- 馬肉自然づくりの開発秘話
- ドッグフードがどのように製造されているか【工場写真付き】
- メイン材料となる馬がどのように肥育されているか【写真付き】
- 利他フーズ(健康いぬ生活)について
贅沢に人間用の馬刺しをメインに使用した国産ドッグフード、馬肉自然づくり。
今回は、いぬの読みもの運営者のまいが、開発・販売元である利他フーズ(健康いぬ生活)と馬が肥育されている牧場、ドッグフード工場に行き、お話を伺ってきました。
馬肉自然づくり誕生の裏側やこだわり、信念や製造過程まで・・・
この記事を読めば、馬肉自然づくりをよりを良く知ることができるでしょう。
こちらのおふたりと、猪本社長からお話を伺うことができました。
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利他フーズのドッグフード『馬肉自然づくり』について
早速人気の『馬肉自然づくり』についていろいろと伺いたいと思います。
「馬刺しを愛犬に与えたい」というお客様の声から生まれたドッグフード『馬肉自然づくり』
猪本さん:私たちはもともと人間用の馬刺しを個人や飲食店さま向けに販売していたのですが、お客様から「わんちゃんに馬刺しを食べさせたい!」とお電話をいただいたことがきっかけでした。
馬刺しは高級なお肉なので、なぜそんな贅沢なことをされる方がいるのだろう?と初めは驚いたのですが、
しかしよくよく調べてみると、高タンパク・低カロリーであり、さらに唯一、生食がみとめられている馬肉。
もしかして、わんちゃんにも合っているのでは?と考えるようになりました。
また、会長や私自身は実家で犬を飼っていたのですが今まで何も考えずにスーパー等でドッグフードを買っていましたが
よくよく調べてみると当時(約3年前)は、安全なドッグフードというものはなかなか存在しておらず、ペット用の原材料の質を知ったときは驚愕でしたね。
お客様にお声をいただいてから、はじめてドッグフードの課題と向き合い「私たちになにかできないか?」「僕らの基準で安心安全なものを作ろう」という思いで馬刺しを使用したドッグフードの開発を決めました。
恩田さん:馬肉のドッグフードにこだわったというよりも、わんちゃんを飼われているお客様とのご縁があって開発にいたったという形ですね。
馬刺しをカットして販売していると、品質や味は同じでも形だけが悪くて出荷できないものもあるので、それをドッグフードとして有効活用できるのは一石二鳥でした。
お客様から、わんちゃんに馬刺しを与えてみたら「毛ツヤがよくなりました」「体調がよくなりました」という声を聞くこともありましたね。
馬肉自然づくりこだわりや強み
恩田さん:もともと人間用のお肉屋さんが扱っている馬肉を使用していて、ペット用ではなく、人間用の品質だけを使用していることが1番の強みですね。
馬肉をはじめ、鶏肉、お野菜、雑穀も、すべて人間用のものを使用しています。
絶対に安心できる製造方法と原材料を徹底しているのは、馬肉自然づくりを自信をもってお届けすることができますね。
馬肉自然づくりが総合栄養食ではない理由
恩田さん:これはお客様にも本当によく聞かれるのですが、結論からいうと、安全性を追求した結果、無理に総合栄養食にはしないという決断をしました。
正直なところ、総合栄養食にしようと思えばすぐにできるんです。
馬肉自然づくりは、銅、亜鉛、鉄、ナトリウムの4つが、総合栄養食として定められている基準にちょっとだけ届かないんですよ。
4つともサプリメントを入れてしまえば簡単に総合栄養食にすることができるのですが、
結局そのサプリメントは、何から抽出されているのか、どこからきているのか、安全性は大丈夫なのか・・・
サプリメントを入れることによって基準を満たせたとしても、安全性が揺らいでしまっては意味がありません。
海外産のサプリメントを添加することは馬肉自然づくりのコンセプトから外れてしまうため、自然な原材料だけで総合栄養食に近づけようと努力しました。
