「犬のお風呂の頻度ってどれぐらい?」
「犬の年齢や犬種ごとに違うの?」
ワンちゃんを飼い始めた人や、これから飼おうとしている人は犬をお風呂に入れる頻度についてお悩みかもしれません。
この記事では、年齢ごとの犬のお風呂の頻度や犬の種類別のお風呂の頻度、犬をお風呂に入れる手順や注意点などを紹介しています。
内容は以下のとおりです。
- 年齢ごとの犬のお風呂の頻度の目安
- 犬の種類別のお風呂の頻度の目安
- 犬をお風呂に入れる手順や注意点
- 犬のお風呂に関するよくある質問Q&A
犬をお風呂に入れる頻度について知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。
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年齢ごとの犬のお風呂の頻度の目安を紹介
一般的に犬をお風呂に入れる頻度は、1ヶ月に1〜2回程度が良いとされています。
犬の皮膚の薄さは人間の皮膚の薄さと比べて、3分の1程度の厚さしかないからです。
犬をお風呂に入れてから乾かす際に、皮膚が乾燥するため頻繁に入れるのはおすすめしません。
皮膚が生まれ変わるタイミングに合わせて、1ヶ月に1〜2回程度の頻度で犬をお風呂に入れてあげるのが良いです。
また、犬のライフステージによってお風呂に入れる頻度の目安は変わります。
以下の3つのライフステージに分けて紹介します。
- 子犬は月1~2回
- 成犬は月1~2回
- 老犬は2ヶ月に1回
子犬は月1~2回
生後2ヶ月〜1年ぐらいの子犬をお風呂に入れる頻度は、月1〜2回が目安となります。
子犬は生後2〜3ヶ月ぐらいのワクチン接種が終わったぐらいの時期のワンちゃんから徐々にお風呂に慣れさせるのが良いです。
子犬はまだ水に慣れていないため、お湯を手ですくってかけてあげるなどで少しずつ水に慣らしてあげましょう。
子犬時期のお風呂の目安は、月1〜2回程度となります。
成犬は月1~2回
成犬のお風呂の目安は、子犬時期と同じく月1〜2回程度となります。
頻繁にお風呂に入れると皮膚の乾燥につながるためやめた方がいいです。
とはいえ、犬種や飼っているワンちゃんの汚れ具合によって違ってきます。
愛犬の汚れ具合などでお風呂に入れる頻度を調節してあげましょう。
なお、成犬は1〜8歳ぐらいまでワンちゃんとなります。
老犬は2ヶ月に1回
老犬のお風呂の頻度の目安は、2ヶ月に1回程度となります。
老犬になると体力が衰えて、お風呂が身体の負担になるからです。
また、愛犬の身体があまり汚れていなかったり、体調が悪い場合は濡れたタオルで汚れを拭いてあげましょう。
老犬のお風呂は、身体への負担を考慮して短い時間で済ませるのが良いです。
なお、老犬は、8〜10歳ぐらいのワンちゃんのことを指します。
●中高齢期
約8~10歳(大型犬は6~7歳)以降の時期を言います。最近は年齢をより細かく分けて表示されたものもあります。引用元:環境省 飼い主他のためのペットフードガイドラインより
犬の種類別のお風呂の頻度
犬は被毛が長い「長毛種」や、被毛が短い「短毛種」などの犬種がいます。
犬の犬種によって、お風呂に入れる頻度の目安が違いがあるというもの。
以下のように犬の種類ごとに分けてお風呂に入れる頻度を紹介します。
- 長毛種は頻度は多め
- 短毛種は頻度は少なめ
- 短頭種は頻度は多め
長毛種は頻度は多め
ポメラニアンやゴールデンレトリバーなどが、被毛が長い「長毛種」です。
被毛が長い犬種なので、汚れが毛に絡まりやすい傾向にあります。
ブラッシングだけでは、なかなか汚れが取れない場合があるので、お風呂の頻度も多めにするのがポイント。
短毛種は頻度は少なめ
ミニチュアピンシャーやミニチュアダックスフンドなどの犬種は被毛が短い「短毛種」となります。
短毛種は、お風呂の頻度が少なめが良いです。
