愛犬が体を足で掻いたり、痒がっていたりすると食物アレルギーを起こしているのではと心配になるかもしれません。
犬も人間と同様に食べ物でアレルギーを引き起こす場合があります。
食物アレルギーを引き起こさないように、愛犬に合うドッグフード選びは大切です。
この記事では以下の内容について紹介します。
- 犬の食物アレルギーについて
- 犬の食物アレルギーの検査
- アレルギーになりやすい犬種
- 犬の食物アレルギー対策ドッグフードの選び方
犬の食物アレルギーが心配な飼い主さんは、ぜひ参考にしてくださいね。
【獣医師監修】ドッグフードおすすめランキング|人気137種の評判&安全性を比較
犬の食物アレルギーについて
食物アレルギーは、体内の免疫システムが食べ物をアレルゲンとして認識してしまうことによって起こると言われています。
犬の食物アレルギーについて以下の内容で紹介します。
- 犬の食物アレルギーの症状
- 犬の食物アレルギーの原因
- 犬の食物アレルギーの検査
犬の食物アレルギーの症状
犬の食物アレルギーは、皮膚の痒みや下痢などの消化器官に症状が出ることが多いと言われています。
症状がわずかな変化だと気づかないという場合もあるでしょう。
食物アレルギーかどうかを判断するためには、犬の状態を普段から観察して症状に気づいてあげることが大切です。
犬の食物アレルギーの原因
犬の食物アレルギーの多くは、食べ物に含まれるタンパク質が原因で引き起こされると言われています。
体内に入ってきた食べ物を免疫システムがアレルゲンとしてしまうことで起こってしまうというもの。
食物アレルギーの原因としてよく挙げられるのが、「鶏肉、豚肉、牛肉、小麦、トウモロコシ、大豆、卵、乳製品」などの食材です。
その他にも、ドッグフードに含まれる添加物もアレルゲンになると言われています。
犬の食物アレルギーの治療法
犬の食物アレルギーは、アレルゲンを含まないフードを与えることで改善が期待できると言われています。
しかしながら、アレルゲンの食材を含まないドッグフードへの変更だけで改善されない場合もあるでしょう。
与えるフードを変えても症状が改善されない場合、他の病気も発症している可能性も考えられるため早めに動物病院で受診するようにしてください。
犬の食物アレルギーの検査
愛犬に食物アレルギーの疑いがある場合、アレルゲンを特定することが有効だと言えます。
アレルゲン検査で食材を特定するという方法もありますが、検査には4〜7万ほどの費用がかかるのが一般的です。
アレルギーの検査の種類にはいくつかあります。
アレルギーの検査の種類
アレルギーの検査の種類は以下のようなものがあります。
- アレルゲン特異的IgE検査
- リンパ球反応試験
- 除去食試験
- 食物負荷試験
アレルゲン特異的IgE検査
血液検査によって、一度に多くの種類を検査できるというもの。
リンパ球反応試験
血液検査で、主要食や除去食などのアレルゲンを調べることができるというもの。
除去食試験
アレルギー反応を起こす可能性が低いフードを与えて、症状が改善するかを確認するというもの。
食べても問題ないフードを探し出すための試験と言われています。
食物負荷試験
アレルギー反応の原因となるフードを与えて、症状が最初にするか確認するというもの。
食物アレルギーであるかを確認するために行う試験と言われています。
検査以外のアレルゲンの特定方法
検査をせずにアレルゲンを特定する場合は、フードを与えて症状を確認するという方法です。
例えば、1種類の肉や魚が使われたドッグフードを与えてみて症状を確認するというもの。
使用されている動物性タンパク質の原材料が1種類なので、症状が起きた場合は、アレルゲンとなっている食材を確認できるかもしれません。
なお、ドッグフードの原材料にさまざまな食材が含まれている場合は、どの食材がアレルゲンとなっているか特定するのは難しいでしょう。
もし、ドッグフードを与えてアレルゲンを特定する場合は、フードの原材料がシンプルなものを選ぶのが良いです。
アレルギーになりやすい犬種
犬の中でアレルギーになりやすいと言われている犬種が複数います。
