「うちの子ももうすぐ成犬フードに切り替えなきゃ!いきなり変えても大丈夫?」
「新しいフードが届いたけど、こっちにいきなり変えても大丈夫かしら?」
というドッグフードの切り替え方について、調べている飼い主の皆様。
結論から言うと、ドッグフードを新しいものに急に変えてはいけません。
この記事ではドッグフードの切り替え方や注意点について、解説します。
ドッグフードを切り替えようと考えている方は、必見の内容です。
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ドッグフードを急に変えるのがダメな理由
ドッグフードは、急に新しいフードに切り替えてはいけません。
ダメな理由には、以下の事項があります。
- 嘔吐や下痢を引き起こす可能性がある
- 食物アレルギーの対象となる食べ物が含まれている可能性がある
- 警戒心の強い犬だと、まるっきり変えると食べない恐れがある
これらの理由から、急に切り替えるのは良くありません。
犬にとってもストレスになるので、急に切り替えるのはやめましょう。
ドッグフードは1~2週間かけて徐々に切り替えよう
ドッグフードは1~2週間かけて徐々に切り替えましょう。
はじめは元のフードの分量を多くし、徐々に新しいフードの分量を多くしていきましょう。
およそ1~2週間かけて、ゆっくり切り替えていきましょう。
フードの分量目安は、下記の表をご参照ください。
日数 | 元のフードの割合 | 新しいフードの割合 |
---|---|---|
1日目 | 90% | 10% |
3日目 | 70% | 30% |
5日目 | 50% | 50% |
〇日目 | 30% | 70% |
〇+2日目 | 10% | 90% |
〇+4日目 | 0% | 100% |
環境省のペットフードガイドラインにも以下のように、記載されています。
ある年齢になったからといって、急にその年齢用のフードに切り替えるのはあまり良いことではありません。食べ慣れていないフードに切り替えると、吐いてしまったり、下痢をすることもあります。フードを変えるときには、犬や猫の状態を見ながら1~2週間かけて新しいフードの割合を徐々に増やしていきましょう。
フード切り替え時の3つの注意点
フードを切り替える際の注意点は、以下の3つです。
- ライフステージにあったフードを変えよう
- 食物アレルギーの原材料が含まれていないかチェックしよう
- フードを変えたら与える量も見直そう
ライフステージにあったフードを与えよう
犬にはライフステージがあります。
ライフステージによって、必要な栄養のバランスが違います。
フードのパッケージ裏面に記載されている対象を確認して、愛犬のライフステージにあったフードを与えましょう。
ライフステージ | 月齢 |
---|---|
哺乳期 | 誕生~30日ぐらい |
離乳期 | 生後20~60日ぐらい |
成長期 | ・生後50日~10か月ぐらい(小型犬)
・生後50日~1年ぐらい(中型犬) ・生後50日~1年半ぐらい(大型犬) |
成犬期 | 成長期を終えてから7年間程度の時期
※大型犬は成長期を終えてから5年程度 |
中高齢期 | 約8~10歳以降の時期
※大型犬は6~7歳 |
このようにライフステージがあるので、愛犬の年齢にあったフードを探して与えるようにして下さい。
食物アレルギーの原材料が含まれていないかチェックしよう
フードによっては、食物アレルギーを起こしやすい食べ物も入っている場合も。
アレルギーを起こしやすくても、アレルギー反応の出ない子にとっては大切な栄養となります。
以下の原材料が使われているフードを初めて与える際は、アレルギー反応が見られないかよく確認してください。
牛肉、ラム肉、鶏肉、卵、大豆、トウモロコシ、小麦、乳製品
食物アレルギーを引き起こす場合、以下のような症状が見られます。
- 皮膚のかゆみ(炎症)
- 下痢
- 軟便
食べた後にこれらの症状が見られる場合、アレルギーを疑ってください。
フードを変えたら与える量も見直そう
ドッグフードを変えたら給餌量も見直してください。
前と同じ重量を与えてはなりません。
同じ重量を与えてはいけない理由は、フードによってカロリーや栄養素の成分値が違うから。
前と同じフードの量を与えると、過剰または不足してしまう恐れがあるのです。
高カロリーのフードもあれば、低カロリーのフードもあります。
元のフードより、カロリーの高いフードを同じ量を与えると、肥満になる恐れも。
フードを変えたら、パッケージ裏面の給餌量を確認して与えるようにして下さい。
愛犬の状態・年齢に合った最適な給餌量を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
子犬に合ったドッグフードの給餌量の求め方!与える際の注意点を解説
ドッグフードの給餌量の計算方法!計算式や与える際の注意点を解説
愛犬が肥満気味なのではないか心配な方は、以下の記事をご覧ください。
ドッグフードの切り替えに関するよくある質問
ドッグフードの切り替えに関するよくある質問は、以下の通りです。
- 切り替えて異常を起こしたらどうすべき?
