「世界一高い犬は何犬?」
「そもそもなぜ犬の価格はどうやって決めるの?」
「日本犬で1番高い犬は?」
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
結論、世界一高い犬は、中国原産の「チベタン・マスティフ」で、2億円の価格で迎え入れられました。
ただし、なぜそこまでの価格がつくのか、そもそも犬の価格はどのようにして決められているのか気になりますよね。
そこで今回は、世界一高い犬トップ10を紹介するとともに、犬の価格が高くなる・安くなる理由、犬の価格の決まり方を紹介します。
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世界一高い犬トップ10
以下では、世界一高い犬トップ10を紹介します。
- チベタン・マスティフ【最高額2億円】
- サモエド【35万円〜110万円】
- イングリッシュ・ブルドッグ【20万円〜110万円】
- ローシェン【25〜90万円】
- ロットワイラー【25万円〜80万円】
- ブル・マスティフ【30万円〜50万円】
- アザワク【30万円〜50万円】
- エジプシャン・ファラオ・ハウンド【30万円〜40万円】
- ジャーマン・シェパード【約30万円】
- サルーキ【約25万円】
1.チベタン・マスティフ【最高額2億円】
原産国 | 中国 |
価格 | 80万円~2億円 |
平均体高 | 66cm~76cm |
平均体重 | 約60kg~80kg |
平均寿命 | 10歳~15歳 |
チベタン・マスティフは、チベット高原地帯で古くから飼われている大型犬です。
価格は80万円〜となっていますが、2014年には約2億円の価格がついたこともあり、その後も数千万円〜1億円で迎え入れられるほど高値がつく犬種となっています。
体重は60kg以上にも達し、ブラックやゴールデン、レッドなどの毛色が特徴的。
チベタン・マスティフは厳しい自然環境で家畜を守る番犬としての役割を果たしてきたため、警戒心が強く、テリトリー意識が強く残っています。
ダブルコートで厚い毛でもあるため、定期的なケアが必要なだけでなく、関節問題など大型犬特有の健康課題にも注意が必要です。
飼うためには、適切なトレーニングが求められるため、初心者にはおすすめできませんが、十分なケアと理解をもって接すれば、家族を深く愛する信頼のパートナーとなります。
2.サモエド【35万円〜110万円】
原産国 | ロシア |
価格 | 35万円〜110万円 |
平均体高 | 50cm〜60cm |
平均体重 | 15kg〜30kg |
平均寿命 | 12歳〜14歳 |
サモエドは、もともとロシアのサモエド族によって飼われていたことが名前の由来となっており、日本には数十頭ほどしかいない希少な犬種です。
平均価格は、35万円〜となっていますが、個体によっては100万円以上することも珍しくありません。
サモエドは、シベリアの過酷な寒冷地で、そりを引っ張る役割や家畜の番をしてきた犬種で、筋肉質で活発で遊び好きな性格をしています。
最大の特徴である白い毛は、暖かさをキープする役割を果たしています。
フレンドリーな性格で、子供や他の動物たちともすぐに仲良くなることができるため、比較的初心者の方でも飼いやすいと言えます。
3.イングリッシュ・ブルドッグ【20万円〜110万円】
原産国 | イングランド |
価格 | 20万円〜110万円 |
平均体高 | 30cm~61cm |
平均体重 | 18kg~25kg |
平均寿命 | 8歳~10歳 |
イングリッシュ・ブルドッグは、独特の顔立ちとがっしりとした体格が特徴的な中型犬です。
平均価格は20万円〜となっていますが、健康状態や容姿によっては100万円以上の価格がつく犬種となっています。
イングリッシュ・ブルドッグの起源はイングランドで、名前の「ブル」は、18世紀ごろに牛と犬(現在のブルドッグ)を戦わせていたことが由来と言われています。
しかし現在のイングリッシュ・ブルドッグは、過去の激しい性格とは裏腹に、穏やかで愛情深く、人間が大好きです。
飼い方には注意が必要で、ブルドッグは短い鼻と平らな顔のため、高温や湿度には弱く、過度な運動や暑さは避ける必要があります。
また、体型や顔の特徴から、息がしづらいなどの一部健康上の問題を持っていることでも知られており、定期的な健康チェックや適切なケアが必要です。
4.ローシェン【25〜90万円】
原産国 | フランス |
価格 | 25〜90万円 |
平均体高 | 25cm~33cm |
平均体重 | 4kg〜8kg |
