「愛犬の要求吠えがひどい。要求吠えが治らない原因は?」
「無視しても治らないのはなぜ?」
といったように、愛犬の要求吠えが治らないという飼い主さんもいるでしょう。
今回は、犬が要求吠えをする場合の考えられる原因から対処法まで以下の内容でご紹介します。
- 犬の要求吠えを無視しても治らない原因
- 犬の要求吠えがひどくて無視しても治らない場合の対処法
- 犬の要求吠えを治すための無視の方法
- 犬の要求吠えに関するよくある質問
愛犬の要求吠えが治らなくてお困りの飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
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犬の要求吠えを無視しても治らない原因
犬の要求吠えを無視しても治らない場合の考えられる原因についてご紹介します。
- 人によって対応が違うため
- 警戒心や恐怖心を抱いているため
- 犬の性格によるもの
人によって対応が違うため
犬が吠える行動を止めるには、一貫した訓練と対応が必要です。
しかし、家庭内で犬の世話をする人が複数いる場合、各人の対応が一致していないと問題が生じることがあります。
たとえば、一人が犬の吠える行動に対して無視する一方で、もう一人がそれに対して注意を払ってしまうなどです。
犬は混乱し、どの行動が適切であるのか理解できなくなります。
その結果、吠える行動は続く可能性があります。
このため、全ての世話をする人が一貫した対応をすることが重要となります。
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警戒心や恐怖心を抱いているため
犬が吠える別の一般的な原因は、警戒心や恐怖心です。
吠えることは、犬にとって自己防衛の一種であり、不安や恐怖を表現する手段でもあります。
例えば、新しい人や物、場所に対する恐怖、さらには雷鳴や花火のような大きな音に対する恐怖から吠えることがあります。
無視することでその恐怖を軽減するのは難しい場合があります。
犬の性格によるもの
犬の吠える行動は、その性格に大いに左右されます。
犬の性格の特性はしばしば犬種や個体により違います。
そのため、犬によって要求吠えが治るまでの期間の差があるでしょう。
犬の要求吠えがひどくて無視しても治らない場合の対処法
犬の要求吠えがひどくて無視しても治らない場合の対処法についてご紹介します。
- 無駄吠え防止アイテムを活用する
- 愛犬に適度な運動をさせる
- 愛犬に刺激を与えにくい環境に変える
- 愛犬が一人でも遊べる工夫をする
- ご飯の時間やお散歩の時間を変える
- 「おすわり」のしつけを利用する
- プロのドッグトレーナーにしつけを依頼する
無駄吠え防止アイテムを活用する
犬の要求吠えを無視しても治らない場合、無駄吠え防止アイテムを活用するのが一つの解決策です。
市販されているアイテムには、無駄吠え防止スプレーなどがあります。
犬が吠えるたびに刺激を与えることで、吠えることが不快な結果をもたらすという連結を学ばせます。
ただし、これらのアイテムはあくまで補助的な手段であり、犬のストレスを増加させる可能性があります。
注意深く使い、犬の反応を観察することが重要です。
愛犬に適度な運動をさせる
適度な運動は犬のストレスを軽減し、吠える行動を抑制する効果が期待できます。
運動は犬のエネルギーを適切に消費するのに役立ち、一日の活動後は落ち着きやすくなります。
散歩やフェッチ(物を追いかけてくる遊び)、さらにはアジリティトレーニングなど、犬の体力と年齢に応じた適切な運動を計画しましょう。
規則的な運動スケジュールは、犬の吠える行動を減少させる効果が期待できます。
愛犬に刺激を与えにくい環境に変える
犬が吠える原因の一つに、外部からの刺激があります。
窓から通りを見下ろすことができる犬は、通行人や他の犬、野生動物などに反応して吠えることがよくあります。
このような場合には、環境を調整することで犬の反応を減らすことができます。
窓からの視線を遮るカーテンを使用する、または犬が窓へアクセスできないようにするなどの方法が有効です。
さらに、落ち着きのある環境を提供することで、犬のストレスや興奮を抑え、要求吠えを減らす助けになります。
愛犬が一人でも遊べる工夫をする
愛犬が一人でも楽しく遊べる工夫をすることは、要求吠えを減らす手段の1つです。
特に、飼い主のいない間に退屈から吠える犬に効果が期待できます。
例えば、パズルトイやおやつを隠す玩具などは、犬にとって暇つぶしになるでしょう。
これらの玩具は犬の心を鍛え、興奮したりストレスを感じたりするのを防ぐ効果が期待できます。
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ご飯の時間やお散歩の時間を変える
要求吠えが特定の時間に集中している場合、ご飯の時間やお散歩の時間を調整することで解消できることがあります。
例えば、飼い主が家を出る時間に吠える犬には、その前にお散歩をすることでエネルギーを使い切らせ、落ち着かせることができます。
また、食事の時間を少しずらすことで、食事に対する期待からくる吠えを軽減することも可能です。
「おすわり」のしつけを利用する
基本的なコマンド「おすわり」のしつけは、要求吠えをコントロールするのに役立ちます。
「おすわり」を指示し、犬が従ったら褒めて報酬を与えることで、犬はコマンドを理解し始めます。
犬が要求吠えを始めたときに「おすわり」のコマンドを出すと、吠える行動から脱線させ、静かになることにつながる場合があります。
プロのドッグトレーナーにしつけを依頼する
