「かわいい垂れ耳が特徴的な犬種は?」
「そもそもなぜ耳が垂れているの?」
「耳が垂れている犬を飼う際の注意点は?」
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
特に人気がある耳が垂れている小型犬・中型犬・大型犬を全部で11犬種紹介してきます。
また、耳が垂れている犬を飼う際の注意点、なぜ耳が垂れている犬が誕生したのかも解説するため、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
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耳が垂れているかわいい小型犬5選
以下では、特に人気がある耳が垂れているかわいい小型犬を紹介します。
- トイプードル
- マルチーズ
- シーズー
- パグ
- ミニチュアシュナウザー
トイプードル
原産国 | フランス |
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体高 | 24cm~28cm |
体重 | 3kg〜4kg |
平均寿命 | 12歳〜15歳 |
人気の犬種ランキングで毎年上位に入るほど人気があるトイプードル。
トイプードルは、その名の通り「トイ」すなわち小さなサイズのプードルで、人気犬種ランキングで常に上位に入るほど人気があります。
身長と体長がほぼ等しい、均整の取れたスクエアタイプの体型と、特徴的なくるくるとした毛質が特徴的です。
人間が大好きで、家族に対して愛情深く、また学習能力が高いため、しつけも比較的簡単。
トイプードルは、小さなサイズと高い適応力、そして愛嬌のある外見と性格が、持続的に人気を保っている大きな理由となっています。
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マルチーズ
原産国 | イタリア |
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体高 | 20cm〜25cm |
体重 | 2kg〜3kg |
平均寿命 | 12歳〜15歳 |
マルチーズは、地中海地域が原産で、古代ローマ時代から人々に親しまれてきました。
上流階級や王族に愛され、アリストクラシーの象徴として扱われていたことも。
純白のシルクのような毛質が特徴的ですが、維持するためには定期的なブラッシングが必要です。
社交的な性格で、毛も抜けにくく飼いやすいため、人気がある犬種です。
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シーズー
原産国 | 中国 |
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体高 | 25cm〜27cm |
体重 | 4.5kg~8.1kg |
平均寿命 | 10歳〜16歳 |
シーズーは、中国の宮廷を起源とする犬種です。
シーズーは「ライオン犬」という意味で、見た目が中国のライオンの彫刻に似ていることから名付けられました。
まるでシルクのようなな毛と、平らで短い鼻と大きな目が魅力的で、知能が高く、友好的で社交的な性格が特徴的です。
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パグ
原産国 | 中国 |
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体高 | 25cm~28cm |
体重 | 6kg~9kg |
平均寿命 | 12歳〜15歳 |
パグは小型の愛玩犬として古くから親しまれている犬種です。
原産国は中国であり、昔から皇族や貴族に愛されていた犬種で、その後、ヨーロッパへと伝わり、特にイギリスで非常に人気を博しました。
明るく、愛情深く、人懐っこい性格のため、家族との絆が強く、子供や他の動物ともうまくやっていける優れた特性を持っています。
ただし、適度な運動を好むものの、あまり激しい運動は得意ではありません。
ケアのポイントとして、その短鼻による呼吸の問題や、顔のシワの間の清潔さを保つことが挙げられます。
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ミニチュアシュナウザー
原産国 | ドイツ |
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体高 | 30cm~36cm |
体重 | 5kg〜9kg |
平均寿命 | 12歳〜15歳 |
ミニチュアシュナウザーは、その名の通り、シュナウザー系の犬種の中で最も小さい部類に入る犬種です。
元々はドイツ原産で、19世紀にシュナウザーと小型犬種が交配し誕生しました。
外見的特徴として、少し硬くて直毛のコート、髭と眉毛の長さが印象的です。
ミニチュアシュナウザーは、知的で勇敢な性格が特徴的で、また、警戒心が強く、縄張り意識も持っているため、不審者や異常を家族に知らせる優れた番犬としても活躍してくれます。
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耳が垂れているかわいい中型犬3選
以下では、特に人気がある耳が垂れているかわいい中型犬を紹介します。
- ビーグル
- アメリカンコッカースパニエル
- ボーダーコリー
ビーグル
原産国 | イギリス |
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体高 | 36cm~38cm |
体重 | 9kg〜11kg |
平均寿命 | 12歳〜15歳 |