一例となりますが、アレルギーになりやすい犬種は以下のようなワンちゃんです。
- 柴犬
- ヨークシャーテリア
- シー・ズー
- フレンチ・ブルドッグ
- パグ
- ゴールデンレトリバー
- パピヨン
- ダックスフンド
他の犬種よりも比較的にアレルギーになりやすいと言われているため、普段の食後の様子を観察して、アレルギーの症状が出ていないかを確認するようにしてくださいね。
犬の食物アレルギー対策ドッグフードの選び方
食物アレルギー対策ドッグフードの選び方を3つ紹介します。
- アレルゲンになりにくい食材のフードを選ぶ
- 不要な添加物が含まれないフードを選ぶ
- 穀物アレルギーの場合はグレインフリーのフードを選ぶ
アレルゲンになりにくい食材のフードを選ぶ
食物アレルギー対策のドッグフードを選ぶ時は、アレルゲンとなりやすい食材を含まないフードを選ぶのが良いです。
犬にとってアレルゲンとなりやすい食材はいくつかあります。
鶏肉、豚肉、牛肉、小麦、トウモロコシ、大豆、卵、乳製品
アレルゲンとなりやすい原材料をなるべく使用していないドッグフードが、低アレルギーフードと言えるでしょう。
しかしながら、アレルゲンとなる食材は、犬によって違います。
食物アレルギー対策では、愛犬にとってアレルゲンとなる食材を特定し、避けることが大切です。
犬のアレルギーの原因となりやすい食べ物は?対処法やおすすめのドッグフードなども紹介
不要な添加物が含まれないフードを選ぶ
食物アレルギー対策のドッグフード選びでは、不要な添加物が含まれていないフードを選ぶことも大切です。
ドッグフードには、見た目や香りを良くするために酸化防止剤や香料・着色料などが含まれる場合があります。
添加物の中にはアレルギーを引き起こす原因となるものもあるでしょう。
そのため、食物アレルギー対策では、アレルギーを引き起こすような危険な添加物が含まれていないか原材料を確認することを推奨します。
注意したい添加物について知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
安全なドッグフードおすすめ15選|選び方や危険な原材料と良質なフードの見分け方
穀物アレルギーの場合はグレインフリーのフードを選ぶ
犬が穀物アレルギーと分かっている場合は、グレインフリーのドッグフードを選びましょう。
グレインフリーは穀物が使われていないドッグフードです。
穀物を避けたい時は、穀物不使用のグレインフリードッグフードを選ぶようにしましょう。
アレルギー対策向けのドッグフードは、以下の記事で紹介しています。
【獣医師監修】アレルギー対策ドッグフードおすすめ10選!国産品も紹介
気になる方は、ぜひご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、犬の食物アレルギーについてドッグフードの選び方や、症状などについて紹介しました。
以下がこの記事のまとめです。
- 食物アレルギー対策のドッグフードの選び方はアレルゲンになりにくい食材のフードを選ぶ
- 不要な添加物が含まれないフードを選ぶ
- 穀物アレルギーの場合はグレインフリーのフードを選ぶ
- アレルゲンとなりやすい原材料は鶏肉、豚肉、牛肉、小麦、トウモロコシ、大豆、卵、乳製品など
- 食物アレルギーでは皮膚の痒みや下痢などの消化器官に症状が出ることが多い
- 食物アレルギーの多くは食べ物に含まれるタンパク質が原因で引き起こされると言われている
- アレルゲンを含まないフードを与えることで改善が期待できると言われている
- 食物アレルギー対策にはアレルゲンを特定することが有効
- アレルゲンを特定するための検査がある
- 単一タンパク源のフードを与えることで様子を見るのも一つの方法
食物アレルギー対策のドッグフード選びで、迷われている人はぜひ参考にしてくださいね。
また、アレルギー対策でおすすめのドッグフードについて知りたい人は、以下の記事を参考にしていただければ幸いです。
【獣医師監修】アレルギー対策ドッグフードおすすめ10選!国産品も紹介
なお、当サイトでは他にもおすすめのドッグフードを紹介しています。
気になる人は以下の記事もご覧ください。