「愛犬がハアハアと息が上がっている。」
「犬の息が荒くなる原因は?」
といったように、犬の息が荒くなる原因について調べられていませんか?
犬の息が荒くなる原因としては、暑かったり、嬉しかったりとさまざまなことが考えられます。
犬は汗を体からかけないため、呼吸で体温調節します。
今回は、犬の息が荒いことについて以下の内容でご紹介します。
- 犬の息が荒い場合に考えられる原因
- 犬の息が荒い場合の対処法
- 犬の息が荒くなるのを防ぐ対策
- 犬が荒くなりやすい犬
愛犬の息が荒くなっていて心配な飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
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犬の息が荒い場合に考えられる原因
犬が息を荒くしている時、飼い主としては非常に心配になります。
しかし、その背後にはさまざまな理由が考えられます。
以下に、犬の息が荒い場合の主な原因を紹介します。
- 運動後で息が上がっている
- 暑いため体温調節をしている
- 嬉しくて興奮している
- 恐怖や不安などのストレス
- 加齢によるもの
- 喉に異物が詰まっている
- 犬にとって危険な食べ物を食べた
- どこかを怪我している
運動後で息が上がっている
犬は遊び好きな動物であり、公園や庭での走り回るなどの活発な動きを日常的に行います。
運動の後、特に激しい運動をした後には、人間同様に犬も息を荒くします。
体が必要な酸素を取り込もうとしている状態です。
安静にして休むことで、次第に呼吸は落ち着いてきます。
暑いため体温調節をしている
犬は汗腺が人間よりも少ないため、体温調節のために舌を出してハァハァとした呼吸を行います。
特に暑い日や直射日光の下での活動後には、体の温度が上がってしまうことが考えられます。
このような場合、犬は体温を下げるために息を荒くしている可能性があります。
暑さで熱中症になるリスクもあるため、犬を涼しい場所に移動させて、十分な水分を摂らせることが大切です。
嬉しくて興奮している
犬は感情豊かな動物であり、特に楽しいことや飼い主との再会などで興奮することがよくあります。
このとき、喜びや興奮から犬は身体を振ったり、尾を振りながらハァハァと息を荒くすることがよく見られます。
特に遊びやお散歩から帰宅した際、新しいおもちゃやご褒美をもらった時などにこの現象を観察することができるでしょう。
このようなときは、愛犬を落ち着かせることが大切です。
恐怖や不安などのストレス
犬も人間同様にストレスを感じることがあります。
新しい環境、知らない人や犬との接触、雷や花火のような大きな音などがその原因として挙げられます。
ストレスにさらされると犬は恐怖や不安を感じ、息を荒くすることがあります。
また、長期間にわたるストレスは犬の健康に悪影響を及ぼす可能性もあるため、犬が安心できる環境を提供することが重要です。
加齢によるもの
犬の年齢が進むと、体の各部分の機能が徐々に衰えてきます。
呼吸器系もその例外ではなく、加齢により肺や気道の機能が低下することが考えられます。
このため、高齢の犬は少しの運動や興奮だけで息が荒くなることがあります。
喉に異物が詰まっている
犬は好奇心旺盛で、よく物を口にすることがあります。
しかし、その中には喉に詰まるリスクのあるものも含まれています。
おもちゃの小さな部品や骨、石などが喉に詰まると、犬は突然の息苦しさやむせ返るような反応を示すことがあります。
このような状態が続くと、酸素不足による危険な状態になる可能性も考えられるため、速やかに獣医師の診察を受けることが必要です。
犬にとって危険な食べ物を食べた
犬にとって安全でない食べ物は数多く存在します。
チョコレート、ブドウ、ニンニク、玉ねぎなど、人間には無害でも犬には毒性を持つ食品があります。
これらの食品を摂取すると、犬は消化器系の異常や神経系の障害を起こすことがあります。
異変を感じたら直ちに獣医師に相談することが重要です。
犬が不適切な食べ物を食べたことに気づいた場合、詳しくその状況を観察し、適切な対応を取ることが求められます。
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どこかを怪我している
犬がどこかを怪我している場合、痛みから息を荒くしたり、呼吸が浅くなることが考えられます。
内出血や内部の損傷など、外部からははっきりと確認できない怪我も存在します。
また、骨折や関節の脱臼などの外傷も、犬の呼吸に影響を与える可能性があります。
犬が落ち着きを失っている、不自然な姿勢をとる、特定の部位に触れると痛がるなどのサインがあれば、速やかに獣医師の診察を受けることが望ましいです。
犬の息が荒い場合の対処法
犬が息を荒くする原因は多岐にわたりますが、暑さや過度な運動が原因の場合、状態を早急に改善するための対応が必要です。
