- 愛犬がご飯を食べない理由
- ご飯を食べないときの対策
- ご飯を食べないときに考えられる病気
わんちゃんは、人間よりもずっと単純な、「お腹がすいたら、食欲がわいてご飯を食べる」動物です。
生存本能を無視してご飯を我慢し続けるということはあまり考えられず、ご飯を全然食べない場合は病気など別の理由がある可能性も十分考えられます。
今回は、わんちゃんがご飯を食べない時に考えられる原因や対策法、ご飯を食べてもらう方法をご紹介します。
この記事を読めば、愛犬がご飯を食べないときにどうしたらいいかがわかり、より安心してわんちゃんと過ごすことができるでしょう。
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最近ハチがご飯を食べてくれないんです。
わんちゃんがご飯を食べないのは、単なるわがままから、すぐに病院に連れて行くべき深刻な病気まで、様々な理由が考えられます。
それぞれの原因や対策法などを一緒にみていきましょうか!
愛犬がご飯を食べない主な理由と対策
まず、ご飯を食べてくれない理由はどんなものが考えられるのでしょうか。
- 体調不良や病気
- 老化
- 運動不足やストレス
- いつでも食べられると思っている
- かまってもらいたいわがまま
- おやつを食べたいわがまま
- 好き嫌い・飽きによるわがまま
- 無添加ドッグフードのため
- ドッグフードに問題がある
犬がご飯(ドッグフード)を食べない理由①体調不良や病気
わんちゃんの食欲が急に落ちていて、かつ下記のような症状も併せて見られる場合、体調不良や病気の可能性が考えられます。
- 元気がない
- 鼻水がでている
- 目の充血がある
- 吐き戻しや下痢がある
- 尿の色や量に変化がある
- 発熱や痙攣がある
病気の可能性が疑われる場合は、餌をむりやり食べさせたり、急に変えたりせずに、できるだけ早く病院で診察を受けることをおすすめします。
犬がご飯を食べないときに考えられる病気
犬がご飯(ドッグフード)を食べない理由②老化
シニア犬になると、基礎代謝が下がり、嗅覚のにぶりや、唾液分泌の減少、内臓機能の衰えなどにより、少しずつ食べる量が減ってきます。
1食分の食べる量が大きく減るのも、シニア犬に見られる特徴です。若い頃は1日2回ほどの食事で適切な量を食べられますが、シニア犬の場合は3回、4回と分けて食べさせないと、十分な食事量を確保できなくなります。
それ以外にも、わんちゃんの年齢に合わせて、ご飯には以下のような工夫をしてあげましょう。
- シニア犬用のドッグフードにする
- ドッグフードをふやかしたり、水やお湯をまぶして飲みこみやすくする
- 缶詰や流動食に変更する
- 温めたりトッピングをしてドッグフードの匂いを強くする
シニア犬用のドッグフードとは?
シニア犬用のドッグフードとは、食いつきの良さや消化のしやすさ、必要な栄養バランスなどが考慮され、シニア犬のために開発されたドッグフードのこと。
シニア犬のために開発されたピッコロや、ハムのようなソフトタイプでシニア犬でも食べやすいブッチなどが口コミ・評判もよく人気です。
老化による病気の可能性
わんちゃんも、人間と同じように年をとればとるほど、病気のリスクも高くなります。
単なる老化による食欲不振ではなく、歯周病や消化器系の異常、がんの可能性なども考えられるため、以下のような症状が見られる場合には、直ちに病院を受診しましょう。
- 2日以上食欲がない
- 全くご飯を食べない
- 下痢・嘔吐・多尿・血尿血便などがある
- 脱毛がある
- 体重の大幅な増減がある
- 咳・口臭がある
犬がご飯(ドッグフード)を食べない理由③運動不足やストレス