皮膚を守る毛が短いため皮膚のトラブルになりやすいとされています。
刺激の少ないシャンプーを選び、お風呂の頻度は少なめにしましょう。
短頭種は頻度は多め
パグやブルドッグなどの鼻の低い犬種が「短頭種」です。
短頭種は、皮脂の分泌量が比較的多い犬種。
そのため、お風呂の頻度は多めが良いです。
犬をお風呂に入れる手順や注意点
以下の犬をお風呂に入れる手順や注意点を紹介します。
- 必要な道具を用意する
- ブラッシングする
- しっかりと濡らす
- シャンプーで洗う・すすぐ
- タオルで水分を取る
- ドライヤーで乾かす
必要な道具を用意する
犬をお風呂に入れる前に、必要な道具を用意しておきましょう。
- 犬用シャンプー・リンス
- ブラシ類
- 泡立てネット
- 泡立てボウル
- タオル
- ドライヤーなど
上記のような道具を用意した上で、ワンちゃんをお風呂に入れてあげると良いです。
なお、犬の耳に水が入らないようにするための、耳栓を使うのもありです。
犬用シャンプーのおすすめ12選を解説!無添加・オーガニックアイテムも紹介
ブラッシングする
ワンちゃんをお風呂に入れる前に、ブラッシングするのが良いです。
ブラッシングをすることで、被毛の毛玉やもつれを取り除けるでしょう。
犬の被毛にもつれがない状態で地肌までしっかりと洗ってあげることがポイントです。
しっかりと濡らす
ブラッシングが終わると、ワンちゃんをお湯で濡らしていきます。
お湯の温度は人肌程度が良いです。
夏場は低め、冬場は温かめなどのように季節によって温度を調節してあげてください。
シャワーをする時は、犬が驚かないように身体に付けてあてるのがポイント。
水を怖がる場合は、手ですくってかけてあげるのが良いです。
なお、お風呂に入れる場合は、ペット専用のバスタブを用意してあげましょう。
お風呂に浸かる時間の目安は10分程度となります。
シャンプーで洗う・すすぐ
ワンちゃんの身体全体をお湯で濡らしたら、シャンプーで洗っていきます。
洗面器にシャンプーとお湯を入れて泡立てます。
そして、以下の順番でワンちゃんの身体を洗っていきましょう。
- 背中に泡を乗せて洗う
- お尻やお腹を洗う
- 内股や足先などを洗う
- 頭やおでこなどの顔まわりを洗う
顔まわりを洗う時は、犬の目や鼻、口などに泡やお湯が入らないように注意が必要です。
犬の全身をシャンプーで洗い終えたら、シャワーですすぎ落としていきます。
ヌルヌル感がなくなるまで、しっかりと洗い流すのがポイント。
顔まわりにシャワーをかけると、シャンプーがワンちゃんの目や鼻、口などに入る恐れがあります。
お湯を含ませたタオルや布などで拭くように洗ってあげましょう。
タオルで水分を取る
シャンプーでの身体洗いとすすぎが終わったら、ワンちゃんを乾かします。
いきなりドライヤーで乾かすのはやめましょう。
皮膚や被毛へのダメージにつながるからです。
タオルドライをしてから、ドライヤーで乾かしてあげましょう。
ドライヤーで乾かす
ワンちゃんをタオルドライで水分を拭き取ったら、ドライヤーで乾かします。
ドライヤーで乾かす時は、犬の身体から30cmぐらい離して風を当てるのがポイント。
近づけすぎるとやけどや、乾かしムラの原因になるからです。
なお、ブラシを使いながら乾かすことで早く乾かすことができます。
また、犬がお風呂になれていない場合は、2人で乾かすのも良いです。
犬がドライヤーの風を嫌がる場合は、ワンちゃんが逃げないようにリードに繋いで乾かすという方法もあります。
- 犬の耳の穴に水が残らないようにしましょう。
- 水が残ったままだと、カビや雑菌などが繁殖する原因となります。
- コットンや犬用の綿棒などを使い水分を拭き取ってあげましょう。
犬のお風呂に関するよくある質問Q&A
犬のお風呂に関するよくある質問は、以下のとおりです。
- お湯の温度はどれぐらい?
