「犬が人間みたいな行動を見せる。」
「犬は自分のことを人間だと思っている?」
犬が時折見せる、まるで人間のような行動。
その背後には、彼らが私たちをどのように認識しているのかという深い疑問が浮かび上がります。
実際に犬は私たちを「人間」として認識しているのでしょうか、それとも異なる視点で我々を見ているのでしょうか。
結論からお伝えすると、犬が自分のことを人間と思っているのかは明確ではありません。
犬が人間のような行動をすることから、飼い主の中には人間と思っているのではと感じる人もいるでしょう。
今回は、犬が自分のことを人間だと思っているのかについて以下の内容でご紹介します。
- 犬が自分のことを人間だと思ってるように見える行動
- 犬は飼い主さんのことをどう思っているのか
- 犬を人間扱いするのは良くない
ぜひ参考にしてください。
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犬が自分のことを人間だと思ってるように見える行動
我々人間が日常生活で行っている行動の中に、犬も同じように行っているものがあることに気が付いたことはありますか?
これは犬が自分を人間だと考えているわけではありませんが、犬と人間の行動が似ていると感じる瞬間は私たちにとって微笑ましいものとなることでしょう。
犬が自分のことを人間だと思ってるように見える行動をいくつかご紹介します。
- ソファーに座ってテレビを見ている
- 子供に嫉妬しているような表情を見せる
- 食卓の席に座る
- ベットに入って寝る
- 飼い主さんの問いかけに吠えて返事をする
- 人間の食べているものを欲しがる
- 鏡に写っている姿を自分と思わない
ソファーに座ってテレビを見ている
多くの飼い主が犬のこの行動を目撃したことがあるでしょう。
一緒にリビングで過ごしていると、突然犬がソファーにジャンプアップし、テレビの前でじっと映像を見入っていることがあります。
特に動物が映るCMやプログラムに反応していることがよくあり、犬は映像の動きや音に興味を持っているようです。
この姿はまるで家族の一員としてテレビを楽しんでいるかのようで、飼い主としてはその様子を見て微笑んでしまうこともあるでしょう。
子供に嫉妬しているような表情を見せる
犬は家族を非常に大切に思っており、特に飼い主や家族の間で新たに注目を浴びる存在が出現すると、犬はそれに対して複雑な感情を抱くことがあります。
たとえば、家族に新しい赤ちゃんが生まれた時など、犬はその子供に対して嫉妬するような表情を見せることがあります。
赤ちゃんが泣いたときや、飼い主が赤ちゃんに注目しているとき、犬は飼い主の方をじっと見つめて「僕もここにいるよ」とアピールすることがあるでしょう。
このような犬の表情や行動は、彼らが家族の一員としての位置を守りたいと感じている証拠とも言えるでしょう。
食卓の席に座る
家庭内で犬と一緒に生活していると、食事の時間が楽しみな犬たちは、食卓の席に自ら座って待っている姿を目にすることがあります。
この行動は、犬が家族の一員として食事の時間を共有したい、または人間の食事に興味を持っていることを示しているでしょう。
しかし、これには注意が必要です。
犬にとって摂取することが適切でない食材も多いため、飼い主としては食事の際は犬用の食材の提供や、正しい位置での待機を教えることが重要です。
ベットに入って寝る
人間のベットは、犬にとっても非常に魅力的な場所の一つです。
柔らかく、暖かいベットは、安心感を与え、飼い主の匂いが残る場所として犬にとってはリラックスできる空間となります。
一緒に寝ることで飼い主との絆を深めることもできますが、犬種や健康状態によっては一緒に寝ることが適切でない場合もあります。
清潔を保つこと、犬の健康状態を確認することを心がけ、最適な睡眠環境を整えることが大切です。
飼い主さんの問いかけに吠えて返事をする
犬は飼い主の声色や言葉のニュアンスを非常に敏感に捉えます。
そのため、飼い主が質問をしたときや話しかけたときに、犬が吠えたり、頭を傾げるなどの行動で返事をしているように見えることがよくあります。
これは犬が人間の言葉を完全に理解しているわけではなく、声のトーンやリアクションを通じてコミュニケーションを試みている場合があります。
このような瞬間は、犬と飼い主との間の信頼関係や絆を感じることができ、一緒に過ごす喜びの一つと言えるでしょう。
