フランダースの犬のパトラッシュのように、優しい犬を飼いたいと考えている人もいるでしょう。
フランダースの犬は、ベルギーが舞台のお話です。
この記事では、フランダースの犬のパトラッシュの犬種について紹介します。
日本ではセントバーナードと考えられていますが、実際はどうなのかぜひお読みください。
【獣医師監修】ドッグフードおすすめランキング|人気137種の評判&安全性を比較
フランダースの犬『パトラッシュ』の犬種は「ブービエ・デ・フランダース」だとされている
フランダースの犬の『パトラッシュ』の犬種は、ベルギーが原産国の「ブービエ・デ・フランダース」だとされています。
ベルギーのホーボーケンという町には、かつてネロ少年とパトラッシュが住んでいたとされており、「ブービエ・デ・フランダース」とネロの銅像が観光スポットの1つです。
「ブービエ・デ・フランダース」は放羊犬として活躍した歴史があります。
全身が毛で覆われている犬で、飼い主に忠実な性格をしており、パトラッシュの性格ともイメージが重なるでしょう。
劇場版アニメに出てくる『パトラッシュ』は見た目が改変されている
「ブービエ・デ・フランダース」は、黒い毛に覆われた、毛むくじゃらな犬種ですが、劇場版アニメに出てくるパトラッシュは、見た目が改変されています。
その改変された見た目は、「ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン」や、「ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア」のような、耳が立っている犬に似ているでしょう。
どちらもベルギーが原産国で、放羊犬として活躍した歴史があります。
アニメ版パトラッシュの見た目はセントバーナードに似ている
アニメ版のパトラッシュは、日本で親しみやすいように作られているため、馴染み深いセントバーナードに似ています。
セントバーナードは、スイスが原産国で、雪山遭難者の救助犬として活躍しました。
白や茶色の毛並みでおっとりした性格は、日本のアニメのパトラッシュを連想させるでしょう。
「ブービエ・デ・フランダース」ってどんな犬?
フランダースの犬の銅像としても立てられている「ブービエ・デ・フランダース」はどんな犬なのか、6つの特徴を紹介します。
牧羊犬・運搬犬として活躍していた犬
現在では農場の番犬や警察犬などの仕事でも活躍しているブービエ・デ・フランダースですが、牧羊犬、運搬犬として活躍した歴史もあります。
かつて道具が未発達だった頃、重たいバターを製造する際に攪乳器を動かす仕事や、荷物の運搬、護衛など多岐に渡り活躍しました。
しっかりとした筋肉、嗅覚や頭脳も優れているため、今でも働く犬として貢献しているのです。
フランスとベルギーの国境のフランドル地方にいる犬
ベルギーが原産国とされていますが、実際は、フランスとベルギーの国境のフランドル地方が原産です。
両国をまたがるようにフランドル地方は存在しており、ブービエ・デ・フランダースという名前とフランドル地方の地名も似ています。
フランドル地方では、ブービエ・デ・フランダースを羊や牛の誘導犬として繁殖させており、身体も知能もレベルが高い犬種として現在も受け継がれているのです。
価格は不明
ブービエ・デ・フランダースの日本のブリーダーさんは少ないため、価格が不明です。
日本のブリーダーさんから年に数えるほどの販売会で購入するか、海外のブリーダーさんから購入する方法があります。
海外のブリーダーさんを経由して購入するには、ブリーダー探しややりとりなどが難しく、空輸代などの料金も高額になるため大変です。
料金面や購入方法などが明確でないため、入手のハードルが高いですね。
性格は穏やか
ブービエ・デ・フランダースは、家族愛が深く穏やかな性格の犬種です。
体が大きくて知能も高く賢いため、働く犬として重宝されていました。
パトラッシュの性格のように飼い主に忠実で、愛する人を危険から守りたいという意識もあります。