平均寿命 | 13歳~14歳 |
ローシェンは、フランス語で「ライオン」を意味する「lion」と、ドイツ語で「小さな犬」を意味する「chen」が名前の由来となった小型犬です。
平均価格は、25〜90万円となっています。
ローシェンは、活発で好奇心旺盛で人間のことが大好きで、家族との絆を非常に深く感じ、人懐っこい性格が特徴的です。
知能が高く、トレーニングも比較的容易ですが、繊細な一面も持っているため、やさしく、ポジティブな方法でのしつけが推奨されます。
5.ロットワイラー【25万円〜80万円】
原産国 | ドイツ |
価格 | 25万円〜80万円 |
平均体高 | 56cm~69cm |
平均体重 | 35kg~60kg |
平均寿命 | 8歳〜10歳 |
力強い骨格と筋肉質の体が特徴的な大型犬のロットワイラー。
平均価格は、25万円〜80万円となっています。
ロットワイラーの起源は、古代ローマ時代で、軍の犬や家畜の番犬として使用されていました。
そのため、人間にとても忠実で、しっかりとした体格を持っているのです。
性格は、家族を非常に深く愛する犬で、知能が高く、警察犬や救助犬、ガード犬としても活躍しています。
6.ブル・マスティフ【30万円〜50万円】
原産国 | イングランド |
価格 | 30万円〜50万円 |
平均体高 | 61cm~69cm |
平均体重 | 40kg〜60kg |
平均寿命 | 8歳~10歳 |
ブル・マスティフは、その堂々とした姿と力強さで知られる大型犬種です。
価格は、30万円〜50万円となっています。
マスティフとブルドッグの交配により誕生した犬種で、その歴史は19世紀のイギリスにまで遡り、もともとは家畜を盗む者から財産を守るための番犬として育てられていました。
大きな頭部と筋骨隆々とした体が特徴的で、その表情は優しさと猛々しさを併せ持っています。
性格としては、ブル・マスティフは非常に愛情深く、家族を深く愛する犬です。
ただし番犬としての過去があることからも、自分の家族やテリトリーを守る本能が非常に強く、警戒心が強い点には注意が必要です。
7.アザワク【30万円〜50万円】
原産国 | イギリス |
価格 | 30万円〜50万円 |
平均体高 | 61cm~69cm |
平均体重 | 41kg~59kg |
平均寿命 | 10歳~12歳 |
アザワクは、イギリスを原産地とする大型犬です。
価格は、30万円〜50万円となっています。
スリムで流線形の体型と長い脚を持つアザワクは、足の速さと持久力を活かした狩猟を得意としていました。
独立心が強く、自らの意志をしっかりと持っているため、しつけを行う際には、意志を理解し、尊重する必要があります。
ただし、基本的には人間が好きなので、家族に対しては非常に愛情深く接してくれます。
しかし、見知らぬ人や他の犬種に対してはやや警戒心を持つことがあるため、トレーニングは早い段階で行うと良いでしょう。
8.エジプシャン・ファラオ・ハウンド【30万円〜40万円】
原産国 | マルタ |
価格 | 30万円〜40万円 |
平均体高 | 53cm~64cm |
平均体重 | 18kg~27kg |
平均寿命 | 12歳〜14歳 |
エジプシャン・ファラオ・ハウンドは、その名の通り、古代エジプトの王家や高貴な身分の人々に愛されていた歴史のある犬種です。
平均価格は、30万円〜40万円となっています。
神々の守護者としての役割や狩猟のパートナーとして活躍していたことから、その美しさと能力は古代の壁画や彫刻にも記録されています。
ファラオ・ハウンドは活発で知的なだけでなく、感受性が高いとされます。
家族に対して愛情深く、また遊ぶことを非常に好む犬種である一方で、独立心も強く、自分の領域や縄張り意識が高いため、初対面の人や動物にはやや警戒心を見せることもあります。
9.ジャーマン・シェパード【約30万円】
原産国 | ドイツ |
価格 | 約30万円 |
平均体高 | 61cm~66cm |
平均体重 | 22kg~40kg |
平均寿命 | 9歳〜13歳 |
ジャーマン・シェパード(ドイツ語で「ドイツの羊飼い犬」の意)は、その名前の通りドイツ原産の犬種で、20世紀初頭から世界中で非常に人気のある犬種です。
平均価格は、約30万円〜となっています。
ジャーマン・シェパードは、元々羊を誘導する羊飼い犬としての役割から、現在では警察犬、軍用犬、盲導犬、検索救助犬など、多岐にわたる分野で活躍しています。
忠誠心が強く、知的で献身的な性格のため、訓練がしやすい犬種です。