ビーグルは、中型サイズの犬種で、魅力的な外見と明るい性格で多くの犬好きから愛されています。
原産国はイギリスで、もともとはウサギや小型の獲物を追うための猟犬として使われていました。
外見は、短い毛並みのコートと、トライカラー(白・茶・黒)またはバイカラー(白と茶)の美しい毛色が特徴的です。
耳はやや垂れ、目元は愛嬌があり、表情豊か。
また、中型犬の中でも比較的小さい目なサイズのため、室内での飼いやすさもポイントとなっています。
アメリカンコッカースパニエル
原産国 | アメリカ |
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体高 | 34cm~39cm |
体重 | 7kg〜14kg |
平均寿命 | 10歳〜14歳 |
アメリカンコッカースパニエルは、もともとイギリスのコッカースパニエルから派生し、アメリカで独自の改良が加えられて誕生しました。
名前の「コッカー」は、「ウッドコック」という鳥を狩るために使われていたことに由来しています。
美しいウェーブのかかった長毛と、滑らかなフォルムが特徴的。
性格面は、非常に人懐っこく、ショードッグやセラピードッグとしても活躍しています。
見た目の通り、アメリカンコッカースパニエルは、定期的な毛のケアが大切です。
ブラッシングやトリミングを欠かさず行うことで、その美しいコートを維持することができます。
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ボーダーコリー
原産国 | スコットランド |
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体高 | 46cm~56cm |
体重 | 12kg〜20kg |
平均寿命 | 10歳〜17歳 |
ボーダーコリーの起源はイギリスの国境地帯で、その名前も「ボーダー(国境)」と「コリー(牧羊犬)」から取られています。
体のサイズは中型で、短毛と長毛の2つのタイプが存在します。
性格面は、非常に賢く学習能力が高い点が特徴的。
ドッグスポーツにも優れており、アジリティーやフリスビー、などで多くのボーダーコリーが高い実績を残しています。
しかし、その高いエネルギーと知性ゆえに、適切な運動と刺激が不足するとストレスを感じやすくなる点は注意が必要です。
耳が垂れているかわいい大型犬3選
以下では、特に人気がある耳が垂れているかわいい大型犬を紹介します。
- ゴールデン・レトリーバー
- スタンダードプードル
- バーニーズ・マウンテンドッグ
ゴールデン・レトリーバー
原産国 | イギリス |
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体高 | 51cm~61cm |
体重 | 25kg〜35kg |
平均寿命 | 10歳〜12歳 |
ゴールデン・レトリーバーは、その名の通り黄金色の美しい被毛と優しい性格が特徴の大型犬です。
もともとスコットランドで、猟犬としての能力を活かし、鳥を狩り、持ち帰る「レトリーブ」の役割を果たしていました。
ゴールデン・レトリーバーは、その温和で忍耐強い性格から家族向きのペットとして非常に人気があるだけでなく、警察犬、盲導犬、セラピードッグなど、さまざまな現場で人間をサポートしてくれています。
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スタンダードプードル
原産国 | ドイツ |
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体高 | 45cm– 60 cm |
体重 | 20kg~30kg |
平均寿命 | 12歳〜15歳 |
スタンダードプードルは、プードルの中で最も大きなサイズの犬種です。
起源はヨーロッパで、もともとはドイツの水辺での猟犬として活躍していました。
「プードル」は、ドイツ語で「水をはねる」という意味を持つ「Pudeln」から来ています。
活発で社交的、そして非常に賢い犬であり、訓練がしやすく、様々な犬のスポーツやショーでのパフォーマンスにも秀でています。
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バーニーズ・マウンテン・ドッグ
原産国 | スイス |
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体高 | 64cm~70cm |
体重 | 36kg~45kg |
平均寿命 | 6歳〜8歳 |
バーニーズ・マウンテン・ドッグは、スイスのアルプス地方を原産とする大型犬です。
かつては牛の群れを誘導したり、荷車を引いたりするための作業犬として活躍していました。
そのため、筋肉質でがっしりとした体つきをしており、非常に力強い一方で、見た目の力強さとは裏腹に、性格は非常に温和で、人が大好きな犬です。
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垂れ耳の犬が誕生した理由
オオカミが祖先である犬は、天敵から身を護る、また、獲物の音を聞き分ける目的で、音の収集能力を高くするために耳を立てていました。
しかし、多くの犬種が垂れ耳に変化してきた背景には、いくつかの推測される理由が存在します。
以下では、垂れ耳の犬が誕生した理由を紹介します。
- 立ち耳が狩猟の妨げとなるため
- 外敵に襲われる心配がなくなったため
立耳が狩猟の妨げとなるため
垂れ耳の犬が誕生した理由の1つは、音を遮断したかったからという説があります。
犬は人間と生活するようになってから、狩猟などで活躍するようになりました。