総合栄養食といえないとしても、わんちゃんのことを思って真実の安全フードを。限りなく総合栄養食に近い自然食を。
食材だけのフードになるので、しっかりと栄養分のあるお肉やビタミンのあるお野菜を使用しています。
猪本さん:総合栄養食にしたほうが売れるというのはわかっていたのですが、悩んだ結果やっぱり安全で自然な食事にしたかったので総合栄養食にはしなかったのです。
猪本さん:私たちは、ほんとうの無添加を追求していきたいのです。
ドッグフードは、無添加を!という流れにはなっていますし、無添加ドッグフードと呼ばれるものが増えていますが、
サプリも添加物では?と違和感を感じてしまうのです。
総合栄養食といえないことによるデメリットもありますが、私たちはほんとうの無添加を貫いて極めていきたいですね。
恩田さん:総合栄養食の基準は満たしていないので、「水と馬肉自然づくりだけでOK!」と言い切ることは、AAFCO基準上ではできかねるのですが・・・
馬肉自然づくりを作ってから3年ほどたちますが、総合栄養食でないから栄養バランスを崩したとか、栄養が足りないということは聞いたことがありません。
私たち人間も、おやつとサプリメントだけで栄養基準を満たすことはできますが、毎日バランスよく自然なものを食べるほうがいいと思いませんか?
健康的で自然な食生活をして長生きするということを大事にしています。
お客様にはわんちゃんの体調をみながら、合わせていただきたいですね。
例えばシニアのわんちゃんで関節が気になるようでしたら、信頼できる関節のサプリメントをあげたり。
基本の食事はなるべく自然なものを摂り、お悩み別で+αの栄養をとってあげるのがいいと思います。
恩田さん:総合栄養食は、「このドッグフードと水だけ与えればOK!」と書いてあるので信じてしまう人が多いのですが、そもそも体調をみつつ考えるべきでは?と思います。
私たちが大事にしているのは、ドッグフードを売るというよりも、わんちゃんの生き方やQuality of Life(=人生の質,生活の質)を上げるということ。
単なる”ペットフード屋さん”という気持ちでは売っていないですね。
ドッグフードを通して、わんちゃんに生き生きした生活を送ってもらう、そのお手伝いができたら嬉しいなと思っています。
馬肉自然づくりの原材料のこだわりやグレインフリーではない理由
恩田さん:野菜や穀類はすべて純国産の原材料を使用しています。
馬だけはカナダ生まれの熊本肥育のものを使用していますね。
馬肉だけではなく、全ての原材料が人間の食べ物と同じ市場のものを使用しています。
恩田さん:グレインに関しては、いろいろなお考えがあると思いますが、私たちは「あえて使っている」部分があります。
グレインフリーがいい!とされる理由は、犬の先祖である狼が肉食だから、穀物はうまく消化できない。という説がありますが、
最近は、犬は狼の28倍ほどの消化酵素があるという研究結果もあるのです。彼らの食生活も徐々に変化していて雑食になってきているのです。
純肉食だと栄養が逆に偏ってしまう、とも私たちは考えています。
穀物が消化に悪いといわれるのは、でんぷんがα化される前の生の米のこと。
きっと私たち人間だって生のお米を食べたらお腹を壊しますよね。
穀物には、食物繊維やビタミン、ポリフェノールなど、穀物でしか摂れない栄養素がたくさんあります。
サプリなどは付与していないので、いかに自然な食材の中で栄養がとれるかと考えたときに、グレインはとても優秀なのです。
また、グレインフリーがいい!とされた時に、代わりに多く使用される豆類やじゃがいもは良いのかという疑問もありますね。
これらの食材は血糖値(GI値)をあげることでも知られています。
お肉をメインにしつつ、バランスよく穀物を入れるのが、わんちゃんの食事にはベストだと私たちは考えています。
馬肉だけでなく鶏肉も使用している理由
