「犬に留守番はどれぐらいの時間させられる?」
「12時間以上犬に留守番させる必要がある場合は、どうしたらいい?」
といったように、愛犬を留守番させる必要があり、困っていませんか?
犬に留守番させられる時間の目安は一般的に、成犬で8時間程度とされています。
長時間留守番させることで、犬のストレスになる可能性があります。
この記事では、犬の留守番について以下の内容でご紹介します。
- 犬の留守番時間の目安
- 犬に留守番を12時間以上させる必要がある場合の対処法
- 犬に留守番させるときの環境づくり
- 犬を留守番させるときの注意点
犬を留守番させることについて調べられている人は、参考にしてください。
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犬の留守番時間の目安
犬の留守番時間についての目安は、犬の年齢や健康状態によって異なります。
以下に、犬の年齢別の留守番時間の目安をご紹介します。
- 子犬の場合は3時間以内
- 成犬の場合は8時間程度
- 老犬の場合も8時間程度
子犬の場合は3時間以内
子犬、特に生後半年前後の仔は、体が未発達で消化機能や排泄機能が成犬に比べて不完全です。
このため、食事の頻度は1日に3~5回と多く、それに伴いおしっこやうんちの回数も増えるため、長時間の留守番は困難とされています。
また、留守番の経験が少ない子犬にとって、突然の長時間の単独行動は精神的な負担となる可能性が高いです。
短い時間から留守番の練習を始め、徐々に時間を延ばしていくことを推奨します。
成犬の場合は8時間程度
一般的に、健康な成犬は8時間程度の留守番が可能です。
しかし、これはあくまで目安であり、犬の性格や健康状態、などによって変わってきます。
長時間の留守番をさせる場合は、出かける前に十分な散歩や運動をさせ、トイレの機会を与えることが大切です。
また、飲み水や快適な休憩スペースを確保することも忘れないようにしましょう。
老犬の場合も8時間程度
老犬も成犬と同じく、健康状態によっては8時間程度の留守番が可能とされています。
しかし、老犬は健康状態が変動しやすく、頻繁にトイレを必要とすることもあるため、長時間の留守番をさせる際には特に注意が必要です。
適切な環境を整え、飲み水やトイレの機会を確保するとともに、老犬に合わせた適切なケアを心掛けましょう。
犬に留守番を12時間以上させる必要がある場合の対処法
犬は社交的な動物であり、長時間の孤独は彼らにとってストレスとなることが多いです。
しかし、何らかの理由で長時間の留守番をさせる必要がある場合、以下の対処法が考えられます。
- 家族や知人に預ける
- ペットホテルに預ける
- 犬の保育園に預ける
- ペットシッターに頼む
家族や知人に預ける
信頼できる家族や知人に犬を預ける方法が考えられます。
預ける前に、犬の性格や好み、必要なケアについて詳しく伝えることで、スムーズなお預かりが期待できます。
ペットホテルに預ける
近年、犬専用のペットホテルが増えてきました。
こうした施設では、犬のケアに特化したプロのスタッフがいるため、安心して預けられるでしょう。
多くのペットホテルでは、トイレの時間や食事、遊びの時間など、日常のケアをきちんと行ってくれます。
また、他の犬との交流の場も提供されることが多いため、社交的な犬には特におすすめです。
犬の保育園に預ける
多くの犬の保育園では、社交的な環境の中で他の犬との交流ができ、専門のスタッフが犬の健康や安全を見守りながらケアを行います。
保育園は、長時間の留守番が難しいワンちゃんや、他の犬との交流を求める飼い主さんに特におすすめです。
利用する前に、施設の見学を行ったり、犬の性格やケアの必要性について詳しく伝えることで、最適なサービスを受けられることにつながります。
ペットシッターに頼む
ペットシッターは、飼い主が留守の間に自宅や指定の場所で犬のケアを代行する専門家です。
ペットシッターは、食事の提供、散歩、遊び、そして必要に応じて薬の管理など、犬の日常のケアを行うのが一般的です。
ペットシッターを選ぶ際には、その経験や資格、そして信頼できる口コミやレビューを確認することが重要です。
適切なペットシッターを選ぶことで、飼い主は安心して留守を任せることができます。
犬に留守番させるときの環境づくり
犬を留守番させる際には、彼らが安心して快適に過ごせる環境を整えることが必要です。
犬が安心して過ごせる環境を作ることで、ストレスや問題行動の予防にもつながります。
以下は、留守番時の犬の環境づくりのポイントを紹介します。
- 犬が快適に過ごせる室温を保つ
- サークルを活用する
- 水とご飯を用意する
- 一人で遊べるおもちゃを用意する
- 部屋をキレイにする
- 戸締まりをしっかりする
犬が快適に過ごせる室温を保つ
犬の体温調節能力は人間と異なり、特に夏や冬の極端な気温変動時には注意が必要です。
夏場は冷房を適切に利用し、冬場は暖房を利用して、犬が快適に過ごせる室温を保つことが大切です。
理想的な室温は20度から26度程度が目安ですが、犬の種類や健康状態により適切な温度は変わることがありますので注意が必要です。
サークルを活用する
