「犬に与えてもいい水や与えてはいけない水ってある?」
「犬にはどれぐらい水を与えたらいいの?」
愛犬い与える水や水の量について迷われているかもしれません。
結論からお伝えすると、犬に与える水は水道水で問題ありません。
日本の水道水は、水質管理されている安全な飲み物だからです。
この記事では、以下の内容について紹介します。
- 犬に与えるおすすめ水
- 犬に与えてはいけない飲み物
- 犬に与える1日の水の量の目安
- 犬が水よく飲む時に考えられる原因
- 犬に水を与える時の注意点
- 犬が水を飲んでくれない場合の対処法
犬に与える水についてお困りの人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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犬にとって水は欠かせない存在
犬の身体は、60〜80%を水分で占めていると言われています。
水は犬の健康や生命維持に欠かせない存在です。
必要な水分の量は、気温や運動量などによっても左右されます。
犬がいつでも清潔な水を飲めるようにしておくのが大切です。
犬に与えるおすすめの水
初めて犬を飼う人や、飼い始めて間もない人は犬にどの水を与えたらいいのか不安に思われるかもしれません。
そのため、犬に与えても問題ないと言われている水を3つ紹介します。
- 水道水
- 浄水
- ミネラルウォーター(軟水)
水道水
水道水は犬が飲める水と言われています。
日本の水道水は水質管理されているため、水道管や貯水槽などに問題がない場合は安全だからです。
とはいうものの、水道水には塩素が含まれているため、そのまま飲むのは良くないというイメージがあるかもしれません。
日本の水道水の残留塩素濃度は、「1.0mg/L以下」に定められているため安全な数値で管理されていると言われています。
そのため、人や犬が安全に飲める水です。
もしカルキ臭がして愛犬が飲んでくれない場合は、煮沸した水道水を与えるのが良いです。
浄水
「水道水は安全と言われているけど心配」という人は、浄水器を使用すると良いです。
一般的な浄水器を使用することで、水の汚れや匂いなどを除去することを期待できます。
浄水器を使用した水の場合、水道水を与えるのが心配な人でも比較的安心して与えることができますね。
ミネラルウォーター(軟水)
水に含まれるミネラル成分が低い、軟水のミネラルウォーターの場合は犬に与えても良いと言われています。
軟水はミネラル含有量が1リットルあたり、120mg未満の水のことを指します。
ミネラルウォーターのパッケージには、軟水か硬水か分かるように記載されていることが多いです。
ミネラルの含有量が多い硬水のミネラルウォーターの場合は、犬の「尿路結石」のリスクを高めると言われています。
そのため、ミネラルウォーターを与える場合は、軟水のものを与えるようにしましょう。
犬に与えてはいけない飲み物
反対に犬に与えてはいけない飲み物を紹介します。
- 牛乳
- ジュース
- ココア
- カフェイン飲料
- アルコール飲料
牛乳
犬に牛乳を飲ませるとお腹を壊す可能性があります。
牛乳に含まれている「乳糖」という成分を犬は上手く消化できないからです。
そのため、犬に与えるのはよくない飲み物となります。
犬にミルクを与える場合は、犬向けに成分が調整された犬用のミルクを与えるのが良いです。
ジュース
果物のジュースや野菜ジュースは犬に与えるのは避けましょう。
果物ジュースには糖分が多く含まれているため、犬に与えると糖尿病や肥満の原因になるからです。
そして、野菜ジュースは糖分と塩分が多く含まれています。
また、含まれる野菜には「玉ねぎ」や「ネギ」などの犬が食べてはいけないものがあるでしょう。
したがって、ジュースは犬に与えないほうがいい飲み物です。
ココア
ココアも犬に与えては良くない飲み物です。
「テオプロミン」という成分が含まれており、犬が食べると嘔吐や下痢を引き起こす原因となるからです。
犬がココアを誤って飲んでしまわないように注意してください。
カフェイン飲料
コーヒーや紅茶などカフェインが含まれるものも与えないようにしてください。
カフェインを犬が摂取することで、中毒になる場合があります。
アルコール飲料
アルコールも犬に与えないように注意が必要です。
犬にはアルコールを分解する器官がないため、飲むと急性アルコール中毒になると言われています。
あえて犬に飲ますようなことはないかと思いますが、犬が飲まないように注意してくださいね。
犬に与える1日の水の量の目安
犬に与える水の量は明確には決まっておりません。
とはいえ、おおよその目安があります。
犬の体重1kgにつき50mlが1日に必要な水分量の目安です。
犬に与える1日の水の量の目安は以下のとおりです。
犬の体重 × 50ml = 犬に与える1日の水の量の目安
あくまでも目安となりますため、犬の食事内容や運動量、季節などに応じて調整してあげましょう。
愛犬がどれくらい水を飲んでいるか測る方法
犬に1日に与える水の量の目安は犬の体重1kgにつき50mlということがわかりました。
けれども、どれぐらい水を飲んだか分からないという場合があります。
愛犬がどれぐらい水を飲んだかは、容器に入れた水の量を測ることで確認できます。
どれくらい水を飲んでいるか測る計算式は以下のとおりです。
容器に入れた水 ー 残っている水の量 = 犬が飲んだ水の量
あらかじめ、どれぐらい水が入っている容器で水を与えていると水の量が測りやすいですね。
犬が水よく飲む時に考えられる原因
犬がよく水を飲む時は糖尿病や腎臓病、肝臓病などの病気が考えられると言われています。
犬が水を大量に飲むようになったり、1日の目安量の倍以上飲むようになったりした場合は、病気を疑いましょう。
普段とは違う様子が見られた場合は、早めに動物病院で受診させることを推奨します。
犬に水を与える時の注意点