恩田さん:馬肉はリンやカルシウム、鉄分などの栄養が豊富すぎるので偏りを避けるために、高タンパクで低脂質な鶏肉を使用しています。
鶏肉ももちろん、国産でヒューマングレード、良質な鶏肉のみを使用しているので安心です。
無添加でも酸化しないよう、パッケージと量にこだわり
恩田さん:無添加でもなるべく酸化しないよう、パッケージと量にこだわりをもっています。
馬肉自然づくりのパッケージは、外側がクラフト紙、内側がアルミになっています。
外側のクラフト紙は、防湿性が高く、水蒸気や水分値に強い、結露しない。内側のアルミは、遮光性が高く、外気を入れないという特徴があります。
また、大容量にするとどうしても日々の開け閉めで傷んでしまうので、品質保証のための少量の1kgでの販売を徹底しています。
1kgでも1ヶ月以内に食べきれないというわんちゃんは、ジップロック等で小分けにして、クラフト紙の中に入れておくのがおすすめです。
馬肉自然づくりの開発に関して
猪本さん:1番大変だったのは、コスト面ですね。
純粋にいいものだけで作っていくと、どうしても手の届かない値段になってしまうのです。
そもそも馬肉自体が貴重なお肉なので、比較的値段が高く、供給面でもネックになりました。
そこで、馬刺し専門店の強みを活かし、品質は良いが形の問題で市場に出ないものを使用することで、原料費を抑えることで成功しました。
猪本さん:もともと馬刺し屋という、わんちゃんとは全く関係ないジャンルだったため、かなり勉強し、工場での試作も何度も重ねました。
開発を決めてから完成まで、およそ1年間ほどかかりましたね。
私たちがドッグフードの開発をはじめたのは3年ほど前で、当時は今よりもプレミアムドッグフードの市場が狭かったのです。
・需要はあるのか?
・ドッグフードを作ってくれる工場はあるのか?
全くのゼロからのスタートでした。
愛犬家の友人たちや獣医師さん、手作り食を実践されている方、動物看護師etc.様々な人たちにヒアリングをして、
「私たちだったら、こういうフードを作りたい」というものを決めていくところからはじめて今の『安心安全、完全無添加の自然食』にたどり着きました。
猪本さん:工場に関しては、直接足を運んで、思想のすり合わせをしました。
「ペットフードだから、これくらいの衛生基準で、原材料はこのくらいでいいんじゃないですか?」という工場さんが多かったのです。
馬肉は生で食べられるということもあり、すごく高い衛生基準に慣れていたので、衝撃でしたね。
「こんなんでやるんだったら、作らない方がいいんじゃないか?」と思うようなところが多かったです。
そんな中、僕らが作りたいのはこれだ!という思想に共感していただき、
「馬肉にそこまでこだわっているなら、人間と同じ基準ですべての原材料を使っていきましょうよ」という話をしてくださった今の工場さんが見つかりました。
開発中は、10回以上の試作にも積極的にのっていただき、二人三脚で一緒に馬肉自然づくりを作り上げたイメージですね。
ドッグフード工場に潜入!馬肉自然づくりの製造の裏側
なんと今回はじめて、馬肉自然づくりを製造しているドッグフード工場の内部も撮影・取材させていただけることになりました。
一旦、そのときの様子や製造の工程も含めて、写真付きでご紹介していきたいと思います。
徹底した衛生管理|馬肉自然づくりのドッグフード工場の裏側
まず工場に入るまでの衛生管理に驚きました。
- 時計やピアスなどのアクセサリー類をすべて外す
- 眉毛やまつげの抜け毛をブラシで払い落とす
- 体温を測り熱がないことをチェック
- 帽子・マスク・白衣・作業靴を着用
- ローラーかけ
- エアシャワー(すごい勢いで風がでてくる部屋で2回転)
- ローラーかけ
- 手洗い(タイマーで20秒測りながら、爪の中まで)
2度義務付けられているローラーかけは、後ろ側までしっかりとやります。
入るときの格好はこんな感じで、見学者も目と手元の最低限しかでないようになっていました。