体を動かすとお腹が空くのはわんちゃんも一緒。食欲がない場合、十分な時間・頻度で散歩をしておらず、運動量が足りていない可能性があります。
運動不足を解消するために必要な散歩の距離や時間は、犬種や個体差・気候や散歩ルートによっても大きく変わります。
元気なのに食欲不振の気が見られる場合は、室内やお庭でボール遊びなどを積極的に行ってあげましょう。
一方で、運動は十分おこなっているはずなのに食欲不振が見られる場合は、必要以上に運動をおこない、ストレスを抱えている可能性もあるので注意が必要です。
ストレスを抱えていそうな時は、ゲージでゆっくりさせて、犬用のガムや噛むおもちゃなど、ストレス発散に効果的なものを与えると良いでしょう。
また、わんちゃんが直前にどのような状況だったかについても、把握して考慮する必要があります。
長い時間お留守番でじっとしていた時はできるだけ思い切り遊ばせる、外出先で遊んだ日などは、家に帰ったらゲージでゆっくりさせるといったメリハリが大切です。
犬がご飯(ドッグフード)を食べない理由④いつでも食べられると思っている
わんちゃんがご飯を食べないときは、食への関心が薄れている可能性も考えられます。
ご飯を食べないときや、食べ残しがあるときに、そのままドッグフードを出しっ放しにしていませんか?犬は頭がいいので、その場にずっとご飯が置いてあると、「いつでも食べられるからあとでいいや」と、考えます。
また、「ご飯=いつでもそこにあるもの」と認識し、食への関心が薄れてしまうのです。
ご飯は1日に1〜2回、あげる時間を決め、食べ残しがあったり、20分ほど様子を見て食べる気配がなければ、都度片付けるようにしましょう。
これにより、「ご飯はだされたときに食べなければいけない」と学習し、ご飯の時間を楽しみに待つようになるので、与えたタイミングできちんと食べてくれるようになります。
ご飯をなかなか食べてくれないと心配になりますが、上記のようにただ飽きていたり、今すぐ食べる必要性を感じていなかったりするだけであれば、大きな心配はありません。
ただし、特に夏場はドッグフードを出しっぱなしにすることで傷んでしまったり、虫や菌が繁殖してしまったりする場合もあるので、衛生面も考えて、できるだけ早く食べてもらうようにしましょう。。
また、ご飯をなかなか食べない状況が何日も続く場合は、病気などの可能性も疑うべきです。
犬がご飯(ドッグフード)を食べない理由⑤かまってもらいたい
わんちゃんがご飯を食べなくなったときに、手であげたら食べたという経験はありませんか?
犬は人に構ってもらうことが好きな動物なので、「自分で食べなければかまってもらえる」と認識し、わざと食べずに甘えている場合があります。
ご飯を食べてくれなくて心配する気持ちはわかりますが、こうした甘えを植えつけないよう、遊びながらご飯をあげる、常に餌を手から与えるといった行動はやめましょう。
あくまでもご飯は「自分で食べなければならない」ということを学習してもらうため、自分でお皿からご飯を食べたら、褒めてあげるようにしていくと、修正できます。
それでも直らない場合は、以下の2点が原因である可能性もあるので、対応を検討しましょう。
フードの匂いに慣れない、または嫌いな匂い
お皿の素材の触感や音が苦手
特に新しいフードにしたばかりの時は、匂いに慣れておらず、嗅ぎなれた飼い主の手の匂いで打ち消してやっと食べられるケースもあります。
また、もともと自然の動物なので、ステンレス製の質感に拒否反応を示すわんちゃんもいます。
犬がご飯(ドッグフード)を食べない理由⑥おやつを食べたい
わんちゃんの喜んでいる姿が見たくて、ついつい人間の食べ物や、おやつをあげすぎていませんか?