犬を留守番させる際、家中を自由に動き回るよりも、安全で限定されたスペースで過ごさせる方が安心です。
そのため、サークルを活用することをおすすめします。
サークル内には、お気に入りのおもちゃやベッドを配置し、犬がリラックスできる空間を作りましょう。
水とご飯を用意する
留守番をさせる際の犬の基本的なニーズとして、水と食事の確保は欠かせません。
常に新鮮な水を利用できるように、清潔な水入れに適量を用意してください。
長時間の留守番の場合、自動給水器や自動給餌器を利用すると便利です。
また、食事のタイミングが留守番中にあたる場合、適量のご飯を容易に取れる場所にセットしましょう。
ただし、食事の量は通常通りの量を守り、過剰な給餌は避けるよう心掛けてください。
一人で遊べるおもちゃを用意する
犬は活動的な動物であり、一人での時間が長引くと退屈やストレスを感じることがあります。
そのため、一人でも楽しめるおもちゃや、脳を刺激するパズルトイを用意することで、精神的な刺激を与え、退屈を防ぐ助けとなります。
特に、中におやつを入れて遊ぶタイプのおもちゃは、長時間の興味を引き付けるのに効果的です。
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部屋をキレイにする
犬は好奇心旺盛で、留守番中に家の中を探索することが多いです。
事前に部屋を整理し、危険なものや食べてはいけないものを犬の手の届かない場所に保管することで、事故の予防につながります。
特に、電気コードや小さな物は犬が噛んでしまう可能性があるため、注意が必要です。
戸締まりをしっかりする
犬が外に出てしまわないよう、窓やドアの戸締まりはしっかりと確認しましょう。
また、犬がドアや窓を開けることができないように、適切な対策を取ることも重要です。
犬を留守番させるときの注意点
犬を留守番させる際には、その環境や状況に応じて様々な注意点が存在します。
飼い主としては、犬が安全で快適に過ごすことが最優先です。
以下は、犬を留守番させる際の主な注意点について説明しています。
- 犬のイタズラ
- 事故やケガ
- 犬の体調
- 犬が吠えて近隣に迷惑がかからないか
犬のイタズラ
犬は元々好奇心旺盛な生き物で、留守番中の退屈やストレスが原因で様々なイタズラをしてしまうことがあります。
ソファをかじったり、家具を傷つけたりすることもあります。
そのため、事前にイタズラのリスクを減らすための対策を取ることが重要です。
例えば、犬の遊び場所を限定して、物を散らかしていない部屋やサークルで留守番させることがおすすめです。
また、噛むことでストレス解消を図る犬には、噛むおもちゃを用意するとよいでしょう。
事故やケガ
留守番中の事故やケガは、飼い主にとって最も心配な点の一つです。
電気コードや有毒な植物、小さな物を飲み込むリスクのある物は、犬の届かない場所に保管することが必要です。
サークルやゲートを使用して、犬が危険な場所にアクセスしないよう制限する方法も考えられます。
また、ガスコンロやIH調理器具、暖房器具などが原因の火災にも注意が必要です。
犬の体調
留守番中の犬の体調を考慮することは極めて重要です。
長時間の留守番は、犬にストレスや不安をもたらし、それが体調不良の原因となることがあります。
特に、犬が何らかの病気や障害を持っている場合、通常よりも体調の変化に敏感であるため、定期的に留守番の様子をチェックすることをおすすめします。
Webカメラを使用して、スマートフォンなどから犬の様子を監視する方法も一つの対策として取り入れることができます。
また、暑さや寒さに敏感な犬種も多いため、室温の管理も欠かせません。
犬が吠えて近隣に迷惑がかからないか
犬が留守番中に吠え続けると、近隣住民に迷惑をかける可能性があります。
その原因としては、外からの物音や他の犬の鳴き声、または単純に退屈や不安からの吠えといったことが考えられます。
このような場合、犬が吠えるトリガーを特定して、対策を講じることが重要です。
例えば、窓からの視界を遮ることで、外からの刺激を減らす方法や、留守番用のおもちゃを与えて飽きさせない工夫が必要です。
また、トレーニングを通して、犬が吠えない環境を作ることも有効です。
必要であれば、専門家のアドバイスを受けることも考えましょう。
長時間犬を留守番させるときは預けるなどの方法を検討しよう
12時間以上の犬の留守番は、犬にとってストレスや不安を感じる時間となることが多いです。
このような長時間の留守番を避けるためには、ペットホテルや知人への預け入れ、ペットシッターの利用などが考えられます。
留守番が必要な場合は、快適な室温の確保、水や食事、遊べるおもちゃの用意、そして犬の安全を考慮した環境整備が不可欠です。
また、犬の体調や吠える問題にも注意が必要です。
愛犬を留守番させる必要がある飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
なお、当サイト(いぬの読みもの)では他にも犬のコラム記事があります。
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