①原料の粉砕・攪拌|馬肉自然づくりができるまで
ドッグフード作りでは、まずは穀類や生肉、野菜など粉砕・攪拌するのですが、この部分は企業秘密で見ることができませんでした。
粉砕・攪拌された状態の馬肉自然づくりの原料がこちら。
②成型・加熱|馬肉自然づくりができるまで
粉末状になった原料を機械で吸い上げ、成型・加熱していきます。
③乾燥|馬肉自然づくりができるまで
ベルトコンベアーで乾燥機へと運ばれていきます。
④ふるい選別|馬肉自然づくりができるまで
続いて、ふるい選別機でかたまりや粉を除去していきます。
⑤金属探知機|馬肉自然づくりができるまで
金属探知機でなにか異物が混入していないかチェックします。
⑥製品粒の完成・計量|馬肉自然づくりができるまで
この状態で、ドッグフードの粒が完成です。
⑦充填|馬肉自然づくりができるまで
続いて、バケットリフトを使って自動包装機へドッグフードの粒を入れていきます。
この後、口が閉じられて充填が完了です。
⑧|馬肉自然づくりができるまで
続いてはX検査機をとおし、異物が混入していないか確かめます。
⑨パッケージの検品|馬肉自然づくりができるまで
パッケージに穴が開いたり、間違いがないか、人の目で確かめていきます。
⑨梱包|馬肉自然づくりができるまで
最後に、出荷元に納品するために箱に梱包していきます。
この後、箱全体の再度測り、内容量に間違いがないかチェックし他の地に出荷されます。
製造工場を見学した感想
工場の製造リーダーの方にもいろいろとお話を伺ったのですが、もともとこの工場は人用の食品を作っていたため、人間用の厳しい基準で衛生面の管理を徹底されているとのことです。
お話の中で、”人が食べるものと同じ品質”という言葉を何度も繰り返されていたのが印象的でした。
この日は工場の外についたときから、お出汁のようないい香りが漂っていて驚いたのですが、
馬肉自然づくりは、人間が食べるものと同じ食材だけを使って、人間と同じ衛生基準で作られているので、美味しそうな匂いがするのは当たり前ですね。
より一層、安心して与えられるドッグフードであるということをこの目で確かめられてよかったです。
ドッグフードの選び方/飼い主さんに注意してほしいこと
続いては、愛犬にぴったりのドッグフードの選び方や、飼い主さんがフードに関して注意すべきことを利他フーズのスタッフの方に伺いたいと思います。
ドッグフード選びには原材料のチェックが何よりも大事!
恩田さん:原材料と、製造工程がしっかりしているというのはマストですね。
しっかりと質がよく栄養のある食材が使用されているか、危険な材料が使用されていないか、というところは最低限みたほうがいいと思います。
恩田さん:そうですよね。
製造工程の安全性を確証する基準に、高い衛生管理の認定である「HACCAP」や「GMP」というものがあります。
ご利用のフードの製造工場がこの認定を満たしているかが確認していただくと安心です。
もちろん馬肉自然づくりを製造している工場ではどちらの認定も取得しています。
1番良いドッグフード=わんちゃんの体質に合うフード
恩田さん:わんちゃんも人と同じでそれぞれ体質が違うので、このドッグフードが良い・悪いというよりも、合う・合わないという視点で選んであげることが1番だと思います。
私たちは馬肉自然づくりに自信はありますが、全てのわんちゃんにとって、「絶対に一番いいよ!」とは言いません。
何よりもわんちゃんそれぞれの体に合ったフードを選んでいただくのが1番だと考えているからです。
・わんちゃんが痩せた・太った
・便の状態が変わった
・便の匂いが少なくなった
体に合ったフードを食べていると、上記のようないい兆候が必ずでてきます。
ドッグフードの情報だけで良し悪しを判断するのではなく、与えたあとの体調の変化をみて、きっちりと見極めてほしいですね。
ドッグフードの切り替え時は、移行期間を長めに!