人間の食べているものを欲しがる
犬は、飼い主や家族が食卓で食事をしているとき、その横でじっと食べ物を見つめたり、催促のしぐさを示すことがあります。
犬が新しい味や香りに興味を持ち、人間の食べ物に対する欲求が高まることを示しています。
しかし、犬にとって安全でない食材や調味料が多数存在するため、人間の食事をそのまま与えることは避けるべきです。
飼い主としては、犬の食べられる食材を正しく知っておくことで、愛犬の健康を守ることが大切です。
鏡に写っている姿を自分と思わない
家の中で犬が鏡の前に立ち止まり、その中の映像に興味津々で反応する姿を見たことがあるかもしれません。
多くの犬は鏡に映る自分の姿を別の犬と認識しており、反応の仕方も様々です。
中には好奇心から鼻を近づけて匂いを嗅ぐ犬や、反対に警戒して吠える犬もいます。
犬は飼い主さんのことをどう思っているのか
犬と人との関係性は、長い共同生活の中で形成されてきました。
その結果、犬は飼い主に対してどのような認識を持っているのでしょうか。
以下では、犬が飼い主をどのように見ているのか、2つの視点を中心に解説します。
- 仲間と思っている
- リーダーだと思っている
仲間と思っている
犬は、飼い主や家族を「群れの一員」として認識していると広く考えられています。
自然界の犬たちは群れを形成し、協力して生きていく習性があります。
そのため、家庭の中でも犬は飼い主や家族を仲間、つまり群れの一部として接している場合があります。
これは、犬が飼い主の帰宅を喜ぶ様子や、家族との共同生活を楽しむ姿から感じられます。
リーダーだと思っている
犬は、飼い主を「リーダー」として認識している場合もあります。
群れを持つ動物としての犬は、リーダーシップを持った個体が群れを指導することを自然と理解しています。
そのため、飼い主が適切な指示やリーダーシップを示すことで、犬は飼い主を頼りにし、安心感を得ることにつながります。
このリーダーシップは、犬との訓練や日常の生活の中での飼い主の態度によって形成されることが多いです。
犬を人間扱いするのは良くない
犬は人間の親密なパートナーとして長い間我々と生活を共にしてきました。
そのため、彼らを家族の一員として大切に思う飼い主さんも多いでしょう。
しかし、犬をあまりにも人間のように扱うことには注意が必要です。
以下に、犬を人間扱いすることのリスクを2つの視点から紹介します。
- 衛生的によくない
- 飼い主さんが主導権を握るためにも良くない
衛生的によくない
犬は基本的に外を歩き回る動物で、様々な細菌と接触することが日常的にあります。
そのため、人間と同じように食卓に座らせたり、人の食器を使わせたりすることは、食材の汚染のリスクを高めることに繋がります。
また、犬自身の健康を考えても、人間用の食材や調味料は犬の体に合わない場合が多く、健康を害する恐れがあります。
飼い主さんが主導権を握るためにも良くない
犬を人間扱いしすぎることで、犬との間に適切なリーダーシップ関係が築けなくなることがあります。
犬は群れを形成する動物であり、リーダーを必要としています。
飼い主がそのリーダーの役割を果たさない場合、犬は自らリーダーシップを取ろうとし、家庭内での問題行動が増加することも考えられます。
犬との良好な関係を維持するためにも、飼い主としての責任と主導権を持つことが大切です。
犬に人間と同じ扱いをするのは避けよう
犬が人間だと思っているかどうかの科学的証拠は明確ではありませんが、犬が時々人間のような行動をすることから、飼い主の中にはそう感じる人もいるでしょう。
犬が自分のことを人間だと思ってるように見える行動は以下のとおりです。
- ソファーに座ってテレビを見ている
- 子供に嫉妬しているような表情を見せる
- 食卓の席に座る
- ベットに入って寝る
- 飼い主さんの問いかけに吠えて返事をする
- 人間の食べているものを欲しがる
- 鏡に写っている姿を自分と思わない
また、犬を犬を人間扱いするのは良くない理由は以下のとおりです。
- 衛生的によくない
- 飼い主さんが主導権を握るためにも良くない
犬がどのように思っているのか気になっていた人は、ぜひ参考にしてください。
なお、当サイト(いぬの読みもの)では他にも犬のコラム記事があります。
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