以下に、犬の息が荒くなった際の主な対処法をご紹介します。
- 涼しい場所で休ませる
- 氷まくらなどで冷やす
- 水を飲ませる
- 異常を感じたら動物病院で受診させる
涼しい場所で休ませる
高温や直射日光から犬を守ることは、熱中症を予防するために非常に重要です。
犬が暑さで息を荒くしている場合、安全な場所に移動させ、涼しい環境で十分に休ませることが求められます。
屋内や木陰など、直射日光が当たらない場所が理想的です。
また、水分補給も忘れずに行いましょう。
ただし、冷たすぎる水は犬の体温を急激に下げる原因となりますので、常温の水を提供することをおすすめします。
氷まくらなどで冷やす
犬が高温で体温が上がっている場合、氷まくらや冷たいタオルを使用して体温を下げることが効果的です。
特に脇の下や足の付け根など、血管が浅い部位を中心に冷やすと、体温の下降が早くなります。
ただし、冷やしすぎは逆効果となるため、犬の様子をよく観察しながら適切な温度に保つことが大切です。
また、犬が不快に感じる場合は強制的に冷やさず、適度な距離を保ちながら対応しましょう。
水を飲ませる
犬が息を荒くしている際、脱水症状を予防・緩和するために水分補給は不可欠です。
特に暑い日や運動後などは、体水分が失われやすくなるため、こまめな水分補給が重要です。
ただし、飲みすぎには注意が必要で、一度に大量の水を飲ませると胃の負担や、稀に胃捻転という病状を引き起こすリスクも考えられます。
適切な量を与えることを心掛け、犬の様子を観察しながら対応しましょう。
異常を感じたら動物病院で受診させる
犬の息の荒さは、さまざまな原因に起因することがあります。
熱中症、アレルギー、心臓や肺の疾患など、深刻な健康問題のサインである場合もあります。
家庭での対応が効果を示さない、または状態が悪化している場合は、速やかに動物病院への受診を検討することが大切です。
獣医師の診察により、犬の状態や必要な治療を正確に把握することができます。
何より、早期発見・早期治療が最良の結果をもたらすため、異常を感じた際は迷わず専門家の意見を求めることをおすすめします。
犬の息が荒くなるのを防ぐ対策
犬の健康を維持するため、息が荒くなるリスクを低減するためには日常生活の中での対策が必要です。
以下は、犬の息が荒くなる原因を予防するための具体的な方法をいくつか紹介します。
- 肥満にならないように気をつける
- 室内の温度を涼しくする
肥満にならないように気をつける
犬の肥満は、心臓や肺への負担を増大させ、息が荒くなる原因となり得ます。
肥満の犬は、正常な体重の犬に比べて活動時の息が荒くなりやすいだけでなく、様々な健康問題のリスクも上昇します。
定期的な体重測定を行い、適切な食事管理と適度な運動を心掛けることで、理想的な体重を維持することが重要です。
特に高カロリーのおやつや人間の食べ物を与え過ぎないように注意し、獣医師と相談しながら最適なフード量を確認しましょう。
室内の温度を涼しくする
犬は汗をかくことでの体温調節が難しく、特に夏場などの高温時には室内の温度管理が非常に重要です。
適切な室温を維持することで、犬の体温上昇を抑え、息が荒くなるのを防ぐことにつながります。
エアコンや扇風機を使用して、部屋を涼しく保つことはもちろん、湿度も低めに保つことで犬の快適さを向上させることができます。
また、直射日光が当たらない場所にクレートやベッドを設置し、犬が涼しい場所で休息を取れるように配慮することも大切です。
犬が荒くなりやすい犬
犬の息が荒くなる原因は多岐にわたりますが、一部の犬種や特定の体調を持つ犬は、他の犬よりも息が荒くなりやすい傾向があります。
以下で、そのような特定の状態や犬種について詳しく解説します。
肥満気味の犬
肥満気味の犬は、その体重が心臓や肺に負担をかけるため、息が荒くなりやすいです。
常に適切な体重を維持することで、息の荒さを予防することにつながります。
シニア犬・老犬
歳を重ねるにつれて、犬の体の機能は徐々に衰えてきます。
特に心臓や肺の機能が低下すると、息が荒くなることが増えるでしょう。
シニア犬や老犬は、日常の活動においても息が荒くなりやすいため、適切なケアと管理が必要です。
ブルドッグやパグなどの短頭種
短頭種として知られるブルドッグやパグは、特有の鼻構造が息を荒くする要因となります。
上顎が短く鼻孔が狭いため、通常の呼吸に比べて努力が必要となることが多いです。
特に活動時や高温の環境下では、飼い主としては注意深く観察し適切なケアを行う必要があります。
犬の息が荒くなる原因はさまざま
犬の息が荒くなる原因は多岐にわたり、運動、高温や湿度、興奮、ストレスや不安などが主な原因として挙げられます。
定期的な健康チェックと環境の調整、適切なケアが必要であり、飼い主の注意と理解が求められます。
なお、当サイト(いぬの読みもの)では他にも犬のコラム記事があります。
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