恩田さん:新しいドッグフードの移行期間の長さには気をつけてほしいですね。
移行で失敗する飼い主さんがとても多いのです。
急にドッグフードを変えるとお腹に負担がかかってしまうので、移行期間は長めにとってあげましょう。
ドッグフードの給餌量について
恩田さん:わんちゃんに与えるご飯の量ですね。
1日の給餌量目安がメーカー毎に定められていますが、実際に必要なご飯の量はわんちゃんによってバラバラです。
実は、決まった通りにあげる必要はないんです。
わんちゃんの体質は、私たち人間と同じように個体差があるので、同じ量を食べて太る子もいれば痩せたままの子もいる。
体を触ってあげたり、体重の変化をチェックして、適切なご飯の量というのは飼い主さんが気付いてあげなければいけません。
ドッグフードの給餌量の計算方法!計算式や与える際の注意点を解説
公式通販のみでの販売について
続いては、馬肉自然づくりの購入方法について伺ってみたいと思います。
手の届きやすい価格で提供するために公式通販限定
恩田さん:手の届きやすい価格で提供しようと思うと、コストを抑えられて少人数でできる通販のみという形になりました。
実店舗を構えて販売するとなると、人件費などのコストがかかってしまい、その分商品の値段をあげなければいけなくなります。
もともと馬刺しを通販で取り扱っていたため、着手として通販から、というのが立ち上げ時にやりやすかったことも理由ですね。
もうちょっと余力がでてきたら、ドッグカフェやトリミングサロンへの提供も検討はしています。
何より大切なのはお客様の事情と気持ち。ストレスなく購入できるように
恩田さん:ドライフードをご購入いただいているお客様の8割程度が定期コースでご購入いただいております。
お得な買い方は間違いなく、定期購入!
定期コースのほうが値引きもあってお得なのでおすすめではありますが、お客様の事情もいろいろあると思うので、無理におすすめはしません。
わんちゃんに合わせて使いやすい方を選んでいただければと思います。
- 初回20%オフ
- 2回目以降もずっと10%オフ
- お届け月・日・時間が自由に選べて指定可能
- いつでも休止・中止可能
回数の縛りも全くなく、止めたり、再開したりも自由です。
一旦定期コースをストップしてから、しばらくして再開なども可能なので、安心してご購入いただけるかと思います。
馬肉自然づくりのメーカー、利他フーズについて
最後に、スタッフの方やお客様からのよくあるお問い合わせなどを伺ってみましょう。
会長・社長・スタッフは愛犬家ばかり!
恩田さん:会長がチワワを、社長が柴犬を飼っています。
私たちはマンションがペット不可なので残念ながらわんちゃんを家族に迎えることはできていないのですが、わんちゃんが大好きな気持ちはとても強いです。
お客様と接していく中で、わんちゃんに特化した知識をもっとつけようと思い、澤田と一緒に犬の栄養士の資格をとろうと猛勉強している最中です。
どんなに小さなことでもお問い合わせはウェルカム!
