愛犬がおしっこを舐める行動を見せて驚かれる飼い主さんもいるでしょう。
犬は好奇心旺盛な動物のため、おしっこを舐めるという行動を見せることがあります。
とはいえ、犬がおしっこを舐める場合に注意したいこともあります。
この記事では、犬がおしっこを舐めるときに考えられる理由や対策などをご紹介します。
愛犬がおしっこを舐める行為をしてお悩みの飼い主さんは、必見の内容です。
- 犬がおしっこを舐める原因
- 犬がおしっこを舐める行動の対策
- 犬がおしっこするトイレシートを舐める場合の対処法
- 犬がおしっこを舐める場合に気をつけたいこと
【獣医師監修】ドッグフードおすすめランキング|人気137種の評判&安全性を比較
犬がおしっこを舐める原因
犬がおしっこを舐める場合に考えられる原因についてご紹介します。
- 栄養補給のため
- ストレスから
- 好奇心や興味から
- 飼い主の注意を引きたくて
- 免疫力の向上のため
栄養補給のため
犬が自身のおしっこを舐める行動には、いくつかの考えられる要因が存在します。
栄養補給がその1つとして考えられます。
犬の尿には、体から排出されたミネラルや栄養素が含まれています。
そのため、おしっこは食事から十分な栄養を摂取できていない犬にとって、貴重な補給源となることもあります。
特に、食事の質や量が適切でない場合、自身の尿を舐めて必要な栄養を補おうとする可能性があります。
ストレスから
また、ストレスが犬が尿を舐める行動を引き起こす要因として考えられます。
環境の変化、飼い主とのコミュニケーションの不足、新しい家族の出現など、ストレス源は多岐にわたります。
犬がストレスを感じると、自分を落ち着かせるために異常な行動を示すことがあります。
おしっこを舐める行動も、ストレスからくるものと考えられることがあるのです。
ストレスが原因の場合、安定した環境と飼い主からの適切な愛情表現が必要です。
好奇心や興味から
犬は、もともと好奇心旺盛な生き物です。
何事にも興味を持ち、探求するのが犬の自然な行動であります。
おしっこを舐める行動も、興味関心の一環と考えることができます。
犬にとって、自分の体から出るものには特別な興味があるのかもしれません。
飼い主の注意を引きたくて
犬がおしっこを舐める原因として、飼い主の注意を引く目的も挙げられます。
犬は時として、飼い主からの関心を引くために、普段とは違う行動を見せることがあります。
一つとして、尿を舐める行動が行われる場合もあるのです。
犬は飼い主の目を引くことができ、結果的に注意を向けさせることができます。
したがって、このような行動が見られたら、日頃のコミュニケーションが不足していないかをチェックしてみる価値があります。
免疫力の向上のため
また、尿を舐める行動が、免疫力の向上につながる場合があります。
尿には、体外へ排出される微生物やその他の物質が含まれています。
犬がこれらを摂取することで、体内で免疫が生成され、一定の免疫力が高まる可能性も考えられます。
もちろん、これが健康に良い行動であるとは断定できません。
犬の生存本能として、自らの免疫力を高めようとする本能が働く場合も考えられます。
犬がおしっこを舐める行動の対策
犬がおしっこを舐める行動の対策についてご紹介します。
- 栄養補給が動機の場合は食事や生活習慣の見直し
- ストレスが原因の場合は安心する環境の提供やストレス源の特定する
- 好奇心から来る場合は他の活動やおもちゃで気を逸らす
- 飼い主の注意を引きたい場合は適度な愛情や関心を示す
栄養補給が動機の場合は食事や生活習慣の見直し
おしっこを舐める動機が栄養補給にある場合、最初の一歩は、犬の食事や生活習慣を見直すことになります。
食事内容のバランスを整え、必要な栄養素がきちんと摂取できるように注意が必要です。
また、定期的なフード提供や食事の習慣を確立し、安定した生活リズムを築くことも重要です。
栄養不足からくるこの行動を抑える手助けとなり、犬が健やかな生活を送る基盤を築きます。
ストレスが原因の場合は安心する環境の提供やストレス源の特定する
ストレスがおしっこを舐める原因の一つである場合、安心できる環境を提供することがポイントとなります。
飼い主とのコミュニケーションを深め、愛情をしっかりと示しましょう。
散歩の時間を増やしたり、遊びの時間を設けることで、犬のストレスを軽減させる方法もあります。
また、ストレスの原因を特定し、可能であればストレス源を取り除くことも重要です。
犬が安心感を持つことで、心地よい日々を送ることができ、結果として異常行動も減少することが期待できます。
好奇心から来る場合は他の活動やおもちゃで気を逸らす
好奇心から尿を舐める場合、犬の注意を他のものに向ける戦略が効果を期待できます。
新しいおもちゃを導入する、散歩のルートを変えて新しい刺激を提供するなど、犬の興味を引くアクティビティが良いです。