人間の食べ物や、おやつは基本的に常食のドッグフードよりも高カロリーで濃い味付けなので、わんちゃんも「ドッグフードより美味しい」と感じがちです。
美味しい食べ物の味を覚えると、「ドッグフードを食べなければ心配しておやつを貰えるかもしれない」「また、おやつを貰えた時のために、ドッグフードを食べずお腹を空かせておこう」と思って、ご飯を食べなくなってしまうことがあります。
こうしたわがままを直すには、一旦おやつを断ち、「ごはんを食べなければいけない」と思わせる必要があります。
最初は食べてくれないと心配かもしれませんが、犬は基本的に食欲には勝てない動物なので、病気などの要因がなければ、またご飯を食べてくれるようになります。
おやつは嗜好性が高いご褒美なので、おやつを毎日与えると健康へ悪影響を及ぼす可能性があります。体調のためにも、フードをメインとした食生活に戻すようにしましょう。
犬がご飯(ドッグフード)を食べない理由⑦好き嫌い・飽きによるわがまま
今までは食べてくれていたご飯を突然食べなくなった場合、同じドッグフードの味に飽きてしまった可能性もあります。
この場合、新しいドッグフードに変えれば食べるようになってくれることがあります。
ただ、わんちゃんが「飽きたら食べなければ新しいものがでてくる」と学習してしまうので、今度は少しでも飽きたと感じたら、積極的に食べないふりをしてくる可能性があります。
わんちゃんの為にも、ドッグフードに飽きて食べなくなる状況が何度も起こるのであれば、同じドッグフードを出し続けて、分からせる必要があります。
ドッグフードに、ささみやチーズ、ふりかけなどをかけて味を変えてあげるのも一つの手ですが、ささみやチーズだけを食べて、肝心のフードに口を付けないことも多いです。
なるべく手を加えすぎず、お湯をかけたりして一番食欲をそそるといわれる40℃くらいまで温めると、匂いが強くなり、より食欲をそそられやすくなります。
また、飽きの対策としては、2〜3種類のドッグフードをローテーションしてあげるのも良いでしょう。ただし、栄養バランスが偏らないよう、組み合わせなどの配慮が必要です。
- あたためるなどしてドッグフードの嗜好性を高くし、食欲をそそる工夫をする。
- 2〜3種類のドッグフードをローテーションして飽きさせないようにする。
ドッグフードのふやかし方やふやかすメリットデメリットなどを紹介
愛犬がご飯を食べない時におすすめのドッグフード
下記のドッグフードは、栄養バランスはもちろんのこと、わんちゃんの食いつきの良さも考慮されて開発された商品です。
愛犬がご飯を食べない、でも健康面を考えて高カロリーのものは与えたくないという飼い主におすすめです。
犬がご飯(ドッグフード)を食べない理由⑧ドッグフードが無添加のため
せっかく原材料などをきちんと調べて、しっかりと愛犬の健康に良い無添加フードを選んだのに、全く食べてくれないというケースもあります。
無添加フードは人口香料や人口甘味料が入っていないため、わんちゃんが美味しく感じていない可能性もあります。一般的なドッグフードは食いつきを良くするために香料・甘味料・塩などが入っています。
一般的に市販されているドッグフードには、わんちゃんの食いつきをよくするために香料や甘味料、塩などが多く添加されています。
人間の食べ物も、無添加のものよりも添加物がたくさん入った食べ物の方が、強い匂いがして味も濃く感じますよね。わんちゃんにとっても全く同じことなのです。
無添加フードは素材の香りや旨みがしっかり伝わる作りになっているので、濃い味に慣れていたわんちゃんも、段々と美味しく感じるようになっていきます。
無添加ドッグフードに慣れさせて、健康な状態を維持させるためには、最初は食いつきが悪くても、簡単に変えないことが大切です。
犬がご飯(ドッグフード)を食べない理由⑨保存方法・品質に問題がある
ドッグフードの保管状態などが原因で品質が落ちてることを、わんちゃんが察知して口を付けていない可能性もあります。
犬は匂いにとても敏感な動物で、湿気やカビが原因で変な匂いがしていると、簡単に口を付けません。
わんちゃんがご飯を食べない時には、ドッグフードの状態や品質を今一度確認するようにしましょう。
賞味期限が切れているフードを廃棄するのはもちろんのこと、ドッグフードは湿気や温度に敏感なので、真空状態で密閉できる容器に保管して直射日光のあたらない涼しい場所に保管する必要があります。
また、冷蔵庫でドッグフードを保管するケースもありますが、パッケージに保管方法として推奨・明記がない場合は、冷蔵庫ではなく常温での保管をお勧めします。
対応していないドッグフードを冷蔵庫に保管すると、冷蔵庫内と外の大きな温度変化により、容器の中に水滴が出来て、通常より腐りやすくなってしまう可能性があります。
また、わんちゃんは温度にも敏感なので、冷たいままドッグフードを食べさせるとお腹を壊してしまうこともあります。
ドッグフードの賞味期限って何日?開封後は?冷蔵保管で大丈夫?