澤田さん:ご相談で多いのは、アレルギーだったり病気で、フードの数値を聞かれることが多いです。
「腎臓の数値が気になる」「ナトリウムとかどれくらい入ってますか?」などですね。
せっかく私たちのフードにたどり着いていただいたので、きちんと調べてお答えするようにしています。
恩田さん:「食べない」「飽きてしまう」という食べさせ方に関するご相談も多くいただくことがあります。
その際には、フード自体を温めたり、ふやかしたり、トッピングしたりetc.というご案内をしていたのですが、
意外にもわんちゃんは、あげる人やドッグフードを入れる器、環境やメンタルなどでも食いつきが変わるのです。
そのため、ドッグフードに関することだけでなく、わんちゃんの心に関するコンテンツの提供なども積極的にさせていただいています。。
澤田さん:ご相談やお問い合わせは本当になんでもウェルカムです!本気でサポートさせていただきます。
ドッグフードジプシーという言葉があるように、すごくたくさんのフードを悩まれて、「どうしよう?」とひとりで不安になっている飼い主さんも多いと思います。
そんなお客様からご相談をいただいたとき、私たちとお話することで、解決できた!ということもあるかもしれないし、
もし解決できないとしても、選択肢をご提供する、獣医さんに相談する際の数値だったり資料を提供することはできます。
「一緒にお話ができてよかったです」と言っていただけることも多くあります。
どんな小さなお悩みやご相談ごとも、喜んでお受けします。
“フードを提供しているというより、わんちゃんの生涯を食で支えている感覚”
澤田さん:私たちは通販でドッグフードを販売しているので、なかなかお客様と面と向かって話すことができません。
しかし、いつもメールや電話でご相談をいただいてご対応したときに、「わんちゃんが美味しそうに食べてくれました」「安心して食べさせることができます」と言われたときは、とても嬉しいです。
お写真を送っていただいたり、成長をみるのがとても楽しみで、勝手ながら一緒に見守らせていただいているような気持ちでいますね。
定期便のペースがあがったりすると、たくさん食べてくれているんだ!と嬉しくなったりもします。
恩田さん:フードを提供しているというよりも、わんちゃんの生涯を食で支えていると考えています。
ただドッグフードを売っている会社ではなく、わんちゃんにとって安心安全な食を提供し、お別れの時にも飼い主さんの味方でいたい。
「生涯を預かっている」という気持ちで、お別れの時に「出会えてよかった」と思っていただけることがとても幸せです。
すごくたくさんのメーカーがある中で、私たちのフードを選んでくれたこと、お役に立てたことがすごく嬉しいですね。
常に、お客様の大切な家族の命を預かる気持ちでお仕事をしています。
食を通してわんちゃんの生涯をサポートしていきたい。
恩田さん:最近はプレミアムドッグフードの市場が大きくなっていて、選択肢も増えていますね。
そんな中、私たちの根本的な考え方としては、全員にとっての完璧なドッグフードは存在しないということ。
ドッグフードはお薬ではなくご飯なので、フードひとつで疾病を治療したり、すぐに健康状態が回復したりというのはなかなか難しいことだと思うのです。
また、ワンちゃんも人間と同様、それぞれ体質や個体差があるので、これ1つでなんでも解決!というのには違和感があるなぁと。
そのため、私たちのドッグフードではなくても、わんちゃんに合ったドッグフードと出会えることがベストだと考えています。
私たちの馬肉自然づくりは、誠心誠意、安心安全なルートで。
食って、楽しいことだと思うので、わんちゃんとご飯を用意する飼い主さんも一緒に楽しんでいただけるような考え方でいたいなと思っています。
こういう考え方のもと、わんちゃんの生涯を食を通してサポートさせていただく立場でありたいですね。
牧場に潜入!馬肉自然づくりの原料となる馬の飼育環境を調査
インタビューと工場見学をさせていただいた翌日、なんと馬を育てている牧場まで見学させていただけることになりました。
実際に牧場に行ってみて、私が個人的に驚いたことが以下になります。
- 牧場特有のくさい匂いがしない
- 馬のいるスペースが広く、かなり余裕がある
- 馬が人間に寄ってくる
- 毛ツヤが半端じゃない
今回、ご案内してくださったのは、牧場をお父様とご兄弟で運営されている鈴木田さん。
私が驚いた内容の理由や意味を丁寧に解説してくださったので、写真付きでご紹介していきたいと思います。
馬のご飯について|馬肉自然づくりの馬の肥育環境
鈴木田さん:ご飯は、とうもろこしや大麦、小麦、ふすま、ビタミンのペレットなどをオリジナルで調合して専用の餌をあげています。
群れ行動なので食べ過ぎてしまったりするのですが、そのときは胃薬や麦を多めにしたり、夏はミネラル補給のために塩を足したり。
馬は便秘になりやすいので、腸の活性化のために発酵作用のあるビール粕を混ぜたり、育成状況や体調によって、分けてご飯を調合しています。
餌代は、馬を育てるのにかかる経費で大きい部分なので、惜しむ人が多いのですが、食べるものは心臓。
もっとも重要だと考えているので、惜しまずにいいものを与えるようにしています。
環境について|馬肉自然づくりの馬の肥育環境
鈴木田さん:環境作りにもかなりこだわっています。
天井の高さは必要最低限の倍以上に設定し、天井には大きな換気扇を設置して、空気が循環しやすいようにしていますね。
馬は暑さに弱いので、30℃を超すときにはスプリンクラーを使って6℃くらい下がる設定にもしています。
地面の部分は常に乾燥させて、馬が寝転んでもいいように。
馬は立ったまま2時間しか寝ないと言われていますが、きちんと横になってゆっくり寝られる環境作りをしています。
とにかく馬がストレスなく快適に過ごせるような環境作りにはこだわっていますね。
くさくない理由は?