家族に対して非常に守護的で、そのテリトリーに対する警戒心が強いため、早い段階での社交訓練や環境への慣れが重要。
適切な運動と刺激がないと、ストレスや不安を感じやすい傾向があるため、毎日散歩に連れて行くことが必須です。
10.サルーキ【約25万円】
原産国 | エジプト |
価格 | 約25万円 |
平均体高 | 58cm~71cm |
平均体重 | 20kg~25kg |
平均寿命 | 12歳〜14歳 |
サルーキは、エジプト古代から存在する歴史的な犬種であり、砂漠でのハンターとして活躍していました。
平均価格は、約25万円〜となっています。
狩猟で活躍した犬であるため、スリムな体型で、足が非常に速く、持久力もあります。
サルーキは、非常に独立心が強く、プライドが高いとされているものの、人懐っこく、愛情深い点が特徴的です。
アクティブでエネルギッシュな一方で、家の中では静かで穏やかに生活してくれます。
適切な運動を与えれば、家の中でも十分に飼える犬種です。
犬の価格が高くなる・安くなる理由
同じ犬でも、なぜここまで値段が変わるのか疑問に感じたことがある方も少なくないでしょう。
以下では、犬の価格が高くなる・安くなる理由を解説します。
- 容姿や健康状態が理想的だと値段が高くなる
- 容姿や健康状態が理想ではないと値段が安くなる
- ブームによっても犬の価格は変わる
容姿や健康状態が理想的だと値段が高くなる
犬の価格にはさまざまな要因が影響しますが、その中でも、外見や健康状態は大きな要因の1つです。
美しい容姿や健康的な体の犬は、飼い主の理想を満たすことができるため、需要が高まります。
このような理想的な容姿や健康状態の犬は、中々市場に出てこないことも多く、供給が追いつかない場合は価格が上昇することが多いです。
また、特定の毛色や血統によっても、価格が高く設定されることが一般的です。
容姿や健康状態が理想ではないと値段が安くなる
理想的でない容姿や健康状態の犬は、価格が低く設定されることが一般的です。
一定の基準をクリアできない犬は、購入希望者が少なくなるため、ブリーダーやペットショップが価格を下げて販売を促進しようとします。
特に長期間、店頭にいると、さらなる値下げがされることもあります。
ブームによっても犬の価格は変わる
犬の価格は、時期や流行によっても大きく変動します。
特定の犬種が流行ると、その犬種の価格が一時的に上昇することがあります。
また、人々の生活スタイルの変化に伴い、好まれる犬種の特性も変わることも。
例えば、何らかの理由で室内での生活が増えた際には、小型犬や室内での飼育に適した犬が人気を集めることが考えられます。
反対に、セキュリティを重視する家庭では、番犬としての役割を果たす大型犬が選ばれる傾向があります。
上記の理由により、犬の価格は一定ではなく、多様な要因によって変動します。
飼い主としては、価格だけで選ばないよう心がけることが大切です。
そもそも犬の価格はどうやって決まる?
上記では、犬の価格が変わる理由を紹介しましたが、そもそも犬の価格は誰がどのように決めているのでしょうか。
以下では、犬の価格の決め方を紹介します。
- ペットショップやブリーダーが自由に決められる
- ペットショップでの価格の決め方
- ブリーダーによる価格の決め方
ペットショップやブリーダーが自由に決められる
犬の価格は一概に一律ではありません。
確かに、特定の犬種には一般的な価格帯がありますが、実際の価格はペットショップやブリーダーの裁量で変動します。
販売価格は、犬の血統、健康状態、外見、そして市場の需要供給に基づいており、繁殖から最終的な販売までのコストや付加価値を考慮して設定されます。
ペットショップでの価格の決め方
多くの人々は新しいペットを家族の一員として迎える際、ペットショップを利用します。
ペットショップでの犬の価格は、ブリーダーからの購入価格に上乗せして定められることが一般的です。
上乗せの部分には、店舗の運営費、従業員の給与、犬の日々の飼育費などが含まれます。
そのため、ペットショップで犬を購入する場合、ブリーダー直接からの購入よりも価格が高くなることが一般的となっています。
ブリーダーによる価格の決め方
初めて犬を迎えるという方は、ペットショップを経由することが一般的ですが、ブリーダーから直接迎え入れる方法もあります。
ブリーダーが設定する価格は、繁殖に伴う費用をベースにしており、犬の健康や血統、特色を考慮して価格が加算されることもあります。
ただし、ブリーダー業界には良心的なものから、問題を抱えるものまでさまざま存在するため、購入の際には事前のリサーチが必要です。
