「犬が嫌いな音ってどんな音?しつけに使える?」
「犬が嫌いな音でパニックにならないように慣れさせる方法は?」
といったように、犬が嫌いな音について調べられていませんか?
犬が嫌いな音には、予測不能な音や大きい音などさまざまあります。
犬が音で怖がるの予防するためには、社会化期で慣れさせるのが一般的な方法です。
また、犬のしつけ用に音を出すアイテムなども売られています。
この記事では、犬の嫌いな音について以下の内容でご紹介します。
- 犬の嫌いな音
- 犬の嫌いな音に慣れさせる方法や予防法
- 犬の嫌いな音を出せるしつけ用のアイテム
- 犬の聴力について
ぜひ参考にしてください。
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犬の嫌いな音
犬は私たちの愛するペットとして、私たちの家族の一員として生活しています。
しかし、彼らにとってストレスとなる環境や状況が存在するのも事実です。
特に、ある種の音は犬たちにとって不快や恐怖を感じる要因となり得ます。
ここでは、犬が特に嫌がる音について以下の4つに分けて探っていきます。
- ①予測不能な音
- ②大きな音
- ③自然界にない音
- ④嫌な経験をした音
それぞれの音について見ていきましょう。
①予測不能な音
予測不能な音は犬にとって驚きやストレスの原因となることが多いです。
以下は、犬が特に嫌がる予測不能な音の例です。
- 物を落とした音
- 目覚まし時計の音
- インターホンの音
物を落とした音
家の中でのガラスの割れる音や物を落とした時の大きな音は、犬にとって非常に驚きの要因となります。
特に、犬がリラックスしている時や深い眠りの中にいるときに突然の音が鳴ると、彼らは驚きから反応して吠えたり、逃げるように動き出すことがあります。
目覚まし時計の音
多くの犬は、目覚まし時計の突然の鳴り始める音を嫌います。
特に、高音や繰り返し鳴るような音は、犬にとってストレスの原因となり得ます。
そのため、ペットを飼っている家庭では、目覚まし時計の音量を調節するか、犬が居る部屋から遠くで使用することをおすすめします。
インターホンの音
インターホンの音は、外部からの突然の訪問者を知らせるものとなりますが、犬にとってはこれが警戒のサインとなることが多いです。
特に、大きな音や長く鳴り続けるインターホンの音は、犬を不安にさせることがあります。
そのため、インターホンの音量を調節することをご検討ください。
②大きな音
私たちの生活の中で、様々な大きな音に遭遇することがあります。
これらの音は、私たちだけでなく、動物や赤ちゃんなどにもストレスを与えることがあります。
以下で、私たちが日常的に遭遇することがある大きな音の中でも、特に注目すべき音をいくつか挙げ、特徴や影響について詳しく解説していきます。
- 雷
- 花火
- 爆竹音
- 車のクラクション
雷
雷は、自然現象の中で大きな音を発するものの一つです。
空気中の電気の放電によって生じる音で、特に夏の季節に頻発します。
雷の音はその大音量と低い音により、人や動物を驚かせることが多いです。
家の中で雷の音を和らげるためには、窓を閉めてカーテンを閉じることや、適切な遮音対策を取ると良いでしょう。
花火
夏の風物詩として、多くの人々が楽しむ花火ですが、大きな爆発音は人々を驚かせることがあります。
特に、近くで花火を見る際は、音の衝撃を直接感じることがあります。
犬を飼っている場合、花火の音に驚きやすい子もいるため注意が必要です。
爆竹音
旧正月や特定の祭りなど、一部の文化やイベントで使われる爆竹も、非常に大きな音を発します。
爆竹の音は、邪気を払うためや祝賀の意味を持つ場面で使用されることが多いです。
とはいえ、突然の爆発音に驚くことが多いため犬を驚かせる原因になります。
事前に音の発生を予測して対策を取ることが大切です。
車のクラクション
都市部や交通量の多い道路でよく耳にする車のクラクションは、緊急時や危険を知らせるための合図として使われます。
しかし、クラクションも大きな音なので、犬にストレスを感じさせることがあります。