一方で、慣れていない人や動物から飼い主さんを守ろうとして、あたり方が強くなる子もいるでしょう。
サイズは大型犬
ブービエ・デ・フランダースは大型犬で、オスの体高は65cm、メスは62cmと大きいです。
体重は、オスは35〜40kgでメスは27〜35kgが標準となります。
体長と体高はほとんど同じですが、被毛に覆われているため、さらに大きな体に見えるでしょう。
毛色は個体差がある
ブービエ・デ・フランダースはダブルコートのため、下毛と上毛で2重となっており、毛色には個体差があります。
毛色は次の通りです。
- ブラック
- グレー
- フォーン(小鹿のような色合い)
- ブラック・オーバーレイ(主な色がグレーで毛先が黒色)
- グレー・ブリンドル(グレーに黒のような主な色に他の色が混ざった毛色)
一般的にはグレーが多いとされており、単色ではなく混ざった色の子もいて個体差があります。
フランダースの犬はベルギーが舞台の作品
フランダースの犬はベルギーが舞台の作品で、貧困や格差、絵画をテーマとした世界的に有名な児童文学です。
19世紀、ベルギーの北部にあるフランドル地方で、おじいさんのジェハン・ダースと少年ネロが暮らしていました。
ネロは、ミルクの運搬業で生計をたて、貧しい生活を送っていますが、画家になりたいという夢をもっている少年でした。
彼は、ベルギーの聖母大聖堂のルーベンスの作品を見てみたいと思っていましたが、高価な観覧料が必要でなかなか叶いません。
ネロは貧乏でしたが、唯一の親友のアロアはお金持ちの女の子でした。
アロアの父や周囲の人は、お金持ちのアロアと貧乏なネロの関わりを悪く思い、遠ざけていました。
このように、フランダースの犬はベルギーが舞台で、貧困の差がわかりやすく描かれている作品です。
パトラッシュは作中で金物屋の主人に捨てられていた
金物屋の主人から捨てられていたパトラッシュ。
金物屋から虐待のような悪い扱いを受けていたところ、ネロが引き取ったのがパトラッシュとの出会いです。
それからネロは、ライバルに仕事を奪われたり、アロアの父が所有する風車小屋の放火犯だと濡れ衣を着せられたりと、散々な目に合いました。
家賃を滞納するまでに貧しくなっており、パトラッシュと家を追い出されます。
行き先もままならず歩いていると、パトラッシュがアロアの父の財布の落とし物に気付きました。
ネロはきちんとアロアに財布を送り届け、パトラッシュを養って欲しいとアロアに託します。
パトラッシュを託して寒い雪の中に出ていくネロ。
一方でアロアの父は全財産が入った財布が手元に戻ってきたので、ネロにした過去の仕打ちを反省し、息子として迎え入れて償うと言います。
アロアは喜び、パトラッシュと一緒に、明日の朝に迎えに行こうと提案します。
パトラッシュはネロ思いの名犬
パトラッシュはアロアの家に預けられても、ネロを迎えに行きたいと脱出の機会を伺っているほどネロ思いです。
パトラッシュがネロに追いついたのは、聖母大聖堂でした。
ネロは極寒の中最後の力を振り絞って、大聖堂へと向かったのです。
そこでパトラッシュは、冷たい石畳に倒れたネロを見つけて駆けつけます。
命が短くなり眠りにつく頃、光が差してルーベンスの作品をやっと目にでき、ネロは神に祈りを捧げました。
そして、パトラッシュと、パトラッシュを抱きしめたままのネロは静かに息を引き取るのでした。
ネロと命の終わりを共にしたパトラッシュ。
2人は誰の手でも離せず、そのまま祖父のお墓に入れられています。
まとめ
フランダースの犬に出てくるパトラッシュは、セントバーナードで有名ですが、元々はブービエ・デ・フランダースだとされています。
ブービエ・デ・フランダースは、パトラッシュのように飼い主への愛が深く、穏やかな性格です。
愛する人を危険から守りたいという気持ちもあり、パトラッシュとイメージが重なるでしょう。
日本では希少でなかなか入手できないため、他の犬種でもパトラッシュとネロのような信頼関係を築けると良いですね。