犬の探求心を満たし、おしっこを舐める行動に対する依存を減らす手助けとなるでしょう。
飼い主の注意を引きたい場合は適度な愛情や関心を示す
犬が飼い主の注意を引くために尿を舐める場合、飼い主の方から適度な愛情や関心を見せることが重要です。
そのため、犬が行動を示した時、適切に反応してあげましょう。
例えば、名前を呼び、視線を合わせる、褒めるなどのシンプルな行動が効果的です。
また、犬との日々のコミュニケーションを大切にし、定期的な遊び時間やスキンシップを設けることも、彼らの愛情を得るポイントとなります。
愛される喜びを感じる中で、注意を引くための不要な行動は減ることでしょう。
犬がおしっこするトイレシートを舐める場合の対処法
犬がおしっこするトイレシートを舐める場合の対処法をご紹介します。
- トイレシートにメッシュカバーを被せる
- トイレシートに犬が嫌がる匂いスプレーをする
- 犬がトイレしたらすぐにシートを取り替える
トイレシートにメッシュカバーを被せる
犬がトイレシートを舐める行動を防ぐ一つの手段として、メッシュカバーの利用が挙げられます。
メッシュカバーは、シートに直接触れることを阻止し、舐める動作を制限する役割を果たします。
これにより、犬がシートに含まれる尿に触れる機会を減少させ、その結果、シートを舐める行動も抑える効果が期待できます。
トイレシートに犬が嫌がる匂いスプレーをする
また、犬が嫌がる匂いのスプレーをトイレシートに施すことも、行動抑制の一つとなりえます。
市販されているペット用のスプレーを使用し、シートが不快なものと認識させることで、舐めることへの興味を削ぐ戦略です。
ただし、犬がトイレを敬遠しないか注意が必要です。
犬がトイレをしてからスプレーする必要があります。
犬がトイレしたらすぐにシートを取り替える
犬がトイレを済ませた直後に速やかにシートを取り替えることも、舐める行動を減少させる対策となります。
新しいシートは清潔であり、尿の匂いや味がないため、舐める動機が低減します。
すぐにシートを交換することで、犬に舐める機会を与えないよう心がけましょう。
これらの対策を組み合わせることで、より効果的な結果が得られる可能性があります。
犬がおしっこを舐める場合に気をつけたいこと
犬がおしっこを舐める場合に気をつけたいことについてご紹介します。
- おしっこを舐めた後に叱らないこと
- 他の犬のおしっこを舐めさせないようにすること
おしっこを舐めた後に叱らないこと
おしっこを舐める行動を観察し、犬が行動をとった後に叱ることは避けましょう。
叱ることで犬はストレスを感じ、おしっこをすることに対して恐怖を覚える可能性があるからです。
代わりに、舐める行動を見せなかった時やトイレを適切な場所で済ませた時には、積極的に褒めて正しい行動を強化しましょう。
他の犬のおしっこを舐めさせないようにすること
他の犬のおしっこを舐める行動は、感染症のリスクを増やします。
異なる犬間での感染症の媒介となる可能性があるため、他の犬がおしっこをした場所やシートに対しては、特に注意を払いましょう。
他の犬のおしっこを舐めないようにするしつけが必要となります。
犬がおしっこ舐める行動は辞めさせたほうが良い
この記事では、犬がおしっこを舐める行動についてご紹介しました。
以下がこの記事のまとめです。
- 犬がおしっこを舐める原因は栄養補給のため
- ストレスから
- 好奇心や興味から
- 飼い主の注意を引きたくて
- 免疫力の向上のため
- 犬がおしっこを舐める行動の対策は食事や生活習慣の見直し
- ストレスが原因の場合は安心する環境の提供やストレス源の特定する
- 好奇心から来る場合は他の活動やおもちゃで気を逸らす
- 飼い主の注意を引きたい場合は適度な愛情や関心を示す
- 犬がおしっこするトイレシートを舐める場合の対処法はメッシュカバーを被せる
- トイレシートに犬が嫌がる匂いスプレーをする
- 犬がトイレしたらすぐにシートを取り替える
- 犬がおしっこを舐める場合に気をつけたいことは舐めた後に叱らないこと
- 他の犬のおしっこを舐めさせないようにすること
犬がおしっこを舐める行動の背後に様々な原因が存在し、犬の健康面でも注意が必要です。
栄養不足やストレス、注意を引きたいという意図、または単純な好奇心から来ていることもあります。
舐める行動の背後にある理由を把握し、適切なしつけや環境の改善、または食生活の見直しを通して解決策を見出し、犬の健康と安心した生活をサポートしましょう。
愛犬がおしっこをなめるという行動をしてお困りの飼い主さんは参考にしてください。
なお、当サイト(いぬの読みもの)では他にも犬のコラム記事があります。
気になる人は以下の記事もご覧ください。
生後6ヶ月の犬がトイレ覚えないのはなぜ?トイレトレーニングのコツもご紹介!