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何もないのに突然犬が吠える原因は?効果的なしつけとやってはいけない対策も紹介

編集者:いぬの読みもの編集部 まさき(取得資格:「犬の管理栄養士」)

何もないのに突然犬が吠える原因は?効果的なしつけとやってはいけない対策も紹介

「何もないのに犬が吠えるのはなぜ?」
「犬が吠える際のしつけや対策が知りたい」

このように思われている方も多いのではないでしょうか。

犬は、人間に比べて五感が鋭い生き物であるため、人間が感じられていない音や匂いに対して吠えている場合があります。

ただし、犬が吠える理由は五感が鋭いだけではなく、ストレスを感じていたり、何かを要求している場合も。

また、吠えているからと言って、無闇に叱ってしまっては犬から不信感を抱かれてしまう恐れもあります。

だからと言って、叱らずに放置していては近所迷惑にもなりかねません。

そこで今回は、何もないのに犬が吠える理由を紹介するとともに、効果的なしつけや対策、やってはいけないしつけや対策を紹介します。

何もないのに犬が吠えていることにストレスを感じている方、これから犬を迎えようとされている方はぜひ参考にしてください。

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何もないのに犬が吠える6つの理由

何もないのに犬が吠える6つの理由

犬が何もないように見える状況で吠える背後には様々な理由があります。

以下では、何もないのに犬が吠える6つの主な原因を詳しく解説します。

何もないのに犬が吠える6つの理由
  • 興奮している
  • 警戒している
  • 要求している
  • ストレスを感じている
  • 気になる匂いを嗅ぎ取ろうとしている
  • 遠吠え