また、法の改正により、ブリーダーとしての条件や基準が厳しくなっており、これが価格にも影響を与えることが考えられます。
価格が安い犬種
以下では、一般的に安いと言われている犬種を紹介します。
- マルチーズ【5万円〜20万円】
- 柴犬【10万円〜30万円】
- ポメラニアン【15万円〜30万円】
マルチーズ【5万円〜20万円】
原産国 | 中央地中海沿岸地域 |
価格 | 5万円〜20万円 |
平均体高 | 20〜25cm |
平均体重 | 3.2kg |
平均寿命 | 13歳 |
原産地は地中海地域が原産地の、文献や絵画などにも残されている古くから愛されてきたマルチーズ。
平均価格は、5万円〜20万円となっています。
体重は成犬で2kgから4kg程度の小型犬であり、長く伸びる毛が特徴的です。
この美しい毛は定期的なブラッシングやトリミングが必要ですが、無駄吠えが少なく、抜け毛も少ないため、アパートやマンションでも飼育しやすい犬種です。
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柴犬【10万円〜30万円】
原産国 | 日本 |
価格 | 10万円〜30万円 |
平均体高 | 36cm〜40cm |
平均体重 | 8〜10kg |
平均寿命 | 14歳 |
柴犬は、日本原産の犬種で、日本の伝統的な風情を持つ美しい犬として広く知られています。
価格は、10万円〜30万円となっています。
体重は約8kgから12kg程度で、中型犬に分類され、被毛はショートヘアで、抜け毛が多いことも特徴の一つ。
健康面では、比較的丈夫な犬種ではありますが、遺伝的な病気も存在するため、定期的な健康チェックが必要です。
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ポメラニアン【15万円〜30万円】
原産国 | ドイツ |
価格 | 15万円〜30万円 |
平均体高 | 18cm~20cm |
平均体重 | 2kg前後 |
平均寿命 | 13歳 |
ポメラニアンは、小型の愛玩犬として非常に人気のある犬種です。
価格は、15万円〜30万円となっています。
ポメラニアンの名前は、原産地であるヨーロッパのポメラニア地方に由来しています。
ポメラニアンの最大の特徴は、ふわふわとした長い被毛と、小さな体に対して大きな瞳を持つ、愛らしい顔立ちです。
成犬でも体重は約2kgから3.5kg程度と非常に小さく、コンパクトな体にたくさんの毛が生えているため、まるでぬいぐるみのような外見をしています。
好奇心旺盛で、社交的な性格であり、愛情深く、飼い主や家族との絆を大切にする一方で、少し気が強い面も持ち合わせています。
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世界一高い犬に関連したよくある質問
以下では、世界一高い犬に関連したよくある質問を紹介します。
- 日本犬で1番高い犬は?
- チベタン・マスティフを飼っている人はどんな人?
- チベタン・マスティフはなぜ高いの?
日本犬で1番高い犬は?
日本犬で高い価格がつく犬は「柴犬」「秋田犬」などが挙げられます。
特に柴犬の中でも豆柴は、80万円もの価格で迎え入れられたこともあるほどです。
チベタン・マスティフを飼っている人はどんな人?
チベタン・マスティフは、大きな体格と威厳のある外見から、世界各地で非常に人気のある犬種となっています。
チベタン・マスティフは、希少な犬種であり、世界一の価格がつくことからも富裕層の方が飼っている傾向にあります。
チベタン・マスティフはなぜ高いの?
かつてはチベットの僧侶たちによって寺院の守護として飼われていたチベタン・マスティフは、その歴史的背景や神聖視される存在であることから、非常に高い価値となっています。
また、純血種のチベタン・マスティフは非常に希少で、特に紅色や黒金色の個体は高値で迎え入れられます。
その他、大きな体格や長く美しい毛、強い守護本能など、多くの特徴が価格を高騰させる要因となっています。
犬の価格は様々な要因で決められる
今回は、世界一高い犬トップ10、犬の価格が高くなる・安くなる理由、犬の価格の決まり方を紹介しました。
世界で1番高い価格で迎え入れられたチベタン・マスティフは2億円という事実には驚きますよね。
上述したように、犬の価格は、血糖やブーム、健康状態など様々な要因によって決められます。
ただし、価格が高い・安い関係なく、迎え入れた際には様々なコストも発生します。
安易に犬を迎え入れるのではなく、しっかりとコストを計算した上で迎え入れましょう。