ドッグフードには、美味しく食べられる期間として、賞味期限が記載されています。
しかし、一度開封したフードや保存方法によっては、品質が落ちてしまい、愛犬の健康に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
この記事では、ドッグフードの賞味期限に関する正しい知識や、保存方法を解説します。
愛犬がいつまでも健康に過ごせるように、気をつけてあげると良いでしょう。
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ドッグフードの種類と賞味期限
ドッグフードにも賞味期限があり、フードの種類ごとに目安は変わります。
賞味期限が過ぎたフードは、愛犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、与えないようにしましょう。
また、賞味期限は、開封前の期限のため、開封後は次の目安で使い切る方が良いです。
フードタイプ | 開封後の使用目安 |
---|---|
ドライフード | 開封後から約1か月 |
セミモイストフード | 開封後から約2週間 |
ウェットフード | 開封後から約1日 |
開封後、フードが空気に触れて酸化が始まり、品質が落ちてしまいます。
目安の期間で使い切れる量を購入し、期間を過ぎた場合は与えないようにしましょう。
ドッグフードの種類別の保存方法
ドッグフードの種類によって、保存方法は異なります。
特に、ドライフードには特別な保管方法がないと思っている飼い主さんもいますが、どのフードも適切な方法で管理する必要があるのです。
愛犬の健康を維持するためにも、正しい保存方法で品質を保つようにしましょう。
これから、フードの種類に応じた保存方法を紹介します。
ドライフードは温度・湿度が低い場所
ドライフードは、温度や湿度が低い場所での保管が必要です。
直射日光が当たる場所や冷蔵庫で保管すると、温度差でフードが結露してしまいます。
フードに水がつくと、カビが発生してしまうため、犬の健康に被害が出てしまうでしょう。
ほかのフードに比べて長期保存ができますが、開封して空気に触れると酸化が始まるため、密閉する必要もあります。
また、皿に出したフードを出しっぱなしにすると、付着した唾液で菌が繁殖する可能性もあるため、食べ残しは放置せずに取り換えた方が良いです。
温度や湿度が低い場所で、空気に触れる時間が短くなるように、保存しましょう。
セミモイストフードは冷蔵庫の中
セミモイストフードは、水分が含まれているため、冷蔵庫の中で保存する必要があります。
与える分だけ取り出し、残りは密閉容器に移し替えると良いでしょう。
また、一度口につけて余ったフードは、付着した唾液から菌が発生する可能性があります。
食べない場合は、もったいなくても捨てた方が良いです。
密閉容器で冷蔵保管し、食べきれる量だけ皿に盛ってあげましょう。
ウェットフードは温度変化の少ない場所
ウェットフードは未開封であれば、温度変化の少ない場所に保存しましょう。
缶詰タイプやパウチなどパッケージが工夫されているため、正しく保管すると、長持ちするフードが多いです。
開封後は傷みが早いため、その日のうちに与えるようにしましょう。
どうしても余ってしまう際には、冷凍保存も可能です。
ただ、冷凍や解凍で、品質が落ちたり風味が変わったりするため、できるだけ早く使いきりましょう。
品質が落ちたフードは、食いつきも悪くなり、愛犬の健康に悪影響を及ぼすので、早めに使い切ることが大切です。
ドッグフードに関する予備知識
ドッグフードに関する予備知識を知っておき、安心・安全にフードを与えられるようにしましょう。
ドッグフードに消費期限の概念はない
ドッグフードには、安全に食べられる期限という意味の、消費期限の概念がありません。
フードに記載されている賞味期限は、美味しく食べられる期限であるため、少々過ぎていても与えられるというニュアンスも含まれています。
しかし、賞味期限を過ぎると風味や品質が落ちてしまうため、できるだけ期限内に与える方が良いでしょう。
賞味期限を守って与えると、より品質が良いフードで、愛犬の健康にもアプローチできます。
パッケージに記載されている賞味期限は未開封の場合の期限
パッケージに記載されている賞味期限は、未開封の場合の期限のため、開封後はフードに合わせた目安で使い切る必要があります。
開封すると、ドッグフードに含まれている油分が空気に触れて、酸化していき、品質が悪くなるからです。
酸化した油分を体に取り入れると、皮膚トラブルやアレルギーなど、体の不調をきたす可能性があります。
賞味期限は未開封の場合の期限のため、開封後は、ドライフードで約1ヶ月、セミモイストで約2週間、ウェットで約1日を目安に使い切りましょう。
ドッグフード開封後2か月経っているフードは与えてはならない
ドライフードの場合でも、開封後2ヶ月経っているフードは、与えないようにしましょう。
環境省が提示しているフードの使い切りの目安では、開封後1ヶ月以内に食べ切るように示されています。
時間が経つほど、フードが酸化して品質が悪くなるため、開封後2ヶ月経っているフードは与えないようにしましょう。
賞味期限切れのフードを与えてはならない理由
ドッグフードの賞味期限が切れている場合は、次の2つの理由から、与えないようにしましょう。
カビ・虫が発生しているかもしれないから
ドッグフードの賞味期限が切れると、カビや虫が発生する恐れがあります。
特に、梅雨や夏の暑い時期には配慮が必要で、高温多湿の場所で誤った方法で保存すると、リスクが高くなるでしょう。
また、穀物からカビや虫が発生する傾向もあるため、穀物が多く含まれるフードは特に注意が必要です。
高温多湿を避けて保管し、賞味期限が切れる前に与えるようにしましょう。
酸化が進行しているから
賞味期限が過ぎたフードは、含まれる油分の酸化が進行し、品質が落ちてしまいます。
酸化した油分は、消化不良や皮膚トラブルなどを起こしてしまう可能性があるため、賞味期限内で与えるようにしましょう。
特に、開封後は空気に触れるため酸化しやすいですが、未開封でも品質は低下するため、注意が必要です。
賞味期限内に早めに与えるようにしましょう。
まとめ
ドッグフードの賞味期限は、人間と同じように「美味しく食べられる期限」を示しています。
しかし、フードを長く保存すると、品質が落ちてしまうため、賞味期限を過ぎて与えるのは好ましくありません。
特に、開封後はフードの油分が酸化したり、カビが生えやすくなったりするため、フードの種類に合わせた目安で与え切る必要があります。
賞味期限を守ることも大切ですが、開封後はなるべく早めに与え切るようにするといいです。
賞味期限や開封後の使用期限、適切な保存方法で、愛犬に品質が良いフードを与えて、健康を維持してあげましょう。
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