- 試供品を与える時はどうやって与えるべき?
- 切り替えたフードの食いつきが悪い場合はどうすべき?
- ドッグフードを見直した方が良いのはどんな時?
- 成犬用・シニア犬用フードは何歳で切り替えるべき?
- なぜドッグフードは切り替えなければいけないの?
切り替えて異常を起こしたらどうすべき?
フードを切り替えている最中に、以下のような異常が見られることもあります。
- 吐き出してしまう
- 下痢
- 嘔吐
- 軟便
これらの症状が見られる場合は、いったん完全に元のフードに戻しましょう。
日数を置いて、便の状態が正常に戻ってから、再度新しいフードを混ぜて与えるようにして下さい。
徐々にフードを切り替えても、上手くいかないのであれば、獣医師に相談してください。
試供品を与える時はどうやって与えるべき?
試供品は、普段与えているフードと一緒に与えてください。
注意点は、フードを混ぜないということ。
フードを混ぜると食いつきが確認しづらいので良くありません。
普段与えているフードと小分けにして与えてみてください。
切り替えたフードの食いつきが悪い場合はどうすべき?
切り替えたフードの食いつきが悪いなら、他のフードを与えてください。
食いつきが悪いフードは残す恐れもあるので、与え続ける事はおすすめしません。
フードを温めたり、ぬるま湯でふやかすなどの方法もありますが、手間がかかります。
湯でふやかすと、雑菌も繁殖しやすかったり、他の問題も生じるので余計に注意が必要です。
食いつきが悪いなら、他のフードも検討してみましょう。
フード選びでお悩みの方は、以下の記事もぜひご覧ください。
子犬用ドッグフードおすすめランキング|口コミ評判のいい無添加の餌は?
【獣医師監修】ドッグフードおすすめランキング|人気137種の評判&安全性を比較
シニア用ドッグフードおすすめランキング|老犬に評判・人気の餌は?
ドッグフードを見直した方が良いのはどんな時?
ドッグフードを見直した方が良いのは、以下のような時です。
- 子犬・成犬・シニア犬などライフステージが変わった時
- 妊娠した時・授乳している時
- 避妊・去勢手術をした時
- 皮膚や被毛の質が悪くなった時
- 涙やけを起こした時
- 腎臓や心臓、肝臓などの臓器系の病気を起こした時
- 肥満気味になった時
- 獣医師から療法食に変えた方が良いと指摘された時
これらの時は、フードを見直した方が良いです。
愛犬の健康を維持するのに、食事は非常に重要。
炎症を起こしている時や皮膚・被毛の状態が悪い時は、フードの見直しを検討しましょう。
成犬用・シニア犬用フードは何歳で切り替えるべき?
成犬用フードは1歳前後、シニア用フードは7歳前後が目安です。
細かい切り替え時期は、犬のサイズによって異なります。
詳しくは、以下の表をご覧ください。
犬のサイズ | 成犬フードへの切り替え時期の目安 |
---|---|
小型犬 | (生後)6~9か月頃 |
中型犬 | (生後)約12か月頃 |
大型犬 | (生後)約18か月頃 |
超大型犬 | (生後)約24か月頃 |
犬のサイズ | シニア犬フードへの切り替え時期の目安 |
---|---|
小型犬・中型犬 | 7歳 |
大型犬 | 5歳 |
フードの切り替え時期について、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
子犬に成犬用フードはいつから与えるべき?切り替え時期やおすすめフードを紹介
シニア犬向けフードにはいつから切り替えるべき?与える際のポイント
なぜドッグフードは切り替えなければいけないの?
ドッグフードを切り替えるべき理由は、成長段階によって必要なカロリー・栄養が異なるから。
ライフステージによって、必要な栄養やカロリーが異なります。
成長段階が変わっても、従来通りのフードを従来通りの量与えるのは良くありません。
- 子犬から成犬になる時は、カロリーが低めのフードに切り替える
- 成犬からシニア犬になる時は、消化のしやすさや関節ケア成分が含まれているかなども、考慮して選ぶ
これらのように見直しが必要です。
オールステージ対応(全年齢対応)のフードを与えているなら、必ずしも切り替える必要はありません
まとめ
この記事では、「ドッグフードの切り替え方」や「フード切り替え時の注意点」について解説しました。
以下がまとめです。
- フードをいきなりまるごと変えるのはNG
- 1~2週間かけて、徐々に新しいフードに切り替えよう
- 切り替える際は、徐々に新しいフードの分量を多くしよう
- フードをいきなり切り替えると、下痢をしたり、吐いたりする恐れがある
- 成長段階が変わるタイミングでフードを見直そう
- フードの切り替え中に異常が見られたら、一旦元のフードに戻そう
ドッグフードを切り替える際は、これらの事項を頭に入れて切り替えましょう。
フードをいきなり切り替えて良いことは、ないのでゆっくり切り替えてくださいね。
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