興奮している

犬が過度に興奮すると、その気持ちを表現する手段として吠えることがあります。

特に、飼い主の帰宅時や訪問者が来たときなど、その興奮を抑えることが難しい状況で吠えてしまう犬が多い傾向にあります。

対策としては、犬の興奮を落ち着かせるために、静かに待ち、冷静なアプローチを心掛けることが効果的です。

警戒している

犬はテリトリーを守る動物であり、不審な音や人、動物が近づくと、その存在に警戒し吠えることがあります。

このような吠えは、テリトリーを守るためのものとして自然な行動であり、飼い主としては犬の警戒心を適切にコントロールするトレーニングが求められます。

要求している

犬が何かを求めて吠える行動を「要求吠え」と呼びます。

おやつや遊んで欲しい時、かまってほしい時に吠える場合がこれに該当します。

対処法としては、吠えることでその要求が叶わないことを犬に理解させる練習が重要です。

ストレスを感じている

犬がストレスを感じると、その不快感を吠えることで発散しようとすることがあります。

その原因は、運動不足や環境の変化、飼い主とのコミュニケーションの不足など様々です。

このような場合、犬のストレスの原因を早急に見つけ出し、解消するアプローチが求められます。

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気になる匂いを嗅ぎ取ろうとしている

犬の嗅覚は非常に鋭く、遠くの匂いや異物の臭いを嗅ぎ取ることができます。

その際、興味や好奇心から吠えることがあります。

このタイプの吠えは、犬の探求心を尊重し、散歩や環境の変化でその興味を満たすことで、自然と吠える頻度が減少することが期待されます。

遠吠え

遠くの音や他の犬の遠吠えに反応して、犬自身も遠吠えをすることがあります。

これは犬の本能的な行動であり、特定の理由や意味は必ずしもないことが多いです。

このような場合、犬を無理に静かにさせるのではなく、適切なしつけや環境を変化させることで気を引く手法が有効とされています。

何もないのに犬が吠える際の対策・しつけ

何もないのに犬が吠える際の対策・しつけ

犬が無用に吠える原因は多岐にわたりますが、その背後にはしっかりとした理由が存在します。

以下では、何もないのに犬が吠える際の効果的な対策・しつけの方法を4つ紹介します。

何もないのに犬が吠える際の対策・しつけ
  • 反応しない
  • 嫌な音を出す
  • 日常的にコミュニケーションを取る
  • クレート・トレーニングを行う

反応しない

何もないのに犬が吠えたとき、飼い主が大きな反応を示すと、その反応を求めて犬が再び吠える可能性が高まります。

犬は、吠えることで飼い主の注意を引きたいと考えている場合もあるため、吠えた時に無視するか、冷静に対応することが大切です。

ただし、これは要求吠えのみに適用される方法であり、警戒や興奮のための吠えには別のアプローチが必要です。

嫌な音を出す

犬が無駄吠えを始めた際、気を引くための嫌な音を出す方法も効果的です。

専用の吠え防止ツールや、掃除機、缶に石や小銭を入れて振るなどの簡易的な方法が考えられます。

重要なのは、音を出すタイミングで、犬が吠え始めた瞬間にすぐに音を鳴らすことです。

これにより、犬は吠える行動と嫌な音が関連していると感じ、吠えることのネガティブな結果を学び取ります。

日常的にコミュニケーションを取る

犬が吠える背後には、ストレスや不安、退屈などの感情が隠れていることがよくあります。

そのため、日常的に犬とのコミュニケーションを深めることで、これらの感情を和らげることができます。

たとえば、愛犬との散歩や遊びを増やす、犬の好きなトリーツやおもちゃを使って遊ぶなど、愛犬との時間を大切にすることが重要です。

クレート・トレーニングを行う

クレートトレーニングとは、犬が自分の安全でプライベートな場所として認識するスペース(クレートやケージ)を与えて安心させるトレーニング方法です。

クレート内は犬のリラックスできる場所として位置付け、犬が吠えたり興奮したりした際に、クレート内に入れることで、吠える行動を抑制します。

ただし、クレート・トレーニングを行う際は、犬がクレート内をポジティブに捉えるように、トレーニングを進めることが大切です。

罰としてクレートを使ってしまうと、安全な場所としての認識が薄れるだけでなく、精神的・身体的ストレスに繋がります。

クレートの選び方としては、立ったり、寝返りを打ったりできるサイズや通気性の良いものを選ぶことが重要です。

クレートトレーニングは、適切に行うことで犬の安心感を増やし、飼い主との関係をより良好にする手助けとなります。

しかし、その方法や継続性、愛情をもってアプローチすることが成功の鍵となります。

何もないのに犬が吠える際にやってはいけない対策・しつけ

何もないのに犬が吠える際にやってはいけない対策・しつけ

犬の吠える行動には、さまざまな原因や背景があります。

叱ることで解消するのは難しく、時には逆効果となることも。

以下では、犬が無駄吠えをする際に避けるべき対策やしつけの方法を解説します。

何もないのに犬が吠える際にやってはいけない対策・しつけ
  • 名前を呼んで叱る
  • 後で叱る
  • 叱ってばかりのしつけ
  • 暴力

名前を呼んで叱る