愛犬がご飯を食べない・吐く・元気がないなどの症状があるときは病気の可能性も
わんちゃんがご飯を食べてくれないときに、1番心配なのは体調不良や病気の可能性ですよね。
食欲不振以外にも、以下のような異常が見られる場合は要注意です。
- 元気がない
- 鼻水がでている
- 目の充血がある
- 吐き戻しや下痢がある
- 尿の色や量に変化がある
- 発熱や痙攣がある
このような症状が出ている場合、なにか病気にかかっている可能性が高いでしょう。
経過観察で大丈夫な軽度なものから、すぐに病院へ連れて行くべき重度なものまであるので、緊急度別にご紹介していきます。
症状をよく観察し、適切な対応をしてあげましょう。
【緊急度:★☆☆】愛犬がご飯を食べないときに考えられる病気
まずは、わんちゃんがご飯を食べないときに考えられる、緊急度1の病気です。
緊急度合いはそこまで高くはないですが、きちんと経過観察し、症状が続いたり悪化するようであれば病院へ連れて行きましょう。
- 風邪や呼吸器疾患
主な症状:鼻水・咳・くしゃみ - 胃腸炎
主な症状:吐き気・嘔吐・下痢
風邪や呼吸器疾患【症状:鼻水・咳・くしゃみ】
風邪により、鼻水や咳、くしゃみなど呼吸器症状があると、嗅覚が鈍り、ご飯を食べなくなります。
発熱したり、悪化すると全身症状があらわれ、さらに食欲不振になってしまいます。
全身の震えなどの重度の症状がでた場合は、病院へ連れて行きましょう。
胃腸炎【症状:吐き気・嘔吐・下痢】
細菌感染により胃腸が炎症を起こしているときや、免疫が落ちて胃腸の調子が悪いと、吐き気や嘔吐(吐く)、下痢を伴い、ご飯を食べなくなります。
ドッグフードなど普段食べているものが合わないことが原因となる場合もあるので注意しましょう。
長く続くようであれば、栄養失調や脱水症状を起こす場合もあるため、病院へ連れて行きましょう。
ただし、免疫が落ちているときには他のウイルスや細菌にも感染しやすくなるため、油断してはいけません。
数日経っても改善しなかったり、悪化するようであれば病院へ連れて行きましょう。
【緊急度:★★☆】愛犬がご飯を食べないときに考えられる病気
続いて、わんちゃんがご飯を食べないときに考えられる、緊急度2の病気です。
自然治癒が難しいものも含まれるため、きちんと病院へ連れて行きましょう。
- 口内炎や歯周病
主な症状:口臭・よだれ - 膀胱炎や尿路結石
主な症状:排尿時の異常
口内炎や歯周病【症状:口臭・よだれ】
口臭がつよく、よだれの量が多いなど、わんちゃんの口内に異常がある場合、ものを食べると痛みがでるため、ご飯を食べなくなります。
主な病気は口の中の粘膜が炎症を起こし、痛みのある口内炎や、歯石や歯垢が歯周ポケットに付着することによる歯周病など。
溜まってしまった歯石や歯垢の除去が必要になるため、自然治癒は難しいです。
また口内は細菌が拡がりやすく、重篤な病気に繋がることも多いため、きちんと病院で治療してあげましょう。
膀胱炎や尿路結石【症状:排尿時の異常】
膀胱炎になると、残尿感や排尿時の痛み、血尿などの症状があり、痛みや違和感からご飯を食べなくなります。
膀胱への細菌感染が同時に起きている場合や、結石ができている場合もあるため、注意が必要です。
食事療法や摘出手術が必要な場合もあるので、病院へ連れて行き、医師の指示を仰ぎましょう。
インターネット等では、稀に素人向けの対処法(吐かせる・歯垢の除去など)が紹介されていることがあります。
しかし、体調不良のわんちゃんは普段以上に不安になったり神経質になっている場合が多く、危険です。
噛んだり暴れたりしたり、かえってわんちゃんの負担になってしまうかもしれないので、素人判断での対処は避けましょう。
【緊急度:★★★】愛犬がご飯を食べないときに考えられる病気
最後に、わんちゃんがご飯を食べないときに考えられる、緊急度3の病気です。
緊急性の高い重度な病気の可能性が高いため、早急な処置が必要です。