以上の方法がうまくいかない、または犬の吠えが特に困難な場合には、プロのドッグトレーナーや行動専門家に相談することを検討してみてください。
プロフェッショナルは、吠える行動の原因を特定し、特別な訓練プログラムを開発するのに役立つ可能性があります。
また、犬が吠える行動に対するあなた自身の対応についてアドバイスを提供することもあります。
犬の吠える行動は、しつけと訓練を通じて改善することが多いですが、それには時間と忍耐が必要です。
犬の要求吠えを治すための無視の方法
犬の要求吠えを治すための無視の方法をご紹介します。
- 無駄吠えをしたら無視を開始する
- 愛犬と目を合わせない
- 愛犬に触らない声をかけない
- 愛犬に関心を示さない
- 愛犬とは違う場所に移動する
- 10〜15分程度根気よく無視を継続する
無駄吠えをしたら無視を開始する
犬の要求吠えを治すための方法として、「無視」が挙げられます。
ただ単に犬を見ないだけではなく、無視は戦略的に行う必要があります。
吠え始めた瞬間に無視を始めることが重要です。
これにより、吠えることが望ましくない行動であるというメッセージを伝えることができます。
愛犬と目を合わせない
吠える行動を無視するとは、愛犬と目を合わせないことも含みます。
犬は、目を合わせることを一種のコミュニケーションと捉えています。
吠えることで飼い主の注意を引くことができると学習する場合があります。
そのため、吠える行動を無視する際は、意識的に愛犬と目を合わせないようにすることが重要です。
愛犬に触らない声をかけない
吠える行動を無視するときには、愛犬に触らないこと、声をかけないことも大切です。
吠えるという行動は、飼い主の注目を引き、何らかの反応を得ようとする犬の試みです。
そのため、犬が吠えている間は、抱きしめる、なでる、声をかけるなどの行動を控えるようにしましょう。
これらの行動はすべて、犬にとっての報酬となり、さらに吠える可能性があります。
その代わりに、犬が静かになった時には、たっぷりと褒めてあげて、その行動を強化しましょう。
愛犬に関心を示さない
要求吠えが始まったら、愛犬に対して関心を示さないようにしましょう。
つまり、犬に声をかけたり、触れたり、目を合わせたりする行為は避けます。
これは、犬に対するこれらの行為が全て「注目」として解釈され、吠えることにより注目を引くことが可能だと犬が学習する可能性があるためです。
愛犬とは違う場所に移動する
要求吠えが続く場合、その場を離れて別の部屋へ移動するという手段も有効です。
この行動は、犬に対して「吠えることで飼い主との関わりが遮断される」というメッセージを強く伝えることができます。
ただし、愛犬が追いかけてくる場合は、閉じることが可能なドアを使って部屋を隔てると良いでしょう。
10〜15分程度根気よく無視を継続する
無視の効果を最大限に引き出すには、一貫性と持続性が求められます。
一度無視を開始したら、愛犬が静かになるまで、あるいは少なくとも10〜15分程度は無視を続けるのが良いです。
最初は困難に感じるかもしれませんが、根気よく続けることで、時間の経過と共に愛犬の要求吠えは少なくなるでしょう。
ただし、無視が効果を発揮するまでには時間がかかることもあります。
犬の要求吠えに関するよくある質問
犬の要求吠えに関するよくある質問についてご紹介します。
- 犬の要求吠えの無視は何分ぐらい継続するの?
- 犬が吠え続けるのはなぜ?
- 犬の要求吠えを無視し続けるとどうなる?
犬の要求吠えの無視は何分ぐらい継続するの?
犬の要求吠えに対して無視を継続する時間は犬の性格や習慣によりますが、一般的には、10〜15分程度は続けるとされています。
無視が効果を発揮するまでには時間がかかることもあります。
犬が吠え続けるのはなぜ?
犬が吠え続ける理由は多岐にわたります。
一般的に、興奮、恐怖、退屈、ストレス、警戒などが挙げられます。
特に、要求吠えは、飼い主の注意を引くためや何かを求めるために行われます。
これらの吠えは、飼い主がそれに対して反応を示すことで犬にとって報酬となり、吠える行動が強化される場合があります。
犬の要求吠えを無視し続けるとどうなる?
犬の要求吠えを無視し続けると、時間の経過と共に吠える頻度が減少する可能性があります。
無視は、犬が吠えることによって飼い主から何も得られないという経験を積ませる効果が期待できます。
しかし、これが効果的に働くためには一貫性と持続性が必要で、犬の行動を変えるためには時間と忍耐が必要な場合もあります。
また、無視だけでは改善しない場合や、吠えが問題行動となっている場合には、プロのドッグトレーナーに相談することも重要です。
まとめ
犬の要求吠えが無視しても治らない理由は、家族内で愛犬への対応の違い、警戒心や恐怖心、犬の個々の性格などが関与します。
犬の要求吠えを無視しても治らない場合は以下の対処法をご検討ください。
- 無駄吠え防止アイテムを活用する
- 愛犬に適度な運動をさせる
- 愛犬に刺激を与えにくい環境に変える
- 愛犬が一人でも遊べる工夫をする
- ご飯の時間やお散歩の時間を変える
- 「おすわり」のしつけを利用する
- プロのドッグトレーナーにしつけを依頼する
要求吠えに対する無視は、愛犬に関心を示さない、違う場所に移動する、根気よく10〜15分程度続けるといった形で行います。
無視は一貫性と持続性が必要で、その結果、吠える頻度が減少することが期待されます。
ただし、無視だけでは効果が見られない場合や問題行動となる場合はプロの相談が必要です。
愛犬の要求吠えでお困りの飼い主さんは、参考にしていただければ幸いです。
なお、当サイト(いぬの読みもの)では他にも犬のコラム記事があります。
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