「愛犬が食べ物をはいちゃった。ふやけたままのフードが出てきたけど、消化されてる?」
「吐かれたフードが消化されてない!病院に連れて行くべき?」
といった愛犬がフードを吐いてしまって心配な飼い主さん。
愛犬がフードを吐いていたら、心配になりますよね。
この記事では、フードを吐く理由や病院へ連れて行くべきかについて解説します。
愛犬がフードを吐いて心配な方は、必見の内容です。
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犬がふやけたドッグフードを吐くのは胃に到達していないから
吐いたフードがふやけていて消化されていない場合、食べたフードが胃に到達していません。
未消化の状態の食べ物を吐くことを、「吐出」と言います。
いつも与えているフードでこの症状が起きるなら、のどや食道に何かしらの異常があると考えられます。
吐出以外に他に異常な症状が見られなければ、様子を見ても大丈夫です。
犬は人間と違い、よく吐く生き物。
吐いたからといって、必ずしも病院へ連れて行く必要はありません。
胃の中に到達したものを吐いている場合は、フードは変形するはずです。
胃液により消化されるので、原型から変形されるのです。
犬がドッグフードを吐いた時に病院に連れて行くべきかの判断基準4つ
ドッグフードを吐いてしまった時、病院に連れて行くべきか迷いますよね!
下記の4つのいずれかの様子が見られた場合は、病院へ連れていきましょう。
- 繰り返し嘔吐する場合
- 他の症状も見られる場合
- 嘔吐物をよける場合
- 茶色い・黒い液体を吐いている場合
繰り返し嘔吐する場合
繰り返し嘔吐する場合は、病院へ連れて行くべきです。
吐くことは体力を使います。
体力が消耗されると弱ってしまい、食欲不振にもつながります。
食べ物を満足に食べられなくなると、他の不調を起こすことも懸念されます。
他の症状も見られる場合
嘔吐と同時に以下のような症状が見られる場合は、病院で診てもらいましょう。
- 下痢
- 発熱
- 繰り返し胃液を吐いている
- 咳・鼻水
これらの症状も見られる場合は、早めに連れて行ってください。
嘔吐物をよける場合
犬は通常、嘔吐したものを食べます。
自然な行動なので、食べてしまっても特に焦る必要はありません。
- 嘔吐物から離れる
- 嘔吐物から目をそらす
犬が食べようとせずこれらの様子を見せた場合は、不調になっていると考えられます。
病院に連れて行って、診てもらいましょう。
茶色い・黒い液体を吐いている場合
茶色い・黒い液体も混ざった状態で吐いている場合は、危険です。
血が含まれているから、その色になっていると考えられます。
一刻を争う場合もあるので、早めに連れて行ってください。
犬がドッグフードを吐く時に考えられる5つの原因
犬がドッグフードを吐く時に考えられる原因は、以下の5つです。
- 食べた量が胃に収まる容量を超えてしまったため
- 喉に詰まってしまったため
- うまく飲み込めなかったから
- 食物アレルギーとなる食べ物を食べてしまったため
- 異物を飲み込んでしまったから
食べた量が胃に収まる容量を超えてしまったため
食べすぎてしまった場合に、吐きます。
特にドライフードの場合、水分を含むと膨らみます。
胃の中で膨らむので、容量がパンパンになってしまうのです。
容量をオーバーすると、吐いてしまいます。
喉に詰まってしまったため
喉に詰まったことが原因で、吐いている場合もあります。
軽い症状なので、重くとらえる必要はありません。
むせてしまっただけです。
早食いで詰まらせるのが多いようであれば、早食い防止グッズを与えてください。
うまく飲み込めなかったから
うまく飲みこめなかったため、吐いている場合もあります。
子犬や老犬などに良く見られる症状です。
上手に飲み込めないために吐く症状を、「嚥下障害」と言います。
- 食事中にせき込んでいた
- 食べづらそうに食べていた
といった場合は、この障害に該当すると考えられます。
食物アレルギーとなる食べ物を食べてしまったため
食物アレルギーの食べ物を食べると、下記のような症状を引き起こします。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚を掻く
初めて与える食材が含まれている場合は、アレルギーとなる食べ物を与えてしまっている可能性があります。
ちなみに、犬がアレルギーを起こしやすい食べ物は、以下のものです。
牛肉、ラム肉、鶏肉、卵、大豆、トウモロコシ、小麦、乳製品
犬のアレルギーの原因となりやすい食べ物は?対処法やおすすめのドッグフードなども紹介
異物を飲み込んでしまったから
誤って異物を飲み込んでしまったことが考えられます。
犬の届く範囲内のもので、物品がなくなっていないか確かめてみて下さい。
小さいものを犬の届く範囲に置くのはやめましょう。
何かしらの病気にかかっているから
上記で紹介した4つの理由に該当するものがなければ、病気の可能性があります。
嘔吐以外にも、怪しい症状が見られるようであれば、病院へ連れていきましょう。
犬が吐いたものを食べるのは正常
犬が吐いたものを食べるのは、自然な行動です。
無理に引き留める必要はありません。
食べ残した分に関しては、早めに処分して下さい。
細菌が繁殖してしまう原因になります。
嘔吐の際に胃液も同時に出されるので、フードが柔らかくなります。
より食べやすい状態になるので、犬が食べることを無理に止める必要はありません。
犬が食べてすぐ吐くけど元気な場合の対処法
フードをたくさん食べて、その後すぐ吐く場合は、特に病院へ連れて行く必要はありません。
早食いが原因なので、そのまま様子を見ても大丈夫です。
この吐いたフードについても、食べようとする場合がありますが、引き留める必要はありません。
「食べてすぐ吐くけど元気」という状態が頻繁に見られるようであれば、早食い防止の器を買うことをおすすめします。
犬が泡を吐く時に考えられる原因
犬が泡を吐く場合は、胆汁を吐き出している可能性があります。
胆汁を吐くのは、空腹が原因と考えられます。
十分な量を食べているのに吐いているのであれば、消化不良が原因でしょう。
頻繁に見られるようであれば、動物病院で診てもらいましょう。
まとめ
この記事では、「ドッグフードを吐く原因」や「病院に連れて行くべきか」について解説しました。
以下がまとめです。
- 犬がふやけたフードを吐くのは、胃に到達していないから
- 繰り返し嘔吐する場合や他にも症状が見られるなら病院で診てもらおう
- 茶色や黒い液体を吐いている場合も病院へ連れて行こう
- 犬が吐いたものを食べるのは問題ない
- 犬が食べてすぐ吐くけど元気なら様子を見ても良い
愛犬が吐いて心配な方は、今回紹介した判断基準をもとに病院へ行くか検討してみてください。
病気によって早期発見が大事なこともあるので、注意深く愛犬を観察してみましょう。
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