愛犬の命に関わる病気の場合もあるので今すぐに病院へ連れて行きましょう。
- 中毒
主な症状:嘔吐・下痢・血尿 - 腎不全
主な症状:飲水量の増加・脱水・嘔吐 - 腸閉塞
主な症状:嘔吐・下痢・便秘 - 大腸炎
主な症状:下痢・粘液混じりの便・血便 - 肝炎・肝硬変
主な症状:嘔吐・下痢・黄疸・吐血 - 膵炎
主な症状:嘔吐・腹痛・よだれ - 胃拡張・胃捻転
主な症状: お腹が膨れる・よだれ・げっぷ・嘔吐 - フィラリア症
主な症状:乾いた咳・息切れ・腹水・四肢のむくみ - 回虫症
主な症状:お腹が膨れる・浅い息・体重減少 - ガン
主な症状:体重減少・リンパ節の腫れ・ふらつき・微熱
中毒【症状:嘔吐・下痢・血尿】
玉ねぎやチョコレート、コーヒー、ぶどうなどを摂取し、中毒症状がおきるとご飯を食べなくなります。
嘔吐(吐く)や下痢、血尿などが主な症状ですが、中毒症状の原因物質によっても症状が異なります。
一刻も早く原因物質を吐き出させることが大事ですが、素人には難しいため、早急に病院へ連れて行きましょう。
腎不全【症状:飲水量の増加・脱水・嘔吐】
腎臓機能が低下し、必要な栄養素の吸収や老廃物の排泄ができなくなることにより、脱水や嘔吐(吐く)をし、ご飯を食べなくなり、痩せていきます。
腎不全の特徴といわれる症状が現れる頃には、すでに約75%の腎機能が失われてしまっていることが多いです。
飲水量が多くなったり、脱水症状に陥っていたら、一刻も早く検査を受け、処置をする必要があるため、早急に病院へ連れて行きましょう。
腸閉塞【症状:嘔吐・下痢・便秘】
軽度から中度の腸閉塞の場合、嘔吐(吐く)、下痢、便秘、脱水などの症状が現れ、ご飯を食べなくなり、痩せていきます。
悪化し、腸が完全に閉塞してしまった場合には、激しい腹痛を伴い、丸まって動かなくなったり、息が浅くなったりします。
主な原因は誤飲によるものですが、レントゲンや内視鏡検査などが必要なため、原因を究明するためにも早急に病院へ連れて行きましょう。
大腸炎【症状:下痢・粘液混じりの便・血便】
大腸炎になると、ひどい下痢や粘液混じりの便、血便などが見られ、ひどいときにはご飯を食べなくなることがあります。
大腸炎の原因は、食べ物やストレス、腫瘍など多くのものが考えられるため、原因を究明するためにも早急に病院へ連れて行きましょう。
肝炎・肝硬変【症状:嘔吐・下痢・黄疸・吐血】
肝臓には様々な働きがあり、その中のひとつが、有害物質の解毒や分解です。
肝臓が炎症をおこすと、身体に有害物質が溜まってしまうため、嘔吐(吐く)や下痢、黄疸などの症状がでてご飯を食べなくなります。
原因は、ウイルスや細菌、寄生虫や真菌などによる感染や、遺伝性など多くのものが考えられるため、原因を究明するためにも早急に病院へ連れて行きましょう。
膵炎【症状:嘔吐・腹痛・よだれ】
膵臓は、消化酵素を分泌したり、血糖値をコントロールするホルモンを分泌する機能をもっています。
膵炎とは膵液が逆流してしまい膵臓を傷つけたり、感染を起こしてしまうこことによっておこる病気で、激しい嘔吐や腹痛があり、ご飯を食べなくなります。
原因は高脂肪な食事によるものがほとんどですが、稀に抗がん剤や農薬などの薬剤や、糖尿病などの内臓疾患、避妊去勢手術なども報告されています。
内科的治療を行いながらの絶食と、栄養や水分補給が必要になるため、早急に病院へ連れて行きましょう。
胃拡張・胃捻転【症状:お腹が膨れる・よだれ・げっぷ・嘔吐】
大量のガスで胃が膨れ上がってしまう胃拡張や、胃がねじれてしまう胃捻転は特に大型犬に多くみられる病気です。
お腹がふくれたり、よだれやげっぷが多くでて、ご飯を食べなくなります。
そのままにしておくと、自分で歩けなくなり、急激に症状が悪化して、ショック状態に陥って死に至ることもあります。
明確な原因が究明されておらず、自然治癒も難しい病気のため、お腹が膨れるなどの異常が見られたら、早急に病院へ連れて行きましょう。