狩猟は主に銃を使用しますが、犬が音に驚いてしまうため、なるべく音を遮断させる目的で交配が進められたと言われています。
さらに、犬の嗅覚を最大限に活用するため、耳から入ってくる音の干渉を最小限にする目的もあったと言われています。
外敵に襲われる心配がなくなったため
元々犬の耳は、天敵から身を護る、または、獲物の音を鮮明に聞き取れるようにといった目的で立っていました。
しかし、人間と生活するようになってからは常に警戒体制をとる必要がなくなり、耳の筋肉が弛緩、体内のアドレナリンの分泌量の変化などが垂れ耳の原因という説もあります。
ただ、これについては明確な証拠は少なく、確たる理由は未だ解明されていない部分も多いです。
耳が垂れている犬によくある3つの病気
犬の中でも耳が垂れているタイプは、耳の病気にかかりやすい傾向があります。
その理由は、垂れ耳が湿気や汚れを閉じ込めやすく、それが病原体の増殖を助けるからです。
以下では、耳が垂れている犬の飼育で特に注意したい3つの病気について解説します。
- 外耳炎
- 耳ダニ感染症
- 耳血腫
外耳炎
耳が垂れている犬が1番かかりやすい病気の1つが外耳炎です。
耳垢内での細菌の増殖や耳ダニの寄生、さらには全身の皮膚炎といったさまざまな要因により引き起こされることがあります。
主な兆候として、耳の痛みやかゆみ、特有の臭いや変色した耳垢が挙げられます。
放置すると重篤な状態へと進行する可能性があるので、早めの対処が必要です。
耳ダニ感染症
犬の耳に耳ダニが侵入することにより発生する耳ダニ感染症。
他の感染犬や猫との接触を通じて伝播します。
主な症状として、ワックス状の黒い耳垢の蓄積や強いかゆみを感じることが一般的です。
耳血腫
耳血腫は耳介に液体や血がたまる病気です。
主な原因としては、過度なかきむしりや外傷、また他の犬に噛まれたなどがあげられます。
耳血腫は耳が腫れて熱を持つことが多く、痒みや痛みも伴います。
自然に治る場合もありますが、さまざまなリスクがあるため、症状がある際にはすぐに動物病院に行きましょう。
耳が垂れている犬のケア方法と注意点
上述したように、耳が垂れている犬は病気になりやすいとされています。
そのため、日常的に掃除などのケアが必要です。
以下では、垂れ耳犬の耳のケア方法とそれに伴う注意点について詳しく解説します。
- 月に1回〜2回程度の耳掃除をしてあげる
- 自己判断で綿棒やアルコール消毒を使わない
- 耳掃除を嫌がるなら無理にやらない
月に1回〜2回程度の耳掃除をしてあげる
垂れ耳犬の耳は、湿気がこもりやすい傾向にありますが、湿った環境は細菌や耳ダニの繁殖に適しているため、定期的な耳掃除が必要です。
月に1回から2回、清潔な耳掃除専用の布やガーゼを使用して、耳の内側の汚れや耳垢を優しく拭き取ってあげましょう。
この際、専用の耳掃除液も併用すると、より効果的です。
掃除後はしっかりと耳を乾かし、湿気を残さないように注意しましょう。
自己判断で綿棒やアルコール消毒を使用しない
耳掃除を行う際、綿棒やアルコールなどを使用することは控えましょう。
綿棒を使用すると、耳垢を耳の奥へ押し込んでしまうリスクがあり、かえって耳の健康を損なう可能性があります。
また、アルコールは犬の皮膚に刺激を与え、赤みやかゆみの原因となることがあるので注意が必要です。
耳のケアには、犬用の耳掃除液やガーゼ、専用のクリーナーなどを使用することをおすすめします。
耳掃除を嫌がる場合は無理に行わない
犬の中には耳掃除を非常に嫌がる子もいます。
その場合、無理に行うとストレスを感じさせてしまうことも少なくありません。
そのため、無理やりの耳掃除は厳禁です。
ただし、前回の耳掃除から期間が空いてしまったなど掃除が必要な場合は、まず犬を落ち着かせ、慣れさせる時間をとると良いでしょう。
また、耳掃除の後にはおやつやをあげて褒めるなど、ポジティブな経験として記憶させることが重要です。
さらに、掃除を非常に嫌がる場合や、耳の異常を疑う場合は、動物病院の受診も考えましょう。
耳が垂れている犬に関するよくある質問
以下では、耳が垂れている犬に関するよくある質問を紹介します。
- 垂れ耳以外にはどんな種類の犬がいるの?
- 耳が垂れている理由は?
- 犬の耳は成長するにつれて変化するって本当?
垂れ耳以外にはどんな種類の犬がいるの?
垂れ耳以外には、以下の耳のタイプの犬がいます。
- 立ち耳
- コウモリ耳
- ろうそく耳
- 半立ち耳
- バタフライイヤー
- ペンダント耳
- ボタンイヤー
耳が垂れている理由は?
耳が垂れている理由は、嗅覚を研ぎ澄ませるためです。
元々犬は、天敵から身を護る、また、狩りをするために高い聴覚が必要だったため、周囲の音が聞こえやすいように耳を立てていました。
ただし、人間と生活するようになり、聴覚よりも匂いで獲物を探すことが求められるようになり、耳を垂らして嗅覚に集中するようになったと言われています。
また、人間と生活する上で、常に周囲を警戒する必要がなくたったことも耳が垂れた要因の1つとも言われています。
犬の耳は成長するにつれて変化するって本当?
成長するにつれて、垂れ耳から立ち耳に変化する犬種が存在します。
垂れ耳から立ち耳になる理由は、耳の重さと軟骨の成長のバランスによって耳が立つようになると言われています。
垂れ耳の犬にはしっかりとケアをしてあげよう
今回は、特に人気がある垂れ耳の犬を小型犬・中型犬・大型犬ごとに紹介しました。
垂れ耳のワンちゃんは、かわいい印象がありますが、しっかりとしたケアが必要になります。
上述したように、ケアを怠ると病気になってしまうことも。
今回紹介した、適切なケアが必要になることを頭に入れつつ、お気に入りのワンちゃんを探してくださいね。