鈴木田さん:牧場って、くさいイメージがあると思うのですが、あれって、菌の増殖によるものがほとんどなんですよ。
菌が増殖すると、くさいだけではなく、馬の爪が汚染されてしまったり、皮膚病の元にもなるため、いい状態ではありません。
家畜だから、動物だから、といって、なんでもいいわけではないんです。
最善の状態でいい肥育環境を整えることの一貫で小屋はきれいに。
いい環境で育ったものはやっぱりいいと思います。
精神的にもストレスのない環境作り
鈴木田さん:馬は、感覚も感性も、人間と一緒だと思っています。
仲間意識が強くて、寂しがり屋なんです。仮に1頭で逃げ出しても、数日後には帰ってくるんですよ。
群れという習性があり、決まったグループ毎に小屋に入っているのですが、やっぱり相性があって。
相性をみながら入れ替えもこまめにおこなっています。
どうしても馴染めなかった子もでてきたりするので。
また、馬はもともと警戒心の強い動物なので、自ら人に近づくことは元々の習性ではありえないんですよ。
それでもここにいる馬たちは人間との信頼関係がいるので、こうやって近づいてくるんです。
体調管理について|馬肉自然づくりの馬の肥育環境
鈴木田さん:体調の判断材料のひとつは毛ツヤ。人間もストレスで肌荒れしたりしますよね。それと一緒です。
いい健康状態をキープできるよう、日々、体調をチェックしています。
病気の馬の肉は、なにか違うのか?って言われると、さほど見た目にはわからないかもしれません。
安心なのか、自信をもってお客様に届けられるのか、ということが大事なので、最前を尽くします。
なにかあったときのために、小屋のすぐ近くに泊まり込みができる家も用意してあります。
プライドや意地もあるので、やっぱり一番最高の状態で出荷したいですよね。
最善を尽くすのは絶対にやらなければいけないことだと思っています。
鈴木田さん、ご協力いただきありがとうございました。
正直、食肉となる動物が肥育されている牧場を見学させていただくのは初めてのことだったので、訪ねる前は複雑な思いもあったのですが、
細やかに配慮され、整った環境で大切に育てられていることを知ることができてよかったです。
毛ツヤはもちろんのこと、とても生き生きとしていて人懐っこい馬たちでした。
まとめ:
普段ドッグフードを購入する側の私たち飼い主が、ドッグフードの製造工程を、使われる原材料を、原材料になる前の動物や野菜類を、更にその育成環境を、知ることはなかなかできないと思います。
今回このような機会をいただいたことで、馬肉自然づくりは、開発者と販売者だけではなく、原材料の生産者や工場での製造者の思いや誠意の積み重ねで作られているのだと改めて感じることができました。
また、車での移動中や食事中の談笑の中でも、「わんちゃん達のQuality of Life(=人生の質,生活の質)をあげたい」という言葉がよくでてきたことが印象的でした。
単なるドッグフードメーカーとしてではなく、こんなにも真剣にわんちゃんの健康や生涯に向き合っているメーカーがあるのかと個人的にも感銘を受けました。
今回お話を伺った利他フーズさんのドッグフード、馬肉自然づくりは初回2,400円でお試しすることができます。
作り手のこだわりと誠意が詰まったドッグフードをぜひお試ししてみてはいかがでしょうか。