フィラリア症【症状:乾いた咳・息切れ・腹水・四肢のむくみ】
フィラリア症は、ミクロフィラリアという寄生虫を体内に持つ蚊に刺されることで感染します。
最終的には、心臓に到達して寄生したフィラリアの影響で様々な症状を引き起こす寄生虫による心臓病です。
初期症状は少ないですが、悪化すると乾いた咳や息切れ、四肢のむくみなどが見られ、ご飯を食べなくなります。
心臓や肺動脈に寄生している成虫の駆除による治療が必要になるので、早急に病院へ連れて行きましょう。
回虫症【症状:体重減少・お腹が膨れる】
回虫とは、消化器に帰省する内部寄生虫で、多数寄生すると腸閉塞の原因にもつながります。
初期症状は少ないですが、回虫が栄養を横取りしてしまうので、体重が減ってしまったり、ご飯を食べなくなってしまいます。
原因は母犬の胎盤や母乳を介しての感染や、排泄物に潜んでいた回虫卵を取り込んでしまうことによるケースがあります。
人への感染の恐れもある寄生虫で、治療は投薬によるもののため、早急に病院へ連れて行きましょう。
ガン【症状:体重減少・リンパ節の腫れ・ふらつき・微熱】
犬は、人間とほぼ同じ割合でガンを発症し、10歳以上の犬の約半数の死因がガンともいわれています。
ガンは体の発症部位や種類によって、症状も異なるため、見極めが難しい病気のひとつです。
一般的に、体重現象やリンパ節の晴れ、しこり、ふらつきや無気力を起こし、ご飯を食べなくなってしまいます。
思い当たる症状があったり、スキンシップをとる中でしこりなどの違和感があった場合には、早急に病院へ連れて行きましょう。
長期におよぶ経過観察や素人判断での対応は避け、今すぐに病院へ連れて行きましょう。
わんちゃんの健康のためには、飼い主さんがちょっとした変化を見逃さず、適切な対応をしてあげることが何よりも大切です。
まとめ:愛犬がご飯を食べないときの原因や対策
愛犬がご飯を食べない理由・原因
愛犬がご飯を食べないときに理由や原因として考えられるのは以下のとおりです。
- 体調不良や病気
- 老化
- 運動不足やストレス
- いつでも食べられると思っている
- かまってもらいたいわがまま
- おやつを食べたいわがまま
- 好き嫌い・飽きによるわがまま
- 無添加ドッグフードのため
- ドッグフードに問題がある
わがままから病気まで、様々な原因があるので、きちんと観察して見極めなければいけません。
愛犬がご飯を食べないときの対策
病気や体調不良、老化以外の原因でわんちゃんがご飯を食べてくれないときには、以下のような方法を試してみましょう。
- ご飯は1日に1〜2回、あげる時間を決める。
- 20〜30分おいて食べないときや食べ残しのある場合は片付ける。
- ご飯を手から食べさせるのはNG!お皿からご飯を食べたら褒める。
- 人間の食べ物やおやつを一旦断ち、ドッグフードしか与えない。
- 2〜3種類のドッグフードをローテーションして飽きさせないようにする。
- あたためるなどしてドッグフードの嗜好性を高くし、食欲をそそる工夫をする。
- 無添加ドッグフードならではの自然な匂いや味になれてもらう
- ドッグフードの賞味期限や保管方法を見直す
また、わんちゃんがご飯を食べてくれないときには、以下のドッグフードがおすすめです。
愛犬がご飯を食べないときに考えられる病気
体調不良によって食欲不振に陥っている場合、以下のような病気になっている可能性が考えられます。
- 風邪や呼吸器疾患
- 胃腸炎
- 口内炎や歯周病
- 膀胱炎や尿路結石
- 中毒
- 腎不全
- 腸閉塞
- 大腸炎
- 肝炎・肝硬変
- 膵炎
- 胃拡張・胃捻転
- フィラリア症
- 回虫症
- ガン
命に関わる重篤な病気もあるため、必要に応じて病院にいくなど適切な対応をしましょう。
ご飯を食べないのには絶対になにかしらの理由があるので、きちんと見極めて適切な対応をしてあげましょう。
それでは、わんちゃんと健康で素敵な暮らしを楽しんでくださいね!