- 食事後は避けた方がいい?
- いつからお風呂に入れても良い?
- 犬はお風呂が嫌い?
- 犬が毎日お風呂に入るのやシャワーをするのは良くない?
- 犬をお風呂好きにさせるにはどうすればいい?
- 犬をお風呂に入れないとどうなる?
お湯の温度はどれぐらい?
犬のお風呂のお湯の温度の目安は、35〜38度程度です。
犬の平均体温の37度を目安に、ぬるめのお湯が良いでしょう。
夏は低め、冬は温かめなどのように気温によって、お湯の温度も調節してあげてください。
食事後は避けた方がいい?
犬の食後のお風呂は避けた方がいいです。
消化のために、血液が胃に集中する時間帯というのが理由となります。
食後にお風呂に入って全身に血液が分散することで、消化に負担がかかってしまうというものです。
いつからお風呂に入れても良い?
犬のお風呂を入れ始めるのは、子犬が身体を触られるのに抵抗がなくなってきてからが良いです。
子犬は生後2〜3ヶ月ぐらいのワクチン接種が終わってからの時期が目安となります。
犬はお風呂が嫌い?
犬はお風呂が嫌いとは一概には言えません。
お風呂が好きなワンちゃんや嫌いな子など個体差があります。
犬が水を苦手とするしぐさを見せた場合は、攻撃的な行動を取る可能性もあるため注意が必要です。
犬が毎日お風呂に入るのやシャワーを浴びるのは良くない?
犬をお風呂に入れさせ過ぎるのは良くありません。
犬は人間と比べて皮膚が薄くてデリケートだからです。
お風呂の入れすぎで、必要な皮脂も洗い落とされることで皮膚トラブルの原因となります。
犬をお風呂好きにさせるにはどうすればいい?
飼っているワンちゃんをお風呂好きにさせるには、お風呂後におやつやご褒美などを与えるのが良いでしょう。
ペットサロンに任せるという方法もありますね。
犬をお風呂に入れないとどうなる?
犬をお風呂に入れずに汚れたままの状態にしておくと、皮膚や被毛にダニやノミなどが付着したり、感染症の原因にもなります。
定期的にお風呂に入れて汚れを落としてあげましょう。
お風呂に入れるのが負担になってしまうワンちゃんの場合は、一度獣医師に相談するのが良いです。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、犬のお風呂の頻度や、洗い方、注意点などについて紹介しました。
以下がこの記事のまとめです。
- 子犬のお風呂の頻度の目安は月1~2回
- 成犬のお風呂の頻度の目安は月1~2回
- 老犬のお風呂の頻度の目安は2ヶ月に1回
- 長毛種のお風呂の頻度の目安は頻度は多め
- 短毛種のお風呂の頻度の目安は頻度は少なめ
- 短頭種のお風呂の頻度の目安は頻度は多め
- 犬のお風呂のお湯の温度の目安は35〜38度程度
- 犬の食後のお風呂は避けた方がいい
- お風呂に入れ始めるのは身体を触れられるのに抵抗がなくなってきてから
- お風呂が好きなワンちゃんや嫌いな子など個体差がある
- 犬をお風呂に入れさせ過ぎるのは良くない
- 犬をお風呂好きにさせるにはお風呂後におやつやご褒美などを与える
- 犬をお風呂に入れないとダニやノミ、感染症のなどの原因になる可能性がある
犬をお風呂に入れる手順のまとめは以下のとおりです。
- 必要な道具を用意する
- ブラッシングする
- しっかりと濡らす
- シャンプーで洗う・すすぐ
- タオルで水分を取る
- ドライヤーで乾かす
犬のお風呂の頻度について、迷われている人はぜひ参考にしてくださいね。
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