犬が吠えるたびに名前を呼びながら叱ると、犬は自分の名前と叱られる行為がリンクするようになる可能性があります。

その結果、名前を聞くだけで緊張や恐れを感じるようになり、飼い主との信頼関係が損なわれる恐れも。

名前は、犬の注意を引きたいときや、ポジティブな状況で呼ぶようにしましょう。

後で叱る

犬は発生した出来事をすぐに忘れてしまいます。

そのため、状況や行動とその結果との間に時間があると、その2つの関連性を理解できません。

したがって、数分もしくはそれ以上の時間が経過した後で叱るのは、犬にとって混乱を招く可能性があります。

楽しそうな雰囲気で叱る

犬は飼い主の声のトーンや態度、表情からその気持ちを読み取ります。

もし、楽しそうな雰囲気や笑顔で叱ると、犬はその行動が喜ばれていると誤解する可能性があります。

その結果、無駄吠えが増えることも考えられます。

叱ってばかりのしつけ

犬が何かを学ぶ上で、ポジティブリインフォースメント(正の強化)が非常に効果的です。

叱るだけのしつけでは、犬は何が正しく、何が間違っているのかを理解するのが難しくなります。

代わりに、良い行動をした際には褒めて報酬を与えることで、正しい行動を促していきましょう。

暴力

暴力は、どんな状況下でも避けるべきです。

暴力的なしつけは、犬の心身に深刻なダメージを与え、飼い主との信頼関係を完全に失ってしまいます。

また、これにより犬が攻撃的になるリスクも高まります。

問題行動の背後にある原因を理解し、愛情をもって対応することが最も重要です。

犬が吠える際に叱り方を間違えると起こること

犬が吠える際に叱り方を間違えると起こること

犬との日常で発生する問題行動のひとつに、無駄吠えがあります。

しかし、飼い主として正しい叱り方ができないと、逆に犬に悪影響を及ぼしてしまうことも。

以下では、間違った叱り方が犬に与える悪影響について解説します。

犬が吠える際に叱り方を間違えると起こること
  • 飼い主に不信感を抱く
  • トラウマになってしまう
  • なぜ叱られたかを理解できずに同じことを繰り返す

飼い主に不信感を抱く

犬は基本的に飼い主を信じ、安心して生活しています。

しかし、度重なる誤った叱り方、特に怒鳴りつけるような行動は、犬との信頼関係を崩す要因となり得ます。

連続して不適切な叱り方を繰り返すと、飼い主を恐れるようになったり、不信感を持つようになってしまい、これは、愛犬との関係を深める上で非常に望ましくない状況です。

トラウマになってしまう

犬は、非常にデリケートな動物で、強い刺激や恐怖を感じる経験は深く記憶される傾向があります。

そのため、度重なる誤った叱り方は、犬の心に深い傷として残ってしまうのです。

これが繰り返されると、犬は特定の状況や行動に対して強い恐怖や不安を感じるようになり、日常生活にも悪影響を及ぼすことがあります。

なぜ叱られたかを理解できずに同じことを繰り返す

犬は発生した出来事をすぐに忘れてしまう動物です。

行動とそれに対する反応の間に時間があると、関連性をつなげるのが難しくなります。

誤った叱り方、特に時間が経った後に叱ってしまうと、犬はなぜ叱られているのかを理解できません。

その結果、同じ行動を繰り返すリスクが高まるとともに、問題行動が悪化する恐れも考えられます。

何もないのに犬が吠える際のよくある質問

何もないのに犬が吠える際のよくある質問

以下では、何もないのに犬が吠える際のよくある質問を紹介します。

何もないのに犬が吠える際のよくある質問
  • 何もないのに夜になると犬が吠える理由は?
  • 犬が何もないところを見る理由は?
  • 犬が吠える時にやってはいけないことは?

何もないのに夜になると犬が吠える理由は?

夜になると何もないのに犬が吠える場面は、多くの飼い主にとって共通の悩みとなっています。

何もないのに吠える主な原因は以下の通りです。

  • 興奮している
  • 警戒している
  • 要求している
  • ストレスを感じている
  • 気になる匂いを嗅ぎ取ろうとしている
  • 遠吠え

犬が何もないところを見る理由は?

犬の聴力は人間の6倍あり、また、音を認識できる範囲は4倍と言われています。

そのため、何もないところを見ている場合、何かしらの音をキャッチしているのかもしれません。

犬が吠える時にやってはいけないことは?

犬が吠える時にやってはいけないことは、以下の通りです。

  • 名前を呼んで叱る
  • 後で叱る
  • 叱ってばかりのしつけ
  • 暴力

間違ったしつけや叱り方をしてしまうと、逆効果、または、犬から不信感を抱かれてしまうこともあります。

吠えていることを辞めさせたいからと言って、無闇に叱ったり、しつけをしないよう注意が必要です。

何もないのに犬が吠える場合は適切なしつけが重要

今回は、犬が吠える6つの理由と、効果的なしつけ、やってはいけないしつけを紹介しました。

上述したように、犬が吠えているからと言って無闇に叱ってしまっては、犬との信頼関係が薄れてしまい、逆効果となる恐れがあります。

そのため、犬との信頼関係を損なわないよう上記で紹介した効果的なしつけ方法を参考に対処していきましょう。

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