寒くないのに震えていたり、震えが止まらなかったりと、心配になる飼い主さんもいるでしょう。
犬が震えるのは寒さ以外にも理由があり、場合によってはわざと震えているとも考えられます。
この記事では、犬が震えるのがわざとなのか、ストレスや病気などの他の原因の可能性があるのかを解説します。
愛犬のために参考にしてくださいね。
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犬ってわざと震えることがあるの?
犬が震えていると、飼い主にとって心配ですね。
犬が震えるのはわざとの場合があり、震えると〇〇してもらえると期待しているケースもあるでしょう。
ただ、体調が悪い場合もあるため、どうして震えているのかを探る必要があります。
震える行動にはさまざまな理由があり、それぞれの状況に基づいて必要な対処を考えると良いでしょう。
犬が震えるときに考えられる理由
犬が震えるときに考えられる理由は7つ考えられます。
- 理由①.不安だから
- 理由②.寒いから
- 理由③.構ってもらいたいから
- 理由④.ストレスを抱えているから
- 理由⑤.病気で体調が悪いから
- 理由⑥.加齢によるもの
- 理由⑦.嬉しくて興奮しているから
どの理由で震えているのか、しっかり観察しましょう。
理由①.不安だから
犬は不安や緊張感を感じると震えるケースがあります。
例えば、新しい環境や初対面の人などに慣れる前や、珍しい音や大きな音に驚いたときに、不安を感じるでしょう。
何に不安を感じているのか、観察すると良いですね。
理由②.寒いから
犬は寒さに敏感であり、体温を維持するために震えるケースがあります。
特にチワワ・グレイハウンド・ラブラドールレトリバー・ゴールデンレトリバーなど、寒さに弱い犬種もいるため、室温に注意すると良いでしょう。
寒冷地で過ごす時や冬に屋外に連れ出す時は、震えて体温を上げようとする場合があります。
理由③.構ってもらいたいから
犬は構ってもらいたいときに震えるケースがあります。
震えた時におやつをもらった、撫でてもらえたなどの経験があれば、構ってほしさに震えるでしょう。
注意を引くためにわざと震えて、飼い主に対して自分の存在や欲求を伝えているのです。
理由④.ストレスを抱えているから
不安な状況に直面すると、ストレスを感じて震えるケースがあります。
例えば、知らない犬や人との出会い、家族の喧嘩、引っ越し後の環境の変化などが原因で、ストレスを感じる場合があるでしょう。
何にストレスを感じているのか探り、ストレスを軽減してあげる必要があります。
理由⑤.病気で体調が悪いから
病気や体調不良で震えているケースがあります。
どこか痛みを感じて震えたり、痙攣が起きていたりと、体の異常の表れでしょう。
要因に直接対応するためにも、動物病院に連れていき診断してもらうべきですね。
理由⑥.加齢によるもの
犬は加齢によって筋力が低下したり、体温調節が難しくなったりするため、震えがみられるケースがあります。
シニア犬にはよく見られるため、寒くないように室温の調整や毛布をかけてあげると良いでしょう。
理由⑦.嬉しくて興奮しているから
犬は嬉しくて興奮すると、体全体で震えて喜びを表すケースがあります。
例えば、留守番をしていて飼い主が帰ってきたら、走って迎え、全身で震えながら喜ぶでしょう。
全身で喜んでくれると嬉しいですね。
震えているときの解決策
震えているときには、次の解決策を試すと良いでしょう。
- 動物病院へ連れて行く
- 室内の気温を上げる
- 運動やスキンシップでストレスを緩和してあげる
動物病院へ連れて行く
犬が異常な震えを示す場合や他の症状もある場合は、獣医師への相談が重要です。
震えだけではなく、嘔吐や身体を痛がる症状、高い声で「キャンキャン」鳴くなど、普段と異なる様子が見られたら、速やかに診察と適切な治療を受けましょう。
室内の気温を上げる
寒さが原因で震えているのであれば、室内の気温を上げて過ごしやすいように配慮しましょう。
特にシングルコートや小型犬など冬が苦手な犬種もいるため、暖房器具で室温を管理したり、ブランケットを用意したりして暖めてあげると良いですね。
運動やスキンシップでストレスを緩和してあげる
ストレスが原因で震えているのであれば、運動やスキンシップでストレスを緩和してあげると良いでしょう。
飼い主さんとコミュニケーションをとって愛情を受けると、安心して過ごしやすくなる子もいます。
震えの原因となっているストレスが何かを探り、改善するのも良いでしょう。
犬の震えと同時に見られる危ない症状
犬の震えと同時に他の症状が見られたら、身体に異変が起きているサインです。
- 発作を起こしている
- 発熱している
- 下痢・嘔吐している
上記のような危ない症状が見られたら、速やかに獣医師に相談しましょう。
発作を起こしている
震えと同時に発作を起こしている場合は、てんかんや脳腫瘍などの病気が考えられます。
この場合の震えは、「痙攣」であり、足をぴんと伸ばした状態で意識障害を起こしているため、早めに獣医師に診てもらいましょう。
また、痙攣の様子で顔のひきつりや失禁などの様子があれば、細かくメモをとるか、動画に収めておくと診察の役に立ちます。
発熱している
犬の平熱は38~39度ですが、39.5度を超えた場合は発熱と判断できます。
いつもよりぐったりして食欲がない、耳や足先が熱い、呼吸が荒くしんどそうなど、異なる様子が見られたら熱があると疑っても良いでしょう。
体内で炎症や感染が進行している可能性があり、40度を超えると危険な状態となるため、早めに獣医師の診断を受ける必要があります。
下痢・嘔吐している
震えに加えて下痢や嘔吐を伴う場合は、消化器系の問題が考えられます。
下痢や嘔吐に加えて発熱もあれば、ウイルス感染や寄生虫などの要因もあり危険です。
消化不良、食中毒、炎症性腸疾患などあらゆる病気が原因となっている可能性もあるため、症状が続く場合は獣医師に相談しましょう。
震えている時に考えられる病気
震えている時には次のような病気が考えられます。
- 脳に障害がある
- 臓器に問題がある
- ヘルニアや怪我によるもの
愛犬がどんな痛みや不調で辛いのか知って改善するために、獣医師に判断や処置をしてもらいましょう。
脳に障害がある
脳炎やてんかんなど脳の障害が原因の場合、単に震えるだけではなく、「痙攣」を起こす可能性も考えられます。
痙攣状態の場合、ぶつかって怪我をしないように広い場所を確保し、どのような様子か撮影をすると良いでしょう。
痙攣が落ち着いたら、速やかに獣医師へ動画を提供して診断してもらうと良いですよ。
臓器に問題がある
臓器に問題があり、震えを起こすケースもあります。
腎臓、肝臓、甲状腺など体のどこかに異常がある可能性があり、震え以外にも別の症状が見られるでしょう。
いつもと違う様子が見られたら早めに獣医師に相談し、悪化を防ぐ必要があります。
ヘルニアや怪我によるもの
脊椎や関節のヘルニア、骨折や筋肉の損傷などの怪我による痛みで、震えが起きるケースもあります。
足を引きずっていたり、触ると痛がったりするのであれば、痛みを感じている証拠です。
むやみに触らず、早めに獣医師に診察してもらいましょう。
まとめ
犬が震える理由はさまざまあり、なぜ震えているのか原因を考える必要があります。
わざと震えているのであれば、特に問題はないですが、ストレスや病気が理由で震えているのであれば獣医師による対応が求められます。
いつもと異なる様子があれば、獣医師に診断してもらい、愛犬の健康を守ってあげましょう。