犬に水を与える際の注意点を消化します。
- 水を与える容器を清潔に保つ
- 水を飲む量が少な過ぎないようにする
水を与える容器を清潔に保つ
犬に水を与える容器は清潔に保つようにしましょう。
犬が水を飲んだ後は、容器に唾液や毛などが付着して雑菌が繁殖する恐れがあるからです。
水の容器を清潔にせずに放置したままにしておくと不衛生。
1日に数回、容器の中の水を入れ替えて、容器を洗うようにするのが良いです。
水を入れる容器に雑菌が繁殖しないように、清潔にするようにしてくださいね。
水を飲む量が少な過ぎないようにする
犬が飲む水の量が少な過ぎないように注意することも必要です。
水を飲み過ぎることは病気になっていることが考えれると言われています。
けれども、水を飲む量が少な過ぎてもいけません。
愛犬がどれぐらい水を飲んでいるか日頃から様子を見るのが良いでしょう。
犬が水を飲んでくれない場合の10個の対処法
愛犬が水を飲んでくれない場合の対処法を10個紹介します。
- ウェットフードを与える
- 手作りご飯を与える
- 食事に水を加える
- 風味のあるご飯を水に少し混ぜる
- 水温を変える
- 水飲み場を変える
- 水飲み場を増やす
- 水飲み容器を変える
- 水飲み容器の高さを変える
- スポイトやシリンジなどで与える
ウェットフードを与える
犬が水を飲んでくれない時に、ウェットフードを与えることで食事から水分補給できます。
ウェットフードの水分含有量は、75%程度です。
ドライフードと比べ、水分が多く含まれています。
したがって、ウェットフードを与えることで食事から水分補給が可能です。
犬用ウェットフードおすすめ20選!選び方やよくある質問Q&Aも紹介
手作りご飯を与える
犬用の手作りご飯を与えることも、水分摂取につながります。
手作りご飯に使用する野菜やお肉などの食材には水分が多く含まれているからです。
ドライフードを与えるのに比べ、水分補給になるでしょう。
とはいえ、手作りご飯を作るのには知識が必要です。
愛犬の手作りご飯で注意すべきことについて知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
愛犬の手作りご飯で注意すべき5つのこと|栄養バランスや量、味付けには要注意!
食事に水を加える
犬が水を飲んでくれない場合の対処法として、ドライフードに水を加えるという方法があります。
ドライフードの水分含有量は、10%程度です。
水を加えることで、食事と一緒に水分も補給できることを期待できます。
風味のあるご飯を水に少し混ぜる
犬が水を飲んでくれない場合、水にご飯を混ぜるという方法があります。
水にご飯を混ぜて、香りや味がつくことにより、飲んでくれる場合があるとのこと。
犬は嗅覚が強く、匂いで判断しているからと言われています。
愛犬が水を飲まない場合は、一度試してみるのも良いでしょう。
水温を変える
犬が水を飲んでくれない場合、水温を変えると言う方法もあります。
犬にも好みの水温があるみたいです。
さまざまな水温の水を一度に与えてみて、よく飲んでくれる水の温度が好みのものでしょう。
愛犬が好みの温度の水を与えることで、飲むようになるかもしれません。
また、水の温度が冷た過ぎると愛犬がお腹を壊す原因になりますので注意が必要です。
水飲み場を変える
犬が水を飲んでくれない場合、水飲み場を変えるという方法もあります。
犬によっては、匂いがする場所の近くやうるさい場所の近くにある水飲み場は嫌う可能性があるからです。
水飲み場を変えてあげるのも、一つの方法になります。
水飲み場を増やす
犬が水を飲んでくれない場合、水飲み場を増やすという方法もあります。
犬によっては、動きたくないから水飲み場まで行かないという場合があるからです。
寒い時期には、暖房器具のそばから動かない犬も多いでしょう。
水飲み場を犬がいつもいる場所の近くなどに増やすことで、水を飲む回数が増えるかもしれません。
水飲み容器を変える
犬によっては、水を入れる容器を変えることで水を飲む場合があるようです。
いろいろな方法を試してみても水を飲まない場合は、容器を変えることも良いかもしれません。
水飲み容器の高さを変える
犬によっては、床に置かれた容器で水を飲むのが辛いという場合も考えられます。
水飲み容器の高さを調整してあげることで、水が飲みやすくなる場合があるかもしれません。
スポイトやシリンジなどで与える
愛犬がどうしても水を飲んでくれないという場合もあるかもしれません。
スポイトやシリンジを使用して、飼い主さんの手によって飲ませるという方法があります。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、犬に与えても良い水や、与えてはいけない飲み物などについて紹介しました。
以下がこの記事のまとめです。
- 犬に与えても良い水は、水道水、浄水、軟水のミネラルウォーターなど
- 犬に与えてはいけない飲み物は牛乳、ジュース、ココア、カフェイン・アルコール飲料など
- 犬に与える1日の水の量の目安は犬の体重1kgにつき50ml
- 犬が水よく飲む時は病気の可能性が考えられる
- 犬に水を与える時の注意点は水を与える容器を清潔に保つこと
- 水を飲む量が少な過ぎないようにすること
- 犬が水を飲んでくれない場合の対処法はウェットフードを与えること
- 手作りご飯を与えること
- 食事に水を加えること
- 風味のあるご飯を水に少し混ぜること
- 水温を変えること
- 水飲み場を変えること
- 水飲み場を増やすこと
- 水飲み容器を変えること
- 水飲み容器の高さを変えること
- スポイトやシリンジなどで与えること
愛犬に与える水についてお困りの人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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