどうすればいい?
愛犬が1日1食しか食べない場合、食事量が適切か見直してみましょう。
例えば、昨晩食べた量が多く、翌朝食べられないといったケースも考えられます。
また、運動量が少ないとお腹も空きにくいため、遊んだり散歩したりして食欲を刺激すると良いでしょう。
愛犬に合わせて対処してあげると良いですね。
犬の食事回数の減らし方を教えてください。
犬の食事回数を減らす場合、愛犬の様子に合わせて柔軟に対応する必要があります。
生後半年までは1日4回程度、生後半年を経過すると1日3回程度に回数を減らしていくと良いでしょう。
回数を減らす際には、1回あたりのフード量を増やし、慣らしていきます。
4回から3回に慣れたら、3回から2回に減らしていくと良いです。
最終的に生後1年前後に1日2回に減らしておくと、栄養過多を防ぎ、健康的な体を形成できるでしょう。
愛犬に与える量が適量かはどうやってチェックすればよいですか?
愛犬に与える量が適量かどうかは、便の状態でチェックすると良いでしょう。
便は、消化器官や体内の健康状態を表します。
硬すぎて便秘気味の場合、食物繊維や水分が不足していると考えられるため、フードを見直したりふやかして与えると良いでしょう。
柔らかい便の場合、消化不良が起きている可能性があるため、1回のフード量が多いと考えられます。
1度に与える量を減らしてみましょう。
コロコロとした便は、硬いようであればフード量が少ないと考えられるため、量を若干増やして様子を見てあげると良いです。
また、嘔吐症状が見られると、空腹や消化不良が考えられます。
白い泡状の嘔吐物は胃液のため空腹が理由ですが、形がそのままのフードが吐き出された場合は消化不良が考えられるでしょう。
1日~2日続く場合は、獣医師に相談して適切に対処する必要があります。
まとめ
犬の食事回数は、ライフステージによって異なります。
子犬や老犬の場合は、消化器官の働きが成犬に比べて弱いため、1回あたりの量を減らし、1日あたりの回数を増やす必要があるでしょう。
また、成犬の場合は1度に多くのフードを消化できるため、1日2回が適切です。
個体差はありますが、消化器官の働きや年齢に応じて回数を決め、1日に与える量を調整すると良いでしょう。
必要な栄養を摂取し、愛犬が健康に過ごせると良いですね。