③自然界にない音
近代の技術発展とともに、私たちの生活の中で多くの電子機器や機械が使用されるようになりました。
機器や機械は便利さをもたらす一方で、自然界には存在しない特有の音を発生させます。
これらの音には私たちだけでなく、犬たちも反応することが多いです。
以下で、自然界に存在しない代表的な音を取り上げ、それぞれの特徴や影響について解説していきます。
- 掃除機
- 洗濯機
- ドライヤー
- 電気工具
- 車のエンジン音
- 超音波
掃除機
掃除機は、家庭での掃除作業をサポートする便利な機器ですが、稼働時には特有の高音と低音を発生させます。
犬には驚きの要因となり得るため、使用時の配慮が必要です。
洗濯機
洗濯機の動作中の音や脱水時の振動音は、一定のリズムを持つため、人々を安心させる要素もあります。
しかし、初めての経験としてこれらの音に触れた動物や子供は警戒することがあるため、注意が必要です。
ドライヤー
ドライヤーは、髪を乾かす際に発する大きな風と音が特徴です。
風と音の組み合わせは、自然界にはないため、特に小動物には驚きの要因となり得ます。
電気工具
電気工具、特にドリルや研磨機などは、使用時に高い音量と振動を発生させる特性を持ちます。
自然界にはない音で、犬にとって不快感を与える原因となる場合があります。
車のエンジン音
近代の車は静粛性が増していますが、それでもエンジンの稼働音や走行音は避けられません。
都市部ではこれらの音が日常的に背景として存在しますが、自然環境に慣れ親しんだ動物たちは、これらの音に驚くことが多いです。
超音波
超音波は人の耳には聞こえない高周波の音波ですが、一部の動物や装置はこれを感知することができます。
特に、犬や蚊を寄せ付けないための装置などで使用されることがあります。
近代社会で発生するこれらの音は、自然界には存在しないため、私たちや動物たちの反応を引き起こすことがあります。
日常生活の中でこれらの音に触れる際は、影響を理解し、適切な対応を心がけることが大切です。
④嫌な経験をした音
犬は嫌な経験をした音を嫌がる場合があります。
例えば、飼い主さんに叱られた経験から、叱るときの声と似たような声を嫌がる可能性があります。
また、お風呂が嫌いなワンちゃんは、シャワーの音を嫌がるなどです。
犬が経験したことから、特定の音を嫌がることにつながります。
犬の嫌いな音に慣れさせる方法や予防法
犬は飼い主の大切な家族の一員として、さまざまな日常の状況で一緒に過ごします。
しかし、都市生活には犬にとって不快や恐怖を感じるような音が多く存在します。
犬がこれらの音に驚かないよう、またストレスを感じないようにするための方法や予防法について解説していきます。
- 子犬の社会化期間にさまざまな音を経験させる
- 犬が苦手な音を録音して聞かせる
子犬の社会化期間にさまざまな音を経験させる
犬の成長段階の中で、特に「社会化期間」と呼ばれる時期があります。
社会化期間は、子犬が4週齢から14週齢までの間を指します。
さまざまな音を聞かせて慣れさせることで、犬はその音に対する恐怖を持たずに過ごせる可能性があります。
具体的には、電気の音、掃除機、洗濯機、ドアベル、車の音などの日常の音を意識的に聞かせるなどです。
犬が苦手な音を録音して聞かせる
犬が特定の音に対して怖がる場合、その音を録音して少しずつ慣れさせる方法も効果的です。
徐々に強度を上げていくことで、犬が苦手とする音に対しての恐怖を克服するのを助けます。
初めは音量を非常に小さくして、そを再生しながら、次第に音量を上げていき、犬が音に対して反応しなくなったら成功です。
トレーニングは、犬がリラックスしている環境で行うことが推奨されます。
無理に急激な音量で行うと、犬にさらなるストレスを与えてしまう可能性があるため注意が必要です。
以上の方法を試すことで、犬が日常生活の中で遭遇する様々な音に対しても落ち着いて過ごせるようになるでしょう。
犬の嫌いな音を出せるしつけ用のアイテム
犬とのコミュニケーションを円滑にし、必要な時にはしつけを行うためのツールは多種多様に存在します。
特定の音を利用して犬の行動を誘導したり、止めさせたりするアイテムが人気です。
こういったアイテムは犬の注意を引くのに効果的で、適切に使用すれば、より良い関係を築く一助となるでしょう。
以下、主なしつけ用アイテムとその特徴について詳しく解説します。
- 犬笛
- 超音波
- クリッカー
それぞれのアイテムについて見ていきましょう。
犬笛
犬笛は、人の耳にはほとんど聞こえない高周波の音を出すツールとして、犬の訓練やしつけに広く使われています。
特に犬の注意を引くのに役立ちます。
訓練シーンでよく使用される犬笛は、一定の距離であれば犬の聴覚にはっきりと届きます。
適切な使用方法とタイミングで、犬の行動を誘導するのに大変有効です。
超音波
超音波を利用したしつけ用のアイテムは、人間の耳には聞こえない音を出し、犬の不要な行動を中断させる目的で使用されます。
例えば、吠えることを阻止するためのアイテムとして市販されているものが多いです。
適切に使用することで、犬の過度な吠えを静める助けとなりますが、乱用は犬にストレスを与える可能性があるため、注意が必要です。
クリッカー
クリッカーは、犬の望ましい行動を強化するためのトレーニングツールです。
特定の音(クリック音)を出すことで、犬が望ましい行動をした瞬間を正確に伝えることができます。
犬は「この行動が正しい」と認識し、行動を繰り返す確率が上がります。
犬とのポジティブなコミュニケーションツールとして、多くのトレーナーや飼い主に愛用されています。
これらのアイテムは、適切に使用することで犬との関係をより良好にする手助けとなるでしょう。
犬の聴力について
犬の聴力は、人間と比べても非常に優れており、その能力は彼らの日常生活や生存戦略に深く関連しています。
彼らの聴覚能力は狩猟や警戒の際に重要な役割を果たし、私たち人間とのコミュニケーションにも影響を与えています。
以下では、犬の驚異的な聴覚に関する詳細を探っていきます。
- 聞き取れる距離は1km以上に及ぶ
- 聞き取れる周波数は65~50,000Hz
聞き取れる距離は1km以上に及ぶ
犬の耳は、遠くの音をキャッチするのに非常に適しています。
特に、彼らは静かな夜や開けた場所で、1km以上離れた場所からの微かな音を聞き取ることができるとされています。
狩猟や捕食者からの逃走時に役立っています。
例えば、遠くで鳴る獲物の足跡や、接近する敵の気配を早い段階で感知することが可能です。
また、家庭犬として生活する中で、遠くの訪問者や近所の出来事に敏感に反応するのも、優れた聴覚によるものです。
聞き取れる周波数は65~50,000Hz
犬の耳は、非常に広範囲の周波数を聞き取ることができます。
具体的には、65Hzから50,000Hzの音を感知することができるとされています。
人間の聴取可能な周波数範囲は約20Hz~20,000Hzです。
特に高周波の音に関して、犬は人間よりもはるかに敏感です。
彼らが獲物の微細な動きや、他の動物のコミュニケーションをキャッチする際に役立っています。
市販されている犬用の笛や、超音波を使用したしつけ用のアイテムも、この犬の特異な聴覚特性を利用したものです。
犬の嫌いな音は予測不能な音や大きい音など
犬は特有の聴覚を持ち、特定の音に敏感に反応することがあります。
物を落とすような予測不能な音や、雷、花火、車のクラクションなどの大きな音。
さらには掃除機や洗濯機、ドライヤーなどの日常生活での機械音に対して犬が怯えることは珍しくありません。
また、飼い主さんの叱る声やシャワーの音などの過去に嫌な経験をした音を嫌がる場合があります。
これらの音は犬に驚きや不安を感じることがあるのです。
犬をこれらの音に慣れさせる方法や、反応を和らげるための対処法を学ぶことは、ペットとしての犬の快適な生活をサポートするために重要です。
なお、当サイト(いぬの読みもの)では他にも